基幹物理学 IA 演習(2014 年 5 月 29 日分) ・ベクトル積、角運動量、角運動量保存則 まず、基幹物理学テキスト p.7 をよく読んでベクトル積を復習してから以下の設問に答えよ。 1.xyz 座標系(直交座標系)で与えられる角運動量 L r p の各成分を求めよ。 2.磁束密度 B (0, B,0) で与えられる一定の磁場中を、電荷 q をもった粒子が速度 v (v x , v y , v z ) で運動しているときに受けるローレンツ力( F qv B )を求めよ。 (参考:高校で習った「フレミングの左手の法則」 ) 3.下図に示すように、鉛直な細い管を通したひもの先端に質量 m の質点をつけ、滑らか な水平面内で半径 r0、速さ v0 の等速円運動をさせる。ひもと管との間に摩擦はないも のとして、以下の問に答えよ。 (1) 滑らかな水平面内で半径 r0、速さ v0 の等速円運動をしている質点の角運動量の大 きさを求めよ。 (2) この場合、角運動量保存則が成り立つ。その理由を述べよ。 (3) ひもをゆっくり引っ張って、円運動の半径を r1 に縮めたときの質点の速さ v1 を求 めよ。 (4) 円運動の半径が r1 の時のひもの張力 T を計算し、半径が r0 から r1 まで縮めるため に必要な仕事 w を求めよ。 (5) 質点の運動エネルギーの変化高を求め、(4)で求めた w と一致することを示せ。 v0 r0 4.(追加:発展問題)質量 m の粒子が中心力 F1 f (r )r と抵抗 F2 cv ( v は速度、c は定数)の2つの力を受けながら運動している。 (1) 角運動量 の時間変化を表す基礎方程式を求めよ。(ヒント:角運動量 の時間変 化 d / dt は力のモーメント(トルク N )に等しい。 ) (2) この粒子の原点の周りの角運動量が t=0 で 0 であったとする。任意の t に対する角 運動量はいくらか。
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