物理学2 第5回資料(平成26年度後期) 名城大学 教員:山﨑耕造 キーワード(5.5) 角運動量,力のモーメント,回転の運動方程式,角運動量保存則, L = r ×p, 5.5 N = r × F, dL / dt = 0 dL / dt = N, 角運動量保存則 dp /dt = F r × dp /dt = d(r ×p )/dt = r × F (dr/dt × p = 0 を用いた) L = r ×p 角運動量 力のモーメント N=r×F dL / dt = N 回転運動方程式(dp /dt = F 並進運動方程式) N = 0 の時,角運動量保存則 (dL/dt = 0) が成り立つ. 外力 F が0でなくても力のモーメント N が0であれば,角運動量保存則が成り立つ. おまけの話 例えば,「中心力」と呼ばれる万有引力の場合には, F とrは平行なので N = 0 である. 地球の角運動量は一定である. 角運動量とは 剛体の回転の速さは角速度ベクトル ω で表わされる.中心からの距離 r での速度は v=rω なので, 場所によって速さは異なるが,角速度は一定である. r,v は xy 平面,ω はz軸方向と定義する v =ω×r (p.21 参照) L = mr ×v = mr×(ω×r)= m(r・r) ω - m (r・ω)r= mr2 ω=(0,0, mr2ω) 慣性モーメント I= mr2 L= Iω (類似 p=mv 角運動量=慣性モーメント×角速度 運動量=慣性質量×速度) 力のモーメントとは N = r × F = (0,0,Fa) 2 個の場合 演習問題 pとF ⇔ Nz=2Fa LとN ヒント 13.円運動の角運動量: r=(0,y,z)=(0,acosθ,asinθ) v=(0,vy,vz)=(0,-asinθ(dθ/dt), acosθ(dθ/dt)) dθ/dt = - ω(時計回り)として L = mr ×v = ( m(yvz-zvy), 0, 0) を計算する. 14.円運動の角運動量: L=Σ2πmr2f, (1) m1=1kg×2 (2 本の手),r1=0.5m => 0.1m f0=1[1/s] 2 (2) m2=50kg,r2=0.05m を加えて f=f0(2×0.5 +50×0.052)/(2×0.12+50×0.052)=0.625/0.145 ~ 4.2[1/s]. 15.直線運動での角運動量: v=(0,v0,0), r=(a,v0t,0) の場合,L = mr ×v =(0,0, mav0) は時間によらず一定. 16.直線運動での角運動量: 直線の傾きは-1,y 切片は 21/2a,r=(x0,- x0+21/2a,0), v=(-v0/21/2, v0/21/2, 0) から L = mr ×v =(0,0, mav0). 17.角運動量の計算: r=(x,y), 問題では v=(vx,vy)=(dx/dt,dy/dt) より L = mr ×v = ( m(yvz-zvy), m(zvx-xvz), m(xvy-yvx) ) の計算をする. z=vz=0 なので,L = (0,0,Lz).(3) sinωt=2sinωt cosωt, cos2ωt=2cos2ωt-1 を用いる.
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