3回生「材料組織学1」 緒言 2014 年度 担当:辻 名前: 問題4 15g の金(Au)と 35g の銅(Cu)が混合され、単相の固溶体を形成した。この固 溶体が理想溶体であると仮定して、次の問いに答えよ。Au と Cu の原子量は、自分 で調べること。 (a) 何モルの固溶体ができるか。 (b) 金と銅のモル分率を求めよ。 (c) この固溶体の組成を、Cu-**wt.%Au のように、重量%で表せ。 (d) 混合のエントロピー変化(モルあたり)を求めよ。 (e) 混合による系全体のエントロピー変化を求めよ。 (f) 700℃における混合の自由エネルギー変化(モルあたり)を求めよ。 Au(金)と Cu(銅)の原子量は、それぞれ 196.97、63.546 である。 15 35 + = 0.076 + 0.551 = 0.627 [mole] 196.97 63.546 (a) n = n Au + nCu = (b) X Au = n Au = 0.121 n X Cu = nCu = 0.879 n € € (c) Au の重量分率は、 € 15 = 0.3 15 + 35 Cu-30wt%Au (d) (e) ΔSmix = −R( X Au ln X Au + X Cu ln X Cu ) = −8.314 (0.121 ln0.121+ 0.879 ln0.879) = 3.07 [J mol −1 K −1 ] € ΔSmix × n = 1.92 [J K −1 ] (f) 理想溶体であるので、 € € € ΔGmix = −T ΔSmix = −973 × 3.07 = 2990 [J mol −1 ]
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