452_2014 年 大学入試センター追試験問題 数学Ⅰ・数学A 2014 大学入試センター追試験問題 解答 数学Ⅰ・数学A 解答 第1問 〔1〕 a + b + c = 1 , ab + bc + ca = −2 , abc = −1 a 2 + b 2 + c 2 = (a + b + c) 2 − 2(ab + bc + ca) = 12 − 2 ⋅ (−2) = 5 (1) 1 + 1 + 1 = ab + bc + ca = −2 = 2 a b c abc −1 1 + 1 + 1 = 2 の両辺を 2 乗すると a b c 1 + 1 + 1 +2 1 + 1 + 1 =4 ab bc ca a 2 b2 c2 ⇔ 12 + 12 + 12 = 4 − 2 ⋅ a + b + c = 4 − 2 ⋅ 1 = 6 abc −1 a b c ( (2) ( A = ax − 1 a ) ) ( 2 + bx − 1 b ) ( 2 + cx − 1 c ) = (a + b + c ) x − 6x + a1 + b1 + c1 2 2 2 2 2 2 2 2 = 5 x2 − 6 x + 6 から, A = 7 を満たす x の値は 5x2 − 6 x + 6 = 7 ⇔ 5x2 − 6 x − 1 = 0 ⇔ p: a+b = a +b, 〔2〕 (1) −(−3) ± (−3) 2 − 5 ⋅ (−1) x= = 5 3 ± 14 5 q : ab 2 ) 0 条件 q の否定 q は, ab < 0 である. 2 b' 0 のとき, b 2 > 0 であるから, a < 0 でなければならない. b = 0 のとき, ab 2 = 0 となり, q は成り立たない. したがって,条件 q の否定 q は,「 a < 0 かつ b ' 0 」 3 (2)(ⅰ) p を満たす a,b について, a + b ) 0 ならば, a + b = a + b より a+b = a +b ⇔ (ⅱ) a = a ⇔ a )0 1 p を満たす a,b について, a ) 0 ならば, a = a より a + b = a + b ⇔ a + b )0 1 (ⅲ) a + b < 0 のとき, a + b = −(a + b) より,条件 p は −( a + b) = a + b ⇔ − a − b = a + b 上式において, a ) 0 のとき, − a − b = a + b ⇔ b = −a となり, a + b < 0 を満たさない. a < 0 のとき, −a − b = −a + b ⇔ b = 0 逆に, b = 0 ならば,条件 p は a = a となり,つねに成り立つ. −1− http://www.geocities.jp/ikemath よって, a + b < 0 を満たす a,b について,b = 0 2 であることと p を満たすことは 同値である. (3) (1),(2)から,条件 p,q を満たす点 (a , b) の存在範囲をそれぞれ座標平面上に図示 すると下図のようになる. 条件 q 条件 p b b 1 O -1 1 1 O -1 a -1 1 a -1 b =-a したがって, p → q が真で, q → p は偽であるから,p は q であるための「十分条件 であるが,必要条件でない」 1 第2問 y = ax 2 + bx + c (a > 0) ① x = −1 のとき y = 4 , x = 2 のとき y = 7 であることから 4 = a −b+c 7 = 4a + 2b + c −3 = −3a − 3b ⇔ b = − a + 1 = − a + 1 辺々,引いて これから c = 4 − a + b = 4 − a + (−a + 1) = −2 a + 5 ( ①より, y = a x + b 2a ) 2 2 − b − 4ac であるから,頂点の座標を ( p , q) とすると 4a a− 1 p = − b = − −a + 1 = 2a 2a 2 a 2 −9 a 2 + 22 a − 1 (− a + 1) 2 − 4a (−2a + 5) − + a a 9 22 1 =− = q=− 4a 4a 4 a (1) a = 2 のとき, 2 p = 2 − 1 = 1 , q = −9 ⋅ 2 + 22 ⋅ 2 − 1 = 7 2⋅2 4 4⋅2 8 より,①のグラフの頂点の座標は y 軸方向に −7 8 ( 14 , 78 ) であるから,①のグラフを x 軸方向に だけ平行移動すると, y = 2 x のグラフに一致する. 2 −2− −1 4 , 452_2014 年 大学入試センター追試験問題 (2) 数学Ⅰ・数学A 解答 ①のグラフが y 軸に関して対称となるためには,頂点の x 座標が 0 となればよいから p = a − 1 = 0 ⇔ a = 1 ( a > 0 に適する) 2a このとき,頂点の y 座標は q = −9 + 22 − 1 = 12 = 3 4 4 (3) 関数①の最小値が 0 であるために −9a 2 + 22a − 1 = 0 ⇔ 9a 2 − 22a + 1 = 0 4a ⇔ a= (4) 11 ± 4 −(−11) ± (−11) 2 − 9 ⋅1 11 ± 112 = = 9 9 9 7 ( a > 0 に適する) a − 1 1 1 1 a > 0 より,p = = − < であるから,1( x ( 2 において,関数①は x = 1 2a 2 2a 2 のとき最小値をとる. したがって,条件から y = ax + ( − a + 1) x + ( −2a + 5) に x = 1 を代入して 2 a + (− a + 1) + (−2a + 5) = 0 ⇔ − 2a + 6 = 0 ⇔ a = 3 第3問 C △BDE において,BD=4,BE=6,DE=5 であるから, 余弦定理より 2 2 2 cos ∠DBE = 4 + 6 − 5 = 9 2⋅4⋅6 16 したがって, sin ∠DBE > 0 より 2 25 7 9 sin ∠DBE = 1 − = ⋅ 16 16 16 5 = 7 N 16 △DBE の面積 S は A S = 1 ⋅ 4 ⋅ 6 ⋅ sin ∠DBE = 12 ⋅ 5 7 2 16 = (1) 15 E 10 D 8 12 I M L B 7 4 内接円 I の半径の長さを r,I から BD,DE に下ろした垂線の足を M,N とすると 1 (4 + 6 + 5)r = S 2 ⇔ r = 2 S = 2 ⋅ 15 7 = 15 15 4 BL=x とおくと,LE= 6 − x ,MD = 4 − x であり, DE=DN+NE=MD+LE −3− 7 2 http://www.geocities.jp/ikemath が成り立つことから 5 = (6 − x) + (4 − x) ⇔ 2 x = 5 よって BL = x = 5 2 △BLI は∠BLI=90°の直角三角形であることから, BI = ( ) 5 2 2 2 + 7 = 2 32 = 8 = 2 4 2 (2) 直線 BX,BZ はともに点 B から円 J に引いた 接線であるので,BX=BZ である.したがって, EX=y とおくと 6 + y = 4 + DA ⇔ DA = y + 2 DE=DY+EY=DA+EX より ∠JBE= 1 2 ∠DBE,∠IBE= X E J 3 5 = ( y + 2) + y ⇔ EX = y = C 1 ∠DBE 2 A D 4 B ( ) 5 : 6 + 3 = 5 :15 = 1: 3 であることから 2 2 BJ=BI ×3 = 2 2 × 3 = (3) L Z より,3 点 B,I,J は一直線上にあり, △BIL∽△BJX で相似比が 6 Y 5 I 2 6 2 K △OKI において KI = (3 2 ) 2 − ( 2 ) 2 = 16 = 4 したがって,三角錐 KBDE の体積 V は V = 1 ⋅ S ⋅ KI = 1 ⋅ 15 7 ⋅ 4 = 5 3 3 4 O 7 J 2U 2 I 3U 2 B 第4問 (1) A ,○ A ,○ A ,○ B ,○ B ,○ C ○ 1 回のゲームにおいて,A,B,C がそれぞれ勝つ確率は, 3 = 1 , 2 = 1 , 1 である. 6 2 6 3 6 (ⅰ) ゲームを 4 回行うとき,勝者が順に A,A,B,C となる確率は 1×1×1×1 = 2 2 3 6 1 72 (ⅱ) ゲームを 4 回行うとき,B がちょうど 1 回勝つ確率は ( ) ( ) = 3281 1 4 C1 3 1 2 3 3 −4− 452_2014 年 大学入試センター追試験問題 数学Ⅰ・数学A 解答 B が 1 回も勝たない確率は ( ) = 1681 4 2 3 よって,求める B が 2 回以上勝つ確率は ( ) 11 1 − 32 + 16 = 1 − 16 = 81 81 27 27 (ⅲ) ゲームを 6 回行うとき,A が 3 回,B が 2 回,C が 1 回勝つ確率は ( )( )( )= 6! 1 3!2!1! 2 (2) AとB A○ A○ A○ B○ B ○ 3 1 3 2 1 6 1 5 36 AとC BとC A○ A○ A○ C ○ B○ B○ C ○ 3 ,B が勝つ確率は 2 5 5 3 1 ② A と C の対戦において,A が勝つ確率は ,B が勝つ確率は 4 4 2 1 ③ B と C の対戦において,A が勝つ確率は ,B が勝つ確率は 3 3 A と B の対戦において,A が勝つ確率は ① である. (ⅰ) A,B,C が 20 万円ずつ受け取る場合は,3 人がともに 1 勝 1 敗のときだから 〔①-A 勝 ②-C 勝 ③-B 勝〕または〔①-B 勝 ②-A 勝 ③-C 勝〕 の 2 通りの場合がある.よって,A,B,C が 20 万円ずつ受け取る確率は 3×1×2 + 2×3×1 = 1 + 1 = 5 4 3 5 4 3 10 10 1 5 (ⅱ) A が 20 万円以上受け取る場合は,A が 2 勝する場合か,3 人が 1 勝 1 敗ずつの場 合のいずれかであることから,求める確率は 3 × 3 ×1 + 1 = 9 + 1 = 13 5 4 5 20 5 20 (ⅲ) A が受け取る優勝賞金の期待値は 60 × 9 + 20 × 1 = 27 + 4 = 31 (万円) 20 5 2 ×1× 2 = 4 B が 2 勝する確率は 5 3 15 したがって,B が受け取る優勝賞金の期待値は 60 × 4 + 20 × 1 = 16 + 4 = 20 (万円) 15 5 1 1 1 C が 2 勝する確率は 1× × = 4 3 12 したがって,C が受け取る優勝賞金の期待値は 60 × 1 + 20 × 1 = 5 + 4 = 9 (万円) 12 5 −5−
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