NEWS RELEASE 2015年2月4日グリーが特別損失計上と通期業績見通し公表－格付に響かずグリー（証券コード：3632、発行体格付＝BBB）は 4 日、2015 年 6 月期の上期に子会社の OpenFeint 及びポケラボに係る無形固定資産（のれん等）の減損損失として 184 億円を計上すると発表した。同時に公表した通期の業績予想は、売上高が 980 億円と前期比 22％減り、営業利益は 200 億円と同 43％減る見込み。そして当期純利益は、特別損失の計上等が響き収支トントンになるとしている。特別損失計上の主因となったのれん等の減損は、海外での事業展開やネイティブゲームの開発体制整備に伴う投資に絡んで発生したものだ。しかし前者について R&I は、もともと収益化は容易でないとみていた。後者についても時間がかかり収益化が遅れる可能性を考慮していたことから、収益化がうまくいかず、資産を減損することになっても、特段、大きな見込み違いというわけではない。通期業績予想の売上高や営業利益の水準についても、R&I の想定の範囲内だ。ウェブゲームが収益を一定程度下支えするとはいえ、ネイティブゲームのヒットがなくては収益の底入れは難しいとみていたためだ。また、自己資本が 1000 億円を超えているうえ、手元資金も豊富で、不測の事態が起きても競争力維持に必要な投資を続けるだけの財務基盤が揺らぐことはない。以上を踏まえ、R&I は、今回の特別損失及び、減収減益となる通期業績見通しが格付に響くことはないと判断している。グリーの格付を支えるのは、豊富な経営資源やこれまで培った運営ノウハウをベースにした環境変化への対応力との R&I の見方に変化はない。早期にネイティブゲームでヒットを出し、ウェブゲームの減少をカバーして全体の収益を底入れさせられるかに注目していく。主任格付アナリスト：奥村 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先株式会社：インベスターズ・サービス本部：経営企画室（広報担当） TEL. 03-3276-3511 TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 信之 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性（信用力）に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付（変更・取り下げ等を含む）に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc.