パナソニックが米Hussmannを買収

NEWS RELEASE
2015年12月22日
パナソニックが米Hussmannを1800億円超で買収―格付への影響は限定的
パナソニック(証券コード:6752、発行体格付=A)は 21 日、業務用冷凍・冷蔵ショーケースで米国
トップクラスのシェアを持つ Hussmann Parent(以下、Hussmann)の全株式を取得すると発表した。パ
ナソニックの米国子会社を通じて 2016 年 4 月 1 日に取引を行う予定だ。取得対価は約 15.5 億ドルで、
アドバイザリー費用等も含めると総額で 1866 億円になる見通し。全額自己資金を充てる。
Hussmann の 2014 年 12 月期の純資産は 0.5 億ドル弱にとどまるため、買収後はパナソニックが比較的
大きなのれんや無形資産を抱える可能性がある。ただ、パナソニックの連結自己資本は 2015 年 9 月末で
1 兆 9000 億円を超える。2015 年度も一定のフリーキャッシュフローを確保すると R&I はみており、十分
な財務バッファーを備えている。買収による資金負担が財務リスク評価に与える影響は限定的だ。
パナソニックは BtoB ソリューション分野で非常に幅広い製品群を揃えているが、日本や中国を含めア
ジアを中心に展開しているケースが多い。今回、100 年以上の業歴を持ち、北米以外でも施工・保守・
サービス拠点網を構築している Hussmann を買収することで、これまで手薄だった地域での拡販が進もう。
こうした取り組みにより収益基盤を強化し、信用力を改善していけるか見守っていく。
主任格付アナリスト:村瀬
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