FLP演習A 教授 斯波 照雄 テーマ 比較都市史研究 開講時間 水曜日6時限 履修条件 条件は特に設けませんが、やる気のない方はご遠慮下さい。 科目の目的・到達目標 2年次においてまず歴史学的なものの見方、正確に文献の読める読解力、その内容を他者に伝 えるプレゼン力をしっかり身につけ、西洋と日本の都市を比較して都市とは何かを学びます。ま た、具体的な都市を取り上げ、それぞれテーマを設定します。 3年次には、個別都市の現地調査、資料収集、データ分析を行い、テーマ別レポートを作成し、 さらにその都市に関す全体報告書をまとめます。 4年次には各自で都市に関連したテーマを設定してゼミ論を作成します。 授業の概要 現代に至る社会的、経済的、政治的環境の変化や国際的商業活動の展開を背景としてそれぞれ の都市は独自の発展をして、個性的なものとなっています。都市やその内部で展開する市場、商 業が抱える問題はそうした個性的な発展のもとで醸成されてきたのです。したがって現代の都市 が抱える問題について検討しようとするならば、過去にさかのぼってその形成過程を把握するこ とは重要です。本ゼミではこのように現代に視点をおいて、都市の今日に至る発展過程について 西洋と日本の都市を比較検討し、我が国の都市の特徴を明らかにし、現在に至る過程で生じてき た問題点について考え、その延長線上にある我が国におけるまちづくりのあり方について考えて いきたいと思います。 2年次においてまず歴史学に関する基礎文献を輪読して歴史的なものの見方について学びます。 次に、西洋の具体的な都市を取り上げ、日本の都市と比較して都市とは何かを学びます。サマー スクールではテーマを設定し、提言をまとめます。また、併せて国内の具体的な都市を取り上げ、 各自テーマを設定し、資料を集めます。春休みに当該都市での調査合宿を行い、市役所、商工会 議所、商店街振興会などで聞き取り調査、資料収集を行います。3年次には、授業でそれらを分 析してレポートを作成し、さらにその都市に関す共同研究報告書とまちづくりについての提言を まとめます。 授業計画 すべてゼミ形式で行います。まず E.H.カー『歴史とは何か』岩波新書、を輪読します。続いて 『比較都市史の旅』から、西洋の都市を選び、その都市について調べ、発表し、日本の都市との 相違点について比較検討します。併せて、研究対象とする日本の都市を選び、資料収集を行い、 春休みに対象都市において調査合宿を行います。 評価方法 ゼミへの出席状況、取り組む姿勢。 実態調査の予定 2月に2泊3日の行程で国内の都市の調査を行う。 テキスト・参考文献等 E.H.カー、清水幾太郎訳『歴史とは何か』岩波新書、1962 年 比較都市史研究会編『比較都市史の旅』原書房、1993 年 6
© Copyright 2024 ExpyDoc