PDF(239KB) - 都立青山高等学校:Tokyo Metropolitan Aoyama High

平成 27 年度
東京都立青山高等学校
推薦に基づく選抜
小論文
注
1
問題は
解答用紙
1
と
1
2
意
で, 4 ページにわたって印刷してあります。
と解答用紙
2
は,この中にそれぞれ 1 枚はさんであります。
2
検査時間は 50 分で,終わりは午前 11 時 45 分です。
3
声を出して読んではいけません。
4
答えはすべて解答用紙に明確に記入し,解答用紙だけを提出しなさい。
5
答えに字数制限がある場合には,
、
や
。
や 「
などもそれぞれ字数
に数えなさい。また,数字を用いるときは, 1 マスに 2 字記入しなさい。
6
答えを直すときは,きれいに消してから,新しい答えを書きなさい。
7
受検番号を解答用紙の決められた欄に記入しなさい。
1
(空
白
の
ペ
2
ー
ジ)
(空
白
の
ペ
3
ー
ジ)
1 次の文章と資料を読み,以下の問1,問2に答えなさい。
2014 年,パキスタンで子どもたちの教育を受ける権利を求めてきたマララ・ユスフザイ
(国際連合広報センターのホームページでは「マララ・ユサフザイ」と表記)さん(17)が
ノーベル平和賞を受賞した。その前年の7月にマララさんは,子どもの窮状を訴えるスピ
ーチを国連本部で行った。資料はその日本語訳の後半部分である。
資料 マララさんのスピーチ
親愛なる兄弟姉妹の皆さん,(a) 光の大切さがわかるのは,暗闇に閉ざされた時です。
声の大切さがわかるのは,沈黙を強いられた時です。私たちは同じように,パキスタン
北部スワートで銃を目にした時,ペンと本の大切さに気づいたのです。
「ペンは剣よりも強し」ということわざは本当でした。過激派が昔も今も恐れている
のは,本とペンです。教育の力は彼らにとって脅威なのです。彼らは女性も恐れてい
ます。女性の声が持つ力が恐怖なのです。
(中略)
事務総長殿,教育には平和が必要です。パキスタンやアフガニ
スタンをはじめ,世界各地ではテロや戦争,紛争によって子ど
もたちが学校に通えなくなっています。こんな戦争はもうたく
さんです。女性と子どもは世界各地で,さまざまな苦しみを抱
えています。インドでは,罪のない貧しい子どもたちが児童労
働の犠牲になっています。ナイジェリアでは多くの学校が破壊
されました。アフガニスタンの人々は数十年間にわたり,過激
主義に苦しめられてきました。幼い女の子たちが家事労働に使
われ,早婚を強いられています。貧困,無知,不正,人種主
UN Photo/Rick Bajornas
はくだつ
義,そして基本的権利の剥奪は,男性にとっても女性にとっても重大な問題です。
(中略)
親愛なる兄弟姉妹の皆さん,私たちはあらゆる子どもの輝ける未来のために,学校と
教育を求めます。私たちは平和と教育を目指す旅を続けてゆきます。誰も私たちを止め
ることはできません。私たちは自らの権利を求めて声を上げ,その声を通じて変化をも
たらします。私たちは言葉の力と強さを信じています。私たちの言葉で世界を変えるこ
とができます。私たちはともに,団結して教育を求めているからです。その目的を達成
するために,知識という武器を装備し,連帯と団結という盾で身を守ってゆこうではあ
りませんか。
親愛なる兄弟姉妹の皆さん,何百万もの人が貧困,不正,無知に苦しんでいることを
忘れてはなりません。何百万もの子どもたちが学校に通えていない現実を忘れてはなり
1
ません。私たちの兄弟姉妹が,明るく平和な未来を待ち望んでいることを忘れてはなら
ないのです。
ですから,本とペンを手に取り,全世界の無学,貧困,テロに立ち向かいましょう。
それこそ私たちにとって最も強力な武器だからです。
1 人の子ども,1 人の教師,1 冊の本,そして 1 本のペンが,世界を変えられるのです。
(b) 教育以外に解決策はありません。教育こそ最優先です。
(出典
国際連合広報センターのホームページより作成)
問1 下線部(a)について,マララさんがそのように考えた理由を,150 字程度で説明しな
さい。
問2 下線部(b)について,あなたの考えを,150 字程度で説明しなさい。
2
2 次の文章を読み,以下の問1~問3に答えなさい。
Aさんは鉄球(直径 1.0 cm,質量 4.1 g)と発泡スチロール球(直径 1.0 cm,
質量 0.025 g)を無風の空気中で静止状態から落下させた。その様子を 0.1 秒間隔で発
光するストロボスコープを使い,写真に撮って調べた。下の表1,表2は,その結果を
まとめたものである。
写真1
ストロボスコープ
写真例
表1
鉄球の結果
時間〔s〕
表2
落下距離〔cm〕
発泡スチロール球の結果
時間〔s〕
落下距離〔cm〕
0
0
0
0
0.1
4.9
0.1
4.8
0.2
19.6
0.2
18.5
0.3
44.1
0.3
39.4
0.4
78.4
0.4
65.6
0.5
122.5
0.5
95.3
0.6
127.2
0.7
160.4
0.8
194.3
3
問1 Aさんは表1をもとに,鉄球の各区間(時間 0~0.1 秒,0.1~0.2 秒,…)の平均の
速さを求め,時間と平均の速さの関係をグラフにした。時間は,各区間の中央の時間
とした。表2をもとに,発泡スチロール球について,時間と平均の速さの関係をグラ
フにしなさい。
ただし,データの点や線は,解答用紙のグラフの凡例にしたがって表しなさい。
問2
鉄球と発泡スチロール球の落下運動にどのような特徴があるか。問1の結果をもと
に説明しなさい。
解答は,解答用紙の枠内に記入すること。
問3
この実験でAさんは,発泡スチロール球の落下運動は何かの影響を受けていること
に気づいた。発泡スチロール球の落下運動は何の影響を受けやすいのかを調べるため
の実験を行いたい。目的・方法・予測される結果とその理由を示した実現可能な実験
の計画書を作りなさい。なお,図やグラフを用いて説明してもよい。
解答は,解答用紙の枠内に記入すること。
4