【平成26年12月号】 清水小学校 何の数字でしょう? 先日、ある講演会で聞いた数字です。驚きました。北海道の… ○中学校を卒業して就職した子の70%が、3年以内に離職している。 ○高校を卒業して就職した子の50%が、3年以内に離職している。 ○大学を卒業した人でも、30%は3年以内に離職している。 私が中学校を卒業した昭和40年代には、 「金の卵」と呼ばれ、集団就職していった同級生もい ます。 浦幌高校の同級生の多くは就職組でした。まだ、終身雇用制が当たり前の時代。受験戦争とい う言葉もありました。 「よい学校に入れば、よい就職ができ、よい人生が待っている」という思い を抱いていた人も少なくなかった時代です。 現代は、こんなに多くの人が離職してしまっているのか!…と考えさせられました。さらに… 最近の雇用形態は、 「正社員」のほかに、準社員、契約社員、嘱託社員、請負、派遣社員、パート、 アルバイトなど、多様化しています。 そして、長引く不景気。大卒者でも、何十社も入社試験を受け、1次面接、2次面接…多いと ころは5次面接まであるそうです。その難関をやっとパスして就職しても、上記の数の離職者が 出ている。たとえ就職できたとしても、決して安心、満足できないのが現実。 一方、私たち小学生の子どもに関わっている教師や親御さんにとって、子どもの将来や職業は、 まだまだ先の話。今は、目先の課題をいかにクリアさせるかが最大の関心事…というのも現実。 しかし、幼い子どもに関わる私達にも、その子の「将来を見据えつつ、今を見る」目が必要で す。 教育の目的は、知・徳・体のバランスのとれた人格の育成であり、 「生きる力」の育成です。こ れをもっと現実的に表現するならば、 「将来、仕事で困難にぶち当たっても乗り越えて生きていけ る力」を身に付けさせること、といってもよいと思います。 さらに、今回の講演の講師が示してくれた「離職者に多い傾向」はもっと具体的な課題を示し ています。 ・自分が困っていることを伝えるのが苦手 将来、左記のようなことになら ・自分のできること、できないことがわからない ないために、今、どうすべきか? ・自分のこだわりを仕事より優先してしまう 何をしなければならないか?とい ・生活のための金銭感覚が欠如している う「目」も必要ではないでしょう ・人間関係でつまずき離職してしまう か。 ・文章表現が苦手 ・失敗を恐れ、その想像で不安を強くする 誰もが大人になり、誰もが働き など… ながら生きていくのですから…。 御影小学校 キーワードは「協力」! 校長 十 字 覚 今年も、多数の方々のご来場をいただく中、11月8日(土)に学習発表会が行われ、皆 様からたくさんの温かい拍手をいただき、子どもたちもみんなで協力し合って、のびのびと 元気に発表をすることができました。ご来場の方からご丁寧に感想をいただきましたので、 紹介をさせていただきます。 学習発表会、楽しませて頂き、ありがとうございました。今年のテーマ「輝き∼仲間・協 力・楽しさ∼」のとおり、全員が仲間と協力しあい、楽しんで発表している様子が伺えまし た。舞台上ばかりでなく、その他の役目にも、一生懸命に活動していることに、普通教室で は見られない姿に接し、子どもたちの力強さを感じました。 又、子どもたちの成長には目を見張るものがあり、特に低学年の発表の表現力には感心を いたしました。新しい趣向の全校合唱では、子どもたちの練習を指導された先生達の陰の力 も感じられました。 広くゆったりと配慮された客席が、途中から急に減ったことが、とても残念に思いました。 楽しい時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。 ∼書写ボランティア 畠 玲子 様より∼ 話は変わりますが、11月と言えば、本校では落ち葉との闘いのシーズンにもなります。 冬に行われた「石の子林」の木の剪定で、落ち葉の数はかなり減りましたが、それでも風が 強いと落ち葉が舞い、 敷地内から外に飛び 出します。公務補の作 業、地域の方のお手伝 いだけで足りないと ころは、子どもたちも 手伝いました。全校を幾つかの縦割り班に分けて、「秋清掃:落ち葉拾いランキング」とし て実施しました。子どもたちは班ごとに協力しながら、先を競って落ち葉を拾い集めました。 ついでに、落ちていた木の枝もたくさん集めました。また、どうしてもフェンスから外に落 ち葉が出てしまうことに悩んでいましたが、おやじの会がその悩みを解決してくれました。 フェンスの下の方の隙間を、防腐剤を塗った板で埋める作業をしてくださいました。板が足 りず、全部はできませんでしたが、やり残したところは、来春の作業で完成することになっ ています。このように、今年も多くの協力で、落ち葉対策を順調に進めることができました。 最後の話題です。先日、リンク造成会の総会が開かれ、たく さんの方に集まっていただきました。12月に入って、外は一 面真白に雪化粧され、リンク造成作業も間もなく始まります。 維持管理も含め、今年もPTA保護者のみなさんのご協力をい ただくことになっています。 清水中学校 校長 清水中学校は公立の学校です。ですから 福 原 公立学校のオーナーは地域の人々 幸 江 ということ ができます。 では、「使命」(ミッション)はなんでしょうか。いろいろなことが考えられますが、私は 子供たちが社会に出るために良い習慣を身に付けることであると思います。生活習慣では、 『自立のための 5 つ』『生活の心得』 、学習習慣では『学びの 4 つ』『家庭学習ノート』テス ト前の『自学タイム』で習慣化を図ろうとする取組です。習慣化には毎日の繰り返しが大切 です。派手なパフォーマンスも表彰もありません。しかし、学校を卒業しても継続できる力 を付けたいと考えています。 オーナーである保護者の皆さんからいろいろな要望をいただくことがあります。良かれと 思ってのことですからすべて受け取りたいのですが、学校の「使命」に添っているかどうか で判断するようにしています。したがって、時には意に沿わない結果もあることをご了承く ださい。 教員の役割はなんでしょうか?「分からないことを分かるように、できないことをできる ようにすること」です。しかし、多くの事務処理や学習指導以外の役割を担うことが期待さ れ、生徒一人一人に寄り添って教育しようと思ってもなかなかできない現実があります。 私は、子供たちが進みたい進路に向かう力を付けることが、教員の役割の一つだと思いま す。そのためには、時間を惜しまず指導することをお願いしていますし、子供に要求するこ とを求めています。ご家庭には、子供とともに目的や目標を定め、 「獅子身中の虫」に飲み込 まれそうな時には、家庭での励ましという心地よさで、我が子と一緒に立ち向かうことをお 願いします。 「社会人になったらカラオケをする機会も大切だし、今から練習しておいた方がよいのに、 なぜ学校では、子ども同士でカラオケボックスに行くのを禁止するのか」とまじめな顔で質 問をしていたお母さんがいたのは、息子の中学校の参観日に行ったときのことでした。勿論、 周りのお母さん達からは、考え違いを指摘されておりました。いつの時代も子どもの願いを 聞いてあげたい、このくらいのことでと、大人は思いがちですが、保護される必要がある子 どもであることを忘れてはなりません。 大型店等のゲームコーナーは、親同伴で利用することになっています。帯広市生徒指導連 絡協議会から出ている文書を元に、皆さんにお願いしているものです。 そうした中でも、メールで交友関係を構築し、大型店等のゲームコーナーで直接会って交 友関係を深めたり、反対に窃盗の被害にあうケースや高校生との交友も広がったりしていま す。 また、携帯電話やゲーム機から自分のブログに友人の悪口を書いたり、フェイスブック、 ラインなどのコミュニケーションツールへの書き込みによるトラブルも増えたりしています。 個人情報に敏感な社会にもかかわらず、内容が無防備なため、情報的には丸裸状況になって いる自分自身を知らずにいるのはとても恐ろしいことです。 中学生は保護される立場の人です。従って親は子どもにいやがられても、しっかり保護(= 管理、指導)していくことが必要です。そして、子どもには、権利には義務や責任が伴うこ とを教えることが、社会に巣立つ人たちへの愛情なのだと思います。 御影中学校 やる気が出る言葉・やる気をなくす言葉 校長 遠 藤 憲 晃 1学期末に実施した学校診断アンケートの結果と考察につきましては、前号でお知らせし ました。生徒に実施したアンケートの中で「勉強や部活動、家の手伝いなどで、今までにや る気が出た先生や親の言動があったら書いて下さい」という質問と、 「今までに、やる気をな くした先生や親の言動があったら書いて下さい」という質問をしてみました。この結果につ いてお知らせします。 〈やる気が出た言葉〉 ・試合に出るためにがんばってきたんだよな。/信頼しているよ。/助かったよ。/がんばれ! /YDKだね。 (YDK:やればできる子)/ミスってもいいからやってみろ。 ・勉強をがんばったら、行きたい高校に行けるよ。/やればできる。/みんなは可能性のかた まり。 ・お前もここの高校に行けよ。 (お兄ちゃんの高校)/○○はがんばってるからね。 ・いいところがいっぱいあるけど、悪いところが目立っている。それをなくしな。 ・部活でコーチに「次は止められるようになるよ」と言われてやる気が出た。 ・親に「ありがとう!すごく助かった」と言われると、次もやろうと思います。先生には「頼 りになるね」と言われたらやる気が出ます。 ・先生に「がんばれよ」と言われて、先生のためにもがんばらなきゃと思いました。 〈やる気をなくした言葉〉 ・勉強しなさい。/イヤミっぽく言われたとき。/まったく考えずに返事をされたとき。/どな られる。 ・チクチクした言葉(人を傷つける言葉) 。/舌打ちされる。/笑われる。/大会へ行く途中、 「すぐ終わる」みたいなことを言われたとき。/なんでできないのさ。 アンケートの結果を見ると、 「がんばっている」 「信頼している」 「助かった」 「頼りになる」 「やればできる」「いいところがいっぱいある」「可能性のかたまり」などが、やる気の出る 言葉として挙がっています。一方、 「勉強しなさい」 「なんでできないの」 「チクチク言葉」や 「適当に返事をする」 「舌打ち」などは、子どもたちにとってやる気を失う言動になっていま す。 以前、ラジオで元女子マラソン選手の有森裕子さんのお話を聴いたことがあります。有森 さんを指導した小出監督は彼女の欠点には目をつむり、いいところをどんどんほめて伸ばす 指導をしてくれたそうです。その結果、有森さんはオリンピックで銀メダルや銅メダルを取 る選手になれました。 ちょっとしたことでもかまいません。あいさつができたら「ちゃんとあいさつできたね」 とか、家の手伝いをしてくれたら「ありがとう」と言ったり、少しでも机に向かって勉強し ていたら「がんばっているね」など、特別な言葉でなくても、「認めている」 「ほめている」 という気持ちを、繰り返し子どもに伝えていくことが大切だと思います。子どもたちは「ほ められたら伸びるタイプ」なのです。子どもをどんどんほめましょう。ほめて子どもをやる 気にしましょう。 清水高等学校 今年の清水高校の部活動も、すごいぞ!! 全国大会へ 美術部に続け!! 演劇部も春の全国大会出場権を獲得 校長 我 妻 公 裕 10月号で、全道高等学校文化連盟展に参加した上西月花さんが、全国推薦作品(全国高 等学校総合文化祭、2015滋賀 びわこ総文祭)に選ばれたことを報告しましたが、演劇 部も頑張ってくれました。 11月14日(金)から16日(日)まで、小樽市民会館で北海道高等学校文化連盟第6 4回全道高等学校演劇発表大会(出場校17校)が開催されました。 本校演劇部は、十勝支部代表として(4年連続、5度目)出場し、最優秀賞に次ぐ優秀賞 を受賞(最優秀校は来年度の高等学校総合文化祭で上演)しました。優秀賞3校の中から、 来年3月20日から高松市にあるサンポートホール高松で開催される、第9回春季全国高等 学校演劇研究大会フェスティバル2015の北海道代表に選ばれました(全道2位相当)。 地区大会、全道大会に向けては、清水町文化ホールをお借りして練習を重ねてきました。 地区大会以降、1ヶ月以上の期間が空き、その間、2年次生は見学旅行、3年次生は進路決 定にと、全員がそろっての練習が十分ではありませんでしたが、11月9日(日)に公開ゲ ネプロを実施し、完成度を高めてきました。 全道大会では、降雪・悪路にも関わらず、清水からの応援も駆けつける中、高校生らしい 舞台が繰り広げられ、脚本、演出共に「秀逸」との評価を受けました。 全国大会前には、清水町文化ホールで、公開ゲネプロを実施する予定です。ご案内が届き ましたら、是非、多数の皆さまにご覧いただければと思います。 なお、美術部の作品は、12月11日(木)から16日(火)まで、帯広市民ギャラリー で開催される、高文連十勝支部美術専門部秀作展に展示されることになっています。 サッカー部、空手部も全道大会出場 フットサルの第26回全道ユースU−18選手権十勝地区予選が、11月22日(土)、 23日(日)に行われ、本校サッカー部が初優勝を遂げ、来年1月24日(土)、25日(日) に江別市で行われる全道大会に出場します。 また、第32回北海道高等学校空手道選抜大会十勝支部予選会が、11月30日(日)に 行われ、本校空手道部が、団体組手で優勝、個人組手、個人形で入賞を果たし、来年1月2 1日(水)から23日(金)に札幌市で行われる全道大会に出場します。 どの部活動も、日頃からの弛まぬ努力、練習の成果を思う存分発揮して、大会を盛り上げ てくれるものと思います。 ※本校のWebページも(http://www.shimizu.hokkaido-c.ed.jp/)も是非ご覧下さい。 清水幼稚園 幼保・小連携事業から 5 年生と年長児(幼保)との交流 園長 平 山 正 男 11 月 28 日(金)9 時30分から清水小学校体育館において、第一保育所・第二保育 所・熊牛保育所、そして清水幼稚園の年長児(来春に入学する子ども 達)が、清水小学校の 5 年生が準備してくれたいろいろなゲームを楽 しませていただきました。 9 時 15 分に幼稚園を出発し、小学校の1階多目的ホール(高学年 玄関前)に全年長児が集合しました。そこで担当の先生から日程等の 説明を聞き、その後5年生の実行委員が年長児をグループ分けして体 育館に案内してくれました。 体育館に入場すると、5年生が自分達で考えた7種類のゲームコー ナーを広い館内の壁に沿って設置し、それぞれのゲームに担当者を配置して待っていまし た。年長児は最初大変緊張していましたが、その後、担当の5年生の指示に従って、グル ープごとにゲームをやり始めると夢中になって、先ほどまでの緊張感もどこやらで、十分 楽しんでいました。また、体育館のギャラリーには、妖怪ウォッチの迷路が造られていま した。迷路の各要所にはクイズコーナーがあって、正解しないと通れないという設定でし た。 11時までの約1時間半、5年生が考えたアイディアいっぱ いの楽しいゲームを時間が過ぎるのも忘れて、次々と挑戦して いました。年長児にとっては、あっという間だったのではない でしょうか。この日まで、放課後も残って準備してくれた5年 生、そして最後まで優しく指導してくれた素敵な5年生には、 本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。 これで、年長児は小学校入学の段差がまた一つ低くなったこと と、幼稚園と各保育所の年長児の交流がより一層深まりました。
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