「なせば成る」の心意気を

「なせば成る」の心意気を
H27.5.7
5日間の連休があったゴールデンウィークも終わりましたが、みなさんの連休はどう
だったでしょうか。農業をしているところでは大変忙しく過ごしたことと思います。梨
の花粉付けや田植えなど、この時期に終わらせなければならないことがたくさんありま
す。まわりの田んぼもすっかり景色が変わりました。
今日は「なせば成る」というお話をします。今の言葉で言うと「やればできる」とい
うことになります。
皆さんは、山形県米沢市にある上杉神社に行ったことがあるでしょうか。ここは上杉
家のお墓がある場所です。歴代の上杉家の当主の墓が残っています。皆さんは上杉謙信
のことは知っていますよね。,新潟県の上越市を中心にして活躍していた戦国の武将で
す。その流れを継いだ上杉家ですが、その中でも名君としてひときわ有名なお殿様がい
ました。その名を「上杉鷹山(ようざん)」と言います。「なせば成る」というのは鷹
山が教訓として語った、「なせば成る なさねば成らぬ何ごとも 成らぬは人のなさぬ
なりけり」からきているのです。その意味は、「人が何か成し遂げようと考えて行動す
れば何ごとも達成に向かうものである。ただ待っていて何も行動しなければよい結果に
結びつかない。結果が得られないのは人がやり遂げる意思をもって行動しないからだ。」
ということです。鷹山は苦しかった藩の財政を、自らが手本を示しながら無駄遣いを徹
底的になくし借金を減らしました。また、新しい田畑や特産物をつくって産業を盛んに
し、人々の暮らしを楽にするように改革しました。さらには、米が不作のときにどんな
草を食べたらいいか本にまとめて配ったりして、武士だけでなく多くの人々の命を救っ
てくれたのです。鷹山は正しく「やればできる」そして「やったらできた」を身をもっ
て示してくれた人でした。
皆さんには「やり遂げたい目標」はしっかりもっているでしょうか。さらにはその目
標実現のためにちゃんと努力をしているでしょうか。例えば、今月23日には運動会が
ありますが、皆さんは何か運動会でがんばりたいことはありますか。そのために何かし
ていますか。
運動会に向け強い目標をもって取り組んでいる人が、応援団の人たちです。今年の応
援団の皆さんその場に立ってください。ここにいる人たちは自分から立候補した人たち
です。特に6年生では、オーディションをして応援団員を決めました。立候補した人た
ちはみんなの前で自分の決意を発表しました。リーダーとしてどれだけ信頼できるか問
われたと思います。厳しい戦いの中で選ばれた応援団長が、植木さんと林さんです。二
人は赤組白組をそれぞれ優勝に導きたいと強く願い、しっかりと準備しています。昨年
は白組が競技の部と応援の部の両方で優勝しました。きっと今年の応援団長も同じ願い
をもっているのだと思います。応援賞を取りたいという夢を実現するために、応援団を
まとめ、みんなの見本となって全校をリードしていきます。「なせば成る」という強い
気持ちをもって努力していってほしいです。
運動会だけではありません。自分がこうなりたいという目標をしっかりともって努力
していきましょう。ただ待っているだけでは何一つ変わりません。自分から働きかける
ことが大切です。「なせば成る なさねば成らぬ何ごとも 成らぬは人のなさぬ成りけ
り」ということを心にとめてがんばってください。