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釜石市災害危険区域に関する条例をここに公布する。
平成 24 年 12 月 21 日
釜石市長 野田 武則
釜石市条例第 28 号
釜石市災害危険区域に関する条例
(趣旨)
第 1 条 この条例は、平成 23 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震による津波と
同じ規模の津波(以下「想定津波」という。)が再来した場合に浸水が想定される区域に
おける住まいの安全確保を図るとともに、災禍に対する安全な都市形成を後世に継承す
るという責務に鑑み、建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号。以下「法」という。)第 39
条の規定に基づく災害危険区域の指定及び災害危険区域内における建築物の建築の制限
に関し必要な事項を定めるものとする。
(災害危険区域の指定等)
第 2 条 市長は、次に掲げる区域を法第 39 条第 1 項の災害危険区域(以下「災害危険区域」
という。)に指定する。
(1) 第 1 種区域 想定津波が発生した場合、防潮堤など津波を防ぐことを目的として整
備される施設(以下「防浪施設」という。)の整備後も浸水が想定されるため、住宅、
寄宿舎、長屋、共同住宅等居住の用に供する建築物(以下「居住の用に供する建築物」
という。)の建築を禁止する区域
(2) 第 2 種区域 想定津波が発生した場合、防浪施設の整備後も浸水が想定される区域
であるが、避難施設の整備など安全が担保されたうえで土地利用の観点から居住の用
に供する建築物の建築を許容する区域
2 市長は、前項の規定により災害危険区域を指定するときは、その旨を告示しなければな
らない。当該指定を変更し、又は廃止するときも、同様とする。
3 災害危険区域の指定、変更又は廃止は、前項の告示により効力を生ずる。
(居住の用に供する建築物の制限)
第 3 条 第 1 種区域においては、居住の用に供する建築物を建築してはならない。
2 第 2 種区域においては、市長が別に定める構造等の基準を満たす場合を除き、居住の用
に供する建築物を建築してはならない。
3 市長は、前項の基準を定めるときは、その旨を告示しなければならない。当該基準を変
更し、又は廃止するときも、同様とする。
(居住の用に供する建築物の敷地が区域の内外にわたる場合の措置)
第 4 条 居住の用に供する建築物の敷地が災害危険区域の内外にわたる場合においては、
当該建築物の全部について、災害危険区域内にあるものとみなして、前条第 1 項及び第
2 項の規定を適用する。
2 居住の用に供する建築物の敷地が第 1 種区域及び第 2 種区域にわたる場合においては、
当該建築物の全部について、第 1 種区域にあるものとみなして、前条第 1 項の規定を適
用する。
(学校等の建築の制限)
第 5 条 次の用途に供する建築物を建築しようとする者は、第 3 条第 1 項及び第 2 項の規
定を尊重するよう努めなければならない。
(1) 学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)に規定する学校
(2) 医療法(昭和 23 年法律第 205 号)に規定する病院、診療所、介護老人保健施設及び
助産所
(3) 社会福祉法(昭和 26 年法律第 45 号)に規定する社会福祉事業を行う施設
(委任)
第 6 条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。
附 則
この条例は、公布の日から施行する。