南知多町医師確保修学資金貸与条例 /PDF

南知多町医師確保修学資金貸与条例
(目的)
第1条
この条例は、町内出身者が医師として、将来、町内で開業医を目指し、町長
が指定する医療法(昭和 23 年法律第 205 号)第 31 条に規定する公的医療機関(以下
「指定公的医療機関」という。)に勤務しつつ、町内にあるその医療機関の附属診
療所又は町長が必要と認める町内の医療機関で、医療業務に従事する意思のある者
に対し、修学上の必要な資金を貸与することにより、地域医療における医師の確保
を図ることを目的とする。
(定義)
第2条
この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるとこ
ろによる。
(1)
大学生
学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)第1条に規定する大学の医学を
履修する課程に在学する者をいう。
(2)
大学院生
医師免許を受けている者であって、学校教育法第 97 条に規定す
る大学院の医学を履修する課程に在学するものをいう。
(3)
臨床研修
医師法(昭和 23 年法律第 201 号)第 16 条の2第1項に規定する臨
床研修をいう。
(4)
専門研修
臨床研修修了後に受ける医師の専門性に関する研修をいう。
(5)
指定医療機関
指定公的医療機関及び町内にあるその医療機関の附属診療
所並びに町長が必要と認める町内の医療機関
(貸与対象者)
第3条
町長は、次の各号に掲げる者で大学生となった年度の前年度末において、本
人又は扶養義務者(民法(明治 29 年法律第 89 号)に定める扶養義務者をいう。)が町
内に住所を有する者であって、将来、町内で開業医を目指すため指定公的医療機関
に勤務しつつ、町内にあるその医療機関の附属診療所又は町長が必要と認める町内
の医療機関で、医療業務に従事する意思のある者に対し、当該各号に掲げる資金(以
下「修学資金」という。)を貸与するものとする。
(1)
大学生
(2)
大学院生
大学生修学資金
大学院生修学資金
(貸与金額及び貸与期間)
第4条
修学資金の貸与金額は、大学生修学資金については入学時 100 万円及び1月
につき 20 万円とし、大学院生修学資金については1月につき 20 万円とする。
2
修学資金の貸与期間は、第7条の規定により町長が修学資金の貸与を決定した日
の属する月(町長が特に必要と認める場合は、貸与を決定した日の属する年度の4
月)から大学又は大学院のそれぞれ正規の修学期間が終了する月までとする。
(貸与の申請)
第5条
修学資金の貸与を受けようとする者(以下「申請者」という。)は、町長に
申請書を提出しなければならない。
(連帯保証人)
第6条
2
申請者は、2人の連帯保証人を立てなければならない。
前項の連帯保証人は、修学資金の貸与を受けた者と連帯して債務を負担するもの
とする。
(貸与の決定)
第7条
町長は、第5条の申請書を受理したときは、速やかに貸与の適否を決定し、
その旨を申請者に通知しなければならない。
(貸与の休止及び停止)
第8条
町長は、修学資金の貸与を受けている者が大学又は大学院の課程を休学し、
若しくは停学の処分を受けたときは、その事実が生じた日の属する月の翌月分から
その事実が消滅した日の属する月の分まで、当該修学資金の貸与を休止するものと
する。
2
町長は、修学資金の貸与を受けている者が次の各号のいずれかに該当するときは、
その事実が生じた日の属する月の分から当該修学資金の貸与を停止するものとす
る。
(1)
死亡したとき。
(2)
大学又は大学院の課程を退学したとき。
(3)
心身の故障のため、大学又は大学院の課程の履修を継続する見込みがなくな
ったと認められるとき。
(4)
修学資金の貸与を受けることを辞退したとき。
(5)
偽りその他不正の手段により修学資金の貸与を受けたとき。
(6)
前各号に掲げるもののほか、修学資金の貸与の目的を達成する見込みがなく
なったと認められるとき。
(返還の当然免除)
第9条
町長は、修学資金の貸与を受けた者が、臨床研修、専門研修、大学院の課程
又はこの制度以外の修学資金その他これに準ずる資金の貸与を受ける場合はその
制度による業務を終了し、直ちに引き続き、この制度の修学資金の貸与を受けた期
間に相当する期間(以下「必要勤務期間」という。)、医師として、指定公的医療
機関に勤務しつつ、町内にあるその医療機関の附属診療所又は町長が必要と認める
町内の医療機関で、医療業務に従事したときは、当該修学金資金の返還及び利息の
支払いの全部を免除するものとする。
2
前項の必要勤務期間が3年に満たないときは、これを3年とする。
3
第1項の医療業務には、必要勤務期間内において指定医療機関で受ける臨床研修
及び専門研修を含むものとする。ただし、この制度以外の修学資金その他これに準
ずる資金の貸与に係るものは含まないものとする。
(返還の裁量免除)
第 10 条
前条に規定する場合を除くほか、町長は、修学資金の貸与を受けた者が死
亡、疾病、災害その他やむを得ない理由により業務に従事することができなくなっ
たときは、当該修学資金の返還及び利息の支払いの全部又は一部を免除することが
できる。
(返還)
第 11 条
修学資金の貸与を受けた者が、次の各号のいずれかに該当することとなっ
たときは、その理由の生じた日から町長の定める日(次項において「返還期日」と
いう。)までに貸与を受けた額に、貸与を受けた日の翌日から当該各号に掲げる事
由が発生した日までの期間の日数に応じ、年 10 パーセントで計算した利息を加え
た額を一括して返還しなければならない。
(1)
第8条第2項の規定により修学資金の貸与が停止されたとき。
(2)
第9条の規定による返還免除の条件を満たさないと認められるとき。ただし、
前条の規定により返還の裁量免除を受けた場合を除く。
(3)
2
大学を卒業後2年以内に医師の免許を取得できなかったとき。
前項に該当する者が、正当な理由がなく、返還すべき額を返還期日までに返還し
なかったときは、返還期日の翌日から返還を完了する日までの日数に応じ、返還す
べき額につき年 14.6 パーセントの割合で計算した延滞利息を支払わなければなら
ない。
3
前2項の規定により計算した利息の額に 100 円未満の端数があるとき、又はその
全額が 100 円未満であるときは、その端数金額又はその全額を切り捨てる。
4
第1項及び第2項の計算につきこれらの規定に定める年当たりの割合は、閏年の
日を含む期間についても、365 日当たりの割合とする。
(返還の猶予)
第 12 条
前条の規定にかかわらず、町長は、修学資金の貸与を受けた者が次の各号
のいずれかに該当するときは、当該修学資金の返還及び利息の支払いの全部又は一
部を猶予することができる。
(1)
第8条第2項第4号の規定により大学生修学資金の貸与を停止された後も
引き続き大学に在学しているとき。
(2)
修学資金の貸与を受けた者が臨床研修若しくは専門研修を受けているとき、
大学院に在学しているとき又はこの制度以外の修学資金貸与制度を併用してい
る者がその制度に係る業務に従事しているとき。
(3)
心身の故障、災害その他やむを得ない事由により修学資金の返還及び利息の
支払が困難であると認められるとき。
(委任)
第 13 条
この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、規則
で定める。
附
則
この条例は、平成 27 年4月1日から施行し、同日以後に大学生となった者に適用
する。