資料3 ひめじ創生戦略会議〔人口ビジョン〕骨子(案)

ひめじ創生戦略
Ⅰ
〔人口ビジョン〕
骨子(案)
資料3
Ⅲ
社会潮流(全国)
1 国の基本認識
人口減少問題への対応の方向性
「ふるさと ひめじ」をさらに力強く元気に、住みよいまちとして未
・全国の人口は、50 年後には 8,700 万人、100 年後には 5,000 万人を切ると推計
来につなぐため、播磨の中枢都市に相応しい人口規模と経済力を維
・地方に比べ低い出生率の東京圏に若い世代が集中することによって、日本全体としての人口が減少
持・確保し、東京圏や阪神地域をはじめとする大都市圏に対抗できる
・人口減少に伴う高齢化の結果、経済規模が縮小し、一人あたりの国民所得が低下するおそれ
活力ある持続可能な都市を目指す。
2 地方創生の取組み
・人口減少に歯止めをかけ、2060 年に 1 億人程度の人口を確保
1
・
「人口の安定化」
、
「生産性の向上」を図り、50 年後も実質 GDP 成長率を 1.5%~2%に維持
Ⅱ
1
ものづくり力や歴史文化等の強みを活かし、市経済の活力を維
持するとともに、播磨圏域の経済を牽引する
2
本市の基本認識
若者や女性が将来に希望と誇りを持って暮らせる、魅力ある都
市を実現する
人口減少の状況
【要因(仮説)
】
(1)本市人口の推移
・都市の機能とイメージの格差による人口移動
・国のピークが 2008 年に対して、本市の人口は 2012 年ごろまで微増
微減を繰り返し維持していたが、2012 年より減少傾向
(2)年齢 3 区分別人口の推移
・1990 年から 2010 年までの 20 年で、65 歳以上は 58 千人増加、
3
安心して子育てができる住みよいまちを未来に継承する
・高校卒業後の市外進学の増加
・20 歳代の就労期の U ターンの減少
4 播磨の中枢都市として魅力ある都市を形成する
・圏域全体としての活力低下
※本市における要因はアンケート調査等により検証
15~64 歳は 15 千人減少、15 歳未満は 17 千人減少
・国全体と比べて、15 歳未満の割合が高く、それ以外の割合が低い
(3)自然増減
2 将来人口の推計
現在の出生率、生残率等の傾向が改善されずに継続する場合の
・自然増で推移していたが、2011 年から自然減となった
推計値 : 2010 年 53.6 万人→2060 年 36.4 万人
・全国の人口が初めて自然減となったのは 2005 年であり、本市より 6
年早い。理由として、全国のよりも約1ポイント高く推移している
出生率によるものと考えられる
■2013 年度の死亡率 全国 9.96‰ 姫路市 9.52‰
出生率 全国 8.09‰ 姫路市 9.08‰
※死亡率、出生率・・年間の件数/人口×1,000
【要因(仮説)
】
・非婚化、晩婚化の進行(特に女性)
・経済的理由や子育てに対する負担感等による出生率の低下
・若年女性人口の減少
・高齢者層の増加に伴う死亡数の増加
※本市における要因はアンケート調査等により検証
(4)社会増減
・県内では、阪神地域に対して転出超過となっており、それ以外の地域に
対しては転入超過である
・本市の大都市への転出先は、1 位神戸市、2 位大阪市、3 位東京都特
別区部、特に 20 歳代の転出が高い割合
・転入・転出の差は東京特別区部が最も多い(2013 年で 231 人)
3 人口の変化が地域の将来に与える影響・課題
(1) 人口の減少による地域経済の縮小
・地域経済における人材の過不足発生
・消費市場の縮小
・雇用機会を求めた若者や女性の流出
(2) 社会保障等の財政需要、税収の減少による市財政への影響
・社会保障費等の住民負担及び行政負担の増加
・生産年齢人口の減少による住民税等の収入減少
(3) 家庭や子育ての不安感等の増大による少子化の加速
(4) 地域コミュニティの維持の問題
(5) 必要な都市機能の維持確保の困難化
・商圏縮小に伴う、民間利便施設の撤退
・自動車を運転しない高齢者の買い物難民化
(6) 生活インフラ・公共施設の維持管理コストに関する負担増
・人口減少による利用数の低下と維持管理費等の負担増
(7) 地域全体の活力を維持するために広域的な連携の必要性
※本市における影響・課題は今後分析
Ⅳ
人口の将来推計
1
国立社会保障・人口問題研究所の推計値(出生中位(死亡中位)
で推移すると、2010 年 53.6 万人→2060 年 36.4 万人)
2
国の目指すべき人口に準拠(出生率 1.55→1.6(2020 年~)、
1.8(2030 年~)、2.07(2040 年~)で推移すると、2010 年 53.6 万
人→2060 年 41.7 万人)
3 播磨圏域連携中枢都市圏ビジョンの将来の人口目標に準拠(上
記2の出生率に姫路市出生率と全国出生率の差を付加して推移
すると、2010 年 53.6 万人→2060 年 43.5 万人)
〔参考〕 兵庫県の人口目標(出生率 1.42→1.83(2040 年)、2.0(2060
年)で推移すると、県全体で 2010 年 560 万人→2060 年 450
万人[県全体で毎年 44,000 人の出生数を維持])
※ 姫路市の数値は、今後算出予定