片品村人口ビジョンについて

尾瀬の郷
片品村
人口ビジョン
平成 27 年 12 月
片品村
目次
第1章
尾瀬の郷
片品村人口ビジョンの概要
(1)人口ビジョンの位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(2)人口ビジョンの対象期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
第2章
人口の分析
(1)人口の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(2)年齢3区分別人口の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(3)人口ピラミッド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(4)社会増減・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5~7
(5)自然増減・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(6)人口推移のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
第3章
片品村の今後の人口推移について(将来の展望)
( 1 ) 将 来 人 口 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 比 較 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 9 ~ 10
( 2 ) 将 来 人 口 の 展 望 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 11
(参考資料)
( 1 ) 村 内 の 産 業 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 参 考 資 料 -1~ 3
( 2 ) 農 業 の 推 移 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 参 考 資 料 -4
( 3 ) 観 光 客 と 宿 泊 施 設 の 推 移 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 参 考 資 料 -5
第1章
尾瀬の郷
片品村人口ビジョンの概要
(1)人口ビジョンの位置づけ
「尾瀬の郷片品村人口ビジョン」は、本村における人口の現状を分析し、村民が人口
に関する現状・課題を共有し、今後目指すべき将来の方向と人口の将来展望を提示する
も の で あ る 。こ の 人 口 ビ ジ ョ ン は 、
「 片 品 村 む ら・ひ と・し ご と 創 生 総 合 戦 略 」に お い て 、
基本目標と基本的方向の実現に向けて、効果的な施策を企画立案する上で重要な基礎資
料として位置づけるものとする。
(2)人口ビジョンの対象期間
長期的な展望を行うため、人口ビジョンの対象期間は、国の長期ビジョンの期間(平
成 72 年 ・ 2060 年 ) と す る 。 ま た 、 国 の 方 針 や 社 会 経 済 の 変 化 な ど に よ り 人 口 に 大 き な
影響があった場合は適時見直しを行う。
〇参考資料
・総務省統計局「国勢調査」
・厚生労働省「人口動態保健所・市区町村別統計」
・農林水産省「農林業センサス・農林水産統計年報・生産農業所得統計」
・環境省「尾瀬国立公園入山者数」
・群馬県統計課「市町村民経済生産・移動人口調査」
・片品村観光協会より提供された統計データ
・まち・ひと・しごと創生本部から提供された統計データ「地域経済分析システム他」
1
第2章
人口の分析
(1)人口の推移
本 村 の 人 口 は 昭 和 30 年 の 8,561 人 を ピ ー ク に 減 少 傾 向 が 続 き 、 昭 和 55 年 か ら 平 成 7
年 ま で は 6,100 人 台 を 維 持 し て い た 。 年 少 人 口 と 高 齢 人 口 が 逆 転 し た 平 成 7 年 を 境 に 人
口 の 減 少 が 加 速 し 、 直 近 の 国 勢 調 査 ( 平 成 22 年 ) で は 4,904 人 で あ る 。
平 成 7 年 か ら 平 成 22 年 ま で の 人 口 増 加 率 は 、97%( 平 成 7 年 → 平 成 12 年 )、92%( 平 成
12 年 → 平 成 17 年 )、89%( 平 成 17 年 → 平 成 22 年 )と 年 々 人 口 の 減 少 の ス ピ ー ド が 加 速
している。
観光客が大幅に減少した平成7年以降に人口減少傾向に転じており、人口対策では観
光 振 興 が 重 要 な 鍵 と な る 。( 参 考 資 料 - 5
図 「 観 光 客 と 宿 泊 施 設 の 推 移 」)。
人口の推移
9,000
8,561
8,500
100%
8,491
99%
8,000
7,570
7,500
7,000
6,500
6,000
88%
6,754
79%
6,228
73%
6,134
6,132
6,109
6,106
72%
72%
71%
71%
5,925
69%
5,471
5,500
64%
4,904
5,000
57%
4,500
(出典:国勢調査)
2
(2)年齢3区分別人口の推移
年 齢 3 区 分 人 口 を 比 較 す る と 、昭 和 50 年 よ り 15 歳 以 下 人 口 の 減 少 と 65 歳 以 上 の 増 加
が 進 み 、少 子 化 お よ び 高 齢 化 が 同 時 進 行 し て い る 。未 来 を 担 う 年 少 人 口 は 、昭 和 50 年 か
ら 平 成 22 年 の 35 年 で 1,000 人 以 上 が 減 少 し て お り 、 昭 和 50 年 の 年 少 人 口 を 100%と し
た 場 合 、 平 成 22 年 の 人 口 は 37%と な っ て い る 。 65 歳 以 上 の 高 齢 人 口 は 昭 和 50 年 に 比 べ
228%の 増 加 と な っ て い る 。
年齢3区分別人口
4,600
4,100
3,600
3,100
2,600
2,100
1,600
1,100
600
100
昭50年
昭55年
昭60年
平2年
平7年
平12年
平17年
平22年
~15歳
1,597
1,328
1,278
1,237
1,170
1,014
789
591
15~64
4,003
4,095
4,052
3,870
3,742
3,506
3,180
2,882
65歳~
628
711
802
1,002
1,194
1,405
1,502
1,431
(出典:国勢調査)
比率
~15歳
15~64
65歳~
昭50年
100%
100%
100%
昭55年
83%
102%
113%
昭60年
80%
101%
128%
平2年
77%
97%
160%
3
平7年
73%
93%
190%
平12年
63%
88%
224%
平17年
49%
79%
239%
平22年
37%
72%
228%
(3)人口ピラミッド
全 国 と 本 村 の 人 口 ピ ラ ミ ッ ド を 比 較 す る と 、 20 歳 か ら 44 歳 ま で の 人 口 が 少 な い 状 況
が 確 認 で き る 。こ れ ら 子 育 て 世 代 の 絶 対 数 の 減 少 は 、子 ど も の 出 生 数 の 減 少 に つ な が る 。
このまま現状の傾向が続くと、より一層、少子化が進むことが予測される。
(出典:国勢調査)
4
(4)社会増減
人 口 減 少 は 15~ 24 歳 に お け る 社 会 増 減 が 大 き く 影 響 し て い る 。人 口 が 比 較 的 安 定 し て
い た 平 成 2 年 か ら 平 成 7 年 と 、 人 口 が 急 激 に 減 少 を 始 め た 平 成 17 年 か ら 平 成 22 年 の 年
齢 別 社 会 増 減 を 比 較 す る と 、両 期 間 と も に 、15~ 19 歳( 高 校 入 学 時 )か ら 村 外 へ の 人 口
転 出 が 始 ま る 。20~ 24 歳( 専 門 学 校 や 大 学 入 学 時 )に は さ ら に 転 出 が 増 加 す る が 、平 成
2 年 か ら 平 成 7 年 の 期 間 は 、 25~ 29 歳 ( 大 学 等 卒 業 後 ) 及 び 30~ 34 歳 ( 一 時 村 外 就 職
者等)の一定の人数が、村内へ戻ってきており、転出と転入のバランスが一定程度均衡
している。
と こ ろ が 、 平 成 17 年 以 降 は 高 校 卒 業 後 の 世 代 の 転 出 が 増 加 す る 一 方 、 20 代 以 降 の 転
入が増加せず、人口の減少に拍車がかかっている。転入者の減少の要因としては、観光
業等の不振による村内雇用環境の悪化が大きいと考えられる。村内へ戻る若者が減り、
その結果、産業の停滞という悪循環が続いているものと考えられる。
年齢別社会増減
(人)
平成2年→平成7年
平成17年→平成22年
100
50
0
-50
-100
-150
-200
(出典:国勢調査)
※近隣自治体の高等学校については、沼田市利根町1校、沼田市内3校、みなかみ町1校の計5校
が 存 在 。群 馬 県 内 に は 私 立 高 校 14 校 が あ り 、公 立 高 校 に つ い て は 、平 成 19 年 よ り 全 県 一 区 化 さ れ 、
県内すべての高校に志願することが可能になっている。
5
年代別社会増減を比較すると、平成2年から平成7年までは転入が転出を上回ってい
る 。 当 該 時 期 は 、 ス キ ー 場 の 入 込 客 数 が 年 間 155 万 人 以 上 に 登 る な ど 、 宿 泊 業 な ど の サ
ー ビ ス 業 が 活 況 だ っ た 時 期 で あ る 。( 参 考 資 料 - 5 「 観 光 客 と 宿 泊 施 設 の 推 移 」)
年代別社会増減
6,500
300
6,134
6,132
6,109
280
6,106
5,925
274
6,000
260
240
248
5,471
232
5,500
220
225
200
198
5,000
4,904
180
184
160
154
4,500
162
161
152
162
155
140
120
4,000
昭55年
昭60年
平2年
平7年
人口
平12年
転入
119
116
平17年
平22年
100
転出
(出典:住民課)
直 近 の 移 動 人 口 調 査 で は 、 転 出 172 人 ・ 転 入 89 人 と 大 幅 な 転 出 超 過 ( △ 83 人 ) と な
っている。県外への転出が最も多く、県内では隣接する沼田市、次いで前橋市への転出
が多くなっている。
転出入者数一覧表(総数・平成25年10月~26年9月)
90
80
70
60
50
40
30
20
10
82
45
40
16
7
46
22
3
13
9
3
32
1
11
転出(172人)
1
6
1
42
11
3
1
51
12
1
転入(89人)
(出典:群馬県移動人口調査)
6
県 外 へ の 転 出 は 総 数 82 人 で あ り 、東 京 都 、埼 玉 県 、新 潟 県 へ 転 出 が 順 に 多 い 。県 外 か
ら の 転 入 は 45 人 で 、 埼 玉 県 、 東 京 都 、 神 奈 川 県 の 順 と な っ て い る 。
片品村から転出(県外・平成25年10月~26年9月)
35
31
30
25
20
16
15
10
5
7
2
2
2
3
1
3
6
4
1
1
1
1
1
(出典:群馬県移動人口調査)
片品村へ転入(県外・平成25年10月~26年9月)
12
11
10
8
7
6
6
5
4
3
2
2
2
2
1
1
1
1
2
1
(出典:群馬県移動人口調査)
7
(5)自然増減
出 生 数 と 死 亡 数 が 逆 転 し た の が 平 成 2 年 で あ り 、 出 生 数 に つ い て は 、 昭 和 60 年 の 80
人 か ら 平 成 22 年 で は 20 人 と 約 75% の 減 少 と な っ て い る 。
人口の自然増減
6,500
90
6,134
6,000
6,132
6,109
6,106
63
5,500
65
63
67
60
56
5,000
49
70
73
70
72
80
5,925
80
48
5,471
48
50
4,904
40
38
30
4,500
20
20
4,000
昭55年
昭60年
平2年
平7年
人口
平12年
出生
平17年
10
平22年
死亡
(出典:住民課)
合計特殊出生率(ベイズ推定値)
2.2
2
1.8
1.6
1.4
1.2
1
出生率
S58~S62
S63~H4
H5~H9
H10~H14
H15~H19
H20~H24
2.12
2.14
1.8
1.83
1.49
1.46
(出典:人口動態保健所・市区町村別統計)
(6)人口推移のまとめ
本 村 の 人 口 は 、 昭 和 30 年 の 8,561 人 を ピ ー ク に 、 平 成 22 年 時 点 で は ピ ー ク 時 の 57%
で あ る 4,904 人 と な っ て い る 。 平 成 7 年 以 降 、 観 光 業 を 中 心 と し た 経 済 状 況 ・ 雇 用 環 境
の悪化による若者の転出超過が続き、若者の人口の減少が顕著となり村内全体の人口減
少 が 加 速 し て い る 。 ま た 、 20 歳 か ら 39 歳 の 子 育 て 世 代 の 減 少 と あ い ま っ て 、 全 国 的 な
未婚化・晩婚化による出生率の低下が少子化に拍車をかけている
8
第3章
片品村の今後の人口推移について(将来の展望)
(1)将来人口シミュレーション比較
将来人口の推計にあたっては、コーホート要因法に基づき、下記AからDまでのシミ
ュレーションパターンを算出し比較した。
本村においては、あらゆる手段を講じた下記AからDの全てのシミュレーションにお
いて人口減少を食い止めることはできない。しかし、各種の取り組みや対策を講じるこ
とで人口減少に歯止めをかけることは可能である。
シ ミ ュ レ ー シ ョ ン A は 、 現 状 維 持 も し く は 人 口 減 少 に 対 し て 策 を 講 じ な い 結 果 、 2060
年 に は 人 口 は 1,000 人 以 下 に な る 結 果 と な る 。
移動人口をゼロにしたシミュレーションDでは、一定程度の人口の維持が可能となる
が、人口移動をゼロにする必要があるため、実現の可能性は極めて低い。
パターン
A
B
C
D
推計方法
国勢調査の人口とコーホート要因法により純移動(転出入)率を変化させな
い 場 合 。( 現 在 の 状 況 が そ の ま ま 進 ん だ 場 合 )
パ タ ー ン A を ベ ー ス に 、純 移 動 率 を 27~ 32 年 に か け て 縮 小 さ せ 、そ の 後 は そ
の 数 値 で 推 移 。( 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 の 推 計 に 準 拠 )
パ タ ー ン B を ベ ー ス に 、平 成 42 年 ま で に 人 口 を 長 期 的 に 一 定 に 保 て る 水 準( 出
生 率 2.1) ま で 上 昇 さ せ た 場 合 。
パターンCをベースに、人口移動をゼロ(人口封鎖)にした場合。
※「コーホート」とは、同じ年(又は同じ期間)に生まれた人々の集団のことを指し、
「 コ ー ホ ー ト 要 因 法 」と は 、各 コ ー ホ ー ト に つ い て 、
「自然増減」
( 出 生 と 死 亡 )及 び「 純
移動」
( 社 会 増 減 )と い う 二 つ の「 人 口 変 動 要 因 」そ れ ぞ れ に つ い て 将 来 値 を 仮 定 し 、そ
れに基づいて将来人口を推計する方法である。
9
人口シミュレーション比較
5,500
5,000
4,904
4,500
4,000
3,735
3,500
3,122
3,000
2,797
2,500
2,599
2,122
2,000
1,736
1,446
1,500
918
1,000
500
H22・
2010
H27・
2015
H32・
2020
H37・
2025
H42・
2030
H47・
2035
H52・
2040
H57・
2045
H62・
2050
H67・
2055
H72・
2060
A
4,904
4,341
3,822
3,357
2,927
2,521
2,122
1,749
1,422
1,146
918
B
4,904
4,431
4,030
3,649
3,283
2,939
2,599
2,268
1,961
1,685
1,446
C
4,904
4,449
4,069
3,724
3,405
3,101
2,797
2,494
2,210
1,954
1,736
D
4,904
4,693
4,465
4,257
4,076
3,911
3,735
3,549
3,376
3,229
3,122
10
(2)将来人口の展望
人口推移、人口分析及び将来人口シミュレーション比較を踏まえたうえで、片品村の
総人口の長期目標は、下表のとおりとし、
・ 2040 年 ( 平 成 52 年 ) 2,800 人 以 上
・ 2060 年 ( 平 成 72 年 ) 1,800 人 以 上
とする。
長期目標を実現するためには、人口増減を左右する合計特殊出生率と純移動率(社会
増減)の改善が前提となり、目標値を設定する。
片品村人口ビジョン
4,904
4,700
4,200
3,700
2,868
3,200
2,700
2,200
1,831
1,677
1,700
1,200
2,599
1,483
777
1,365
629
571
700
1,260
1,156
496
449
1,054
956
415
391
1,446
857
764
680
329
284
254
H62・2050
H67・2055
610
234
200
長期人口ビジョン
社人研モデル(参考)
出産可能年齢人口(女性:15~49歳)
世帯数
年齢3区分別片品村人口ビジョン(人)
H22・2010
H27・2015
H32・2020
H37・2025
H42・2030
H47・2035
H52・2040
H57・2045
0~14歳
591
439
365
345
334
331
330
308
273
232
15~64歳 2,882 2,487 2,146 1,859 1,617 1,433 1,266 1,168 1,086 1,023
65歳以上 1,431 1,523 1,585 1,575 1,516 1,399 1,272 1,094 933
787
H72・2060
204
887
740
①合計特殊出生率の向上
合 計 特 殊 出 生 率 は 群 馬 県 の 数 値 ( 案 ) を 目 標 と す る 。 現 在 の 本 村 の 出 生 率 1.46 か ら
2.07 へ の 改 善 を 目 指 す 。
出生率の向上のためには、現在実施中の施策のほか、時代のニーズにあった結婚、出
産の希望をかなえる、多様な取り組みを行う必要がある。
目標年
H27/201 5
H32/202 0
H37/202 5
H42/203 0
H47/203 5
H52/ 204 0
以降
出生率
1.47
1.57
1.74
1.89
1.98
2.07
2.07
11
②純移動率(社会増減)の向上
本村においては、県内の他市町村に比べ人口の増減に対する社会増減の影響が高い。
転 出 超 過 の 状 況 を 改 善 す る た め に は 、若 者 、特 に 25~ 29 歳 の 転 入 を 増 加 さ せ る こ と が 重
要 で あ る 。15~ 24 歳 の 転 出 者 が 、人 口 減 少 対 策 と し て の 各 種 取 り 組 み の 結 果 に よ り 相 当
数 戻 っ て く る も の と 仮 定 し 、20~ 24 歳 → 25~ 29 歳 の 純 移 動 率 を 、男 性 は 現 在 の + 0.11586
か ら + 0.5 に 、 女 性 は -0.06188 か ら + 0.5 へ 改 善 さ せ る こ と を 目 指 す 。
純移動率を改善させるためには、進学のための村外転出者を再び村に戻ってきてもら
う こ と( U タ ー ン )、村 外 か ら の 移 住・定 住 を 促 進 さ せ る 必 要 が あ る こ と か ら 、産 業 振 興 、
若者の雇用環境の強化、子育て・教育環境の充実など、広範に及ぶ取り組みを行うこと
が必要である。
社会増減の推移
社人研モデル(参考)
25歳~29歳
2015
+5
2020
+5
2025
+5
2030
+4
2035
+4
2040
+4
2045
+3
2050
+3
2055
+2
2060
+2
長期人口ビジョン
25歳~29歳
2015
+5
2020
+ 78
2025
+ 71
2030
+ 48
2035
+ 33
2040
+ 31
2045
+ 29
2050
+ 28
2055
+ 29
2060
+ 28
自然増減と社会増減の影響度(将来)
自然増減の影響度(2040年)
1
社会増の影響度
(2040年)
2
3
1
吉岡町、川場村、
榛東村、昭和村、伊勢崎市、高崎市
太田市
2
上野村、みどり市
3
嬬恋村
4
板倉町
5
総計
8
(22.9%)
明和町、千代田町、邑楽町、前橋市、
安中市、藤岡市、館林市、富岡市
10
(28.6%)
沼田市、桐生市、渋川市、大泉町、東
甘楽町、玉村町
吾妻町、高山村、草津町、中之条町
11
(31.4%)
4
神流町
5
長野原町
片品村、下仁田町、南牧村
総計
7
(20%)
24
(68.6%)
みなかみ町
2
(5.7%)
4
(11.4%)
4
(11.4%)
35
(100%)
(出典:地域経済分析システム)
12
(参考資料)
本村の産業に関する各種データを分析し、尾瀬の郷片品村人口ビジョンおよび片品村
むら・ひと・しごと創生総合戦略の補足資料とする。
(1)村内の産業
本村の産業構造は、就業者割合を比較しても全国及び群馬県と比べて第1次産業の就
業 者 割 合 が 高 い 。主 に 高 地 を 活 か し た 高 原 野 菜 を 主 力 と し た 農 業 と し て の 第 1 次 産 業 と 、
時計、精密機械、食肉加工、野菜漬物製造及びミネラルウォーター製造などの第2次産
業、スポーツ合宿やスキー及び尾瀬などの観光資源を活用した観光業をメインとした第
3次産業から構成されている。
産 業 分 類 就 業者 割合
第1次産業
平成2年
21%
平成7年
21%
平成12年
20%
平成17年
21%
平成22年
20%
群馬県(22年)
6%
全国(22年)
4%
第2次産業
第3次産業
27%
52%
25%
55%
24%
56%
21%
58%
20%
32%
61%
63%
25%
71%
(出典:国勢調査)
参考資料-1
第一次産業:農業、林業、漁業
など
第二次産業:鉱業、建設業、製造業
など
第三次産業:電気・水道、運輸・通信、小売業、飲食店、サービス業
など
※分類不能については、数値より除外し表記しない。
男 女 別 就 業 者 数 に つ い て は 、 男 性 の 上 位 3 位 は 、 宿 泊 業 ・ 飲 食 サ ー ビ ス 業 が 278 人 、
建 設 業 が 246 人 、 農 業 が 236 人 で あ る 。 女 性 の 上 位 3 つ は 、 宿 泊 業 ・ 飲 食 サ ー ビ ス 業 が
292 人 、 農 業 が 226 人 、 医 療 、 福 祉 が 119 人 で あ る 。
男 女 総 合 計 は 2,640 人 で 、宿 泊 業・飲 食 サ ー ビ ス 業 へ の 従 事 者( 571 人 )が 最 も 多 く 、
次 い で 農 業 従 事 者 ( 462 人 )、 建 設 業 ( 284 人 ) と な る 。
な お 、村 外 に 働 き に 出 て い る 人 は 400 人 で 、370 人 が 村 外 か ら 村 内 に 働 き に 来 て い る 。
男女別就業者数
男
女
350
300 283
278
250
236
200
232 226
292
246
146
150
112
100
108
50
5 1 7 1
38
79
113
110
4 0 4 1
56
4 11 6 0 9 2
119
70 18
30
36
69
47
35
17
17
21 5 8
0
(出典:国勢調査)
参考資料-2
群 馬 県 市 町 村 民 経 済 計 算 に よ る 平 成 24 年 の 村 内 総 生 産 は 、 19,797 百 万 円 で あ る ( 政
府 サ ー ビ ス 等 を 除 く )。就 業 者 が 最 も 多 い サ ー ビ ス 業( ス キ ー 場 や 宿 泊 業 を 含 む )が 5,607
百 万 円 と 、 産 業 全 体 の 28%を 占 め て い る 。
農 林 水 産 業 は 、総 生 産 は 913 百 万 円 、構 成 比 は 3.9%と 、産 業 全 体 に お け る 金 額 は 低 い
ものの、自家消費のための生産などは含まれていないため、実際の数値は高くなるもの
と推定される。
また、不動産業が多い理由としては、総生産の計算では帰属家賃を含んでいるためと
想定される。電気・ガス・水道業の数値については、村内に7つの水力発電所が影響し
ているものと考えられる。
村内総生産
単位:百万円
6,000
5,607
5,000
4,116
3,979
4,000
3,000
2,000
1,000
1,562
913
1,086
832
1,034
872
237
60
330
0
(出典:群馬県市町村民経済計算)
※付加価値、帰属家賃を含む。
参考資料-3
(2)農業の推移
主要産業のひとつである農業は、高地を活かした高原野菜の生産が盛んである。かつ
て主力であった大根に替わりトマト、レタスの生産が年々上昇している。農業部門別販
売 金 額 は 、 平 成 22 年 時 点 で 11 億 9,500 万 円 と な っ て い る 。
今後は、農業経営者の高齢化が進み、農業者数及び耕作面積は減少していくと推定さ
れる。
農業従事者・耕作面積・売上
750
1,728
1,625
700
1,720
1,800
1,600
650
600
1,331
571
558
522
550
500
459
447
1,400
1,195
542
1,200
1,000
462
453
800
450
400
367
356
600
400
350
300
200
H2
H7
H12
農業者数
H17
耕作面積(ha)
H22
売上(百万円)
(出典:農林業センサス・生産農業所得統計・国勢調査・地域経済分析システム)
主要農産物
35
30
25
20
15
10
5
0
トマト 作付面積・生産量
主要農産物 レタス 作付面積・生産量
3,000
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
2,500
2,000
1,500
1,000
500
H12 H17 H21 H22 H23 H24 H25
0
2,500
2,000
1,500
1,000
500
H12 H17 H21 H22 H23 H24 H25
生産(t)
643 1,420 1,280 1,280 1,290 1,960 2,700
生産(t)
40 1,250 1,670 2,200 2,170 2,180 2,070
面積(ha)
13
面積(ha)
2
19
16
16
16
23
33
主要農産物
29
32
40
40
13,000
250
11,000
200
9,000
150
7,000
生産(t)
面積(ha)
40
大根 作付面積・生産量
300
100
40
H12
H17
H21
H22
H23
H24
H25
12,700
10,600
10,000
9,680
9,220
9,340
7,760
262
232
216
216
214
208
176
5,000
(出典:農水省・農林水産統計年報)
参考資料-4
0
(3)観光客と宿泊施設の推移
本 村 へ の 観 光 客 数 は 、平 成 4 年 の 387 万 人 を ピ ー ク に 、平 成 23 年 に は 173 万 人 と 、44%
( 214 万 人 ) 減 少 し た 。 観 光 客 の 推 移 に 比 例 し て 、 村 内 宿 泊 施 設 数 も 減 少 し て い る 。
宿泊施設の減少は、宿泊施設経営者の高齢化に伴いさらに加速化していくものと推定
される。
観光客と宿泊施設の推移
398
400
387
384
350
350
2,200
348
340
335
335
2,000
326 327
316
321
322
320
316
313
301
298
1,800
298
292
271
288
1,724
1,720
299
286
281
271
1,594
1,557
1,617
276
274
1,600
271
266
266
1,557
261
257
250
1,369
247
230
235
1,200
1,155
214
226
1,152
204
221
211
203
206
203
1,057
200
954 945
185
707
平22年
平21年
平20年
平19年
平18年
平17年
平16年
平15年
平14年
平13年
平12年
平11年
平9年
平10年
平8年
平7年
平6年
平5年
平4年
平3年
150
平2年
1,000
186
173
863
平元年
182 183
925
800
736
674 678
平23年
1,044
1,005
1,003
1,005 1,005
232
231
228
226 225
1,400
245
237
234
232
231 231
1,164
256
248
246 246
250
258
254
253
観光客数(単位:万人)
宿泊施設(単位:件)
尾瀬入込(単位:千人)
スキー場入込(単位:千人)
701
600
平26年
1,739
平25年
295
316
313
308 308
302
311
平24年
311
300
2,400
( 出 典 : 片 品 村 観 光 協 会 ・ 環 境 省 〔 片 品 村 か ら の 入 山 口 集 計 〕)
参考資料-5
尾瀬の郷片品村 人口ビジョン
発 行 年 月 : 平 成 27 年 12 月
発
行:群馬県片品村
編
集:むらづくり観光課
群馬県利根郡片品村鎌田3967番地3
TEL:0278(58)2112
FAX:0278(58)2110
http://www.vill.katashina.gunma.jp/