2014年度後期 応用数学4 レポート問題2 1 勾配・発散・回転

2014 年度後期 応用数学4 レポート問題2
2015 年 1 月 9 日 配布
作成者:若杉 勇太
レポート作成上の注意
• 学籍番号と名前を各ページに書くこと.また全体をホッチキス等で止め,ばらばらにならな
いようにすること(紛失を防ぐため).各ページにページ番号と,全体で何ページあるかも
書くこと.
(例:学籍番号:123456 氏名:若杉勇太 ページ:2/3 等を各ページの上に書く)
• 以下の問題から5問選んで解答すること(5問以下でもよい).1問につき 3 点満点で採点
し,15 点満点でレポート点を付ける.(注:小問1つを1問と数えないように)
• 提出期限は 2 月 6 日(金)17 時 とする.
• 提出は講義の時間(講義終了時)に直接提出するかまたは,事務棟1階のレポート BOX へ
提出すること.
• 今回は成績処理の都合上,提出期限を過ぎた場合はレポートを受け取らないので注意すること.
• レポートの用紙は基本的には何でもよい.また両面ともに解答を書いてよい(資源の節約の
ため).
• もちろん6問以上解いてもよい.基本は 15 点満点だが,より多くの問題を解答したり,良
い解答を作成するとそれに応じてさらに加点される.
• 解答は丁寧に書くこと.あまりにも雑で判読できないような場合は,大幅に減点されること
がある.
• 全く同じレポートが複数あったり,明らかに不正が見受けられる場合は,大幅に減点される
ことがある.友人と相談して解くのはもちろん構わないが,解答は自分の言葉で書くこと.
1 勾配・発散・回転
問 1.1 スカラー場 φ(x, y, z) = x + y + z ,ベクトル場 A(x, y, z) = yzi + zxj + xyk に対し,次
を求めよ.
(i) grad φ.
(ii) div A.
(iii) A · ∇φ.
問 1.2 スカラー場 φ(x, y, z) = (x + y + z)2 ,ベクトル場 A(x, y, z) = −yi + xj + zk に対し,次
を求めよ.
(i) ∆φ = div(grad φ).
(ii) rot A.
(iii) ∇ · (φA).
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問 1.3 ベクトル場 A = A(x, y, z) = Ax i+Ay j +Az k とスカラー場 φ = φ(x, y, z), ψ = ψ(x, y, z)
に対し,次を示せ.
(i) grad(φψ) = ψ∇φ + φ∇ψ.
(ii) div(φA) = (∇φ) · A + φ(∇ · A).
2 線積分・面積分と積分定理
問 2.1 a > 0 とし,曲線 C は r(t) = a cos ti + a sin tj (0 ≤ t ≤ 2π) で与えられるとする.また
φ(x, y, z) = x2 + y 2 + z 2 とする.このとき
∫
φ(x, y, z)ds
C
を求めよ.
問 2.2 曲線 C は r = ti+t2 j +k (0 ≤ t ≤ 1) で与えられるとする.また A(x, y, z) = xi+yj +zk
とする.このとき,
∫
A · dr
C
を求めよ.
問 2.3 平面 S は 3x + 2y + z = 6 (x, y, z ≥ 0) で与えられるとする.また φ(x, y, z) = x + y + z
とする.このとき
∫
φ(x, y, z)dS
S
を求めよ.
問 2.4 曲面 S :4x2 + y 2 + z = 1 (z ≥ −2) を考え,S の向きは単位法線ベクトル n が点 (0, 0, 1)
において n = k となるように定められているとする.また A = (yz + 2y + x)i + yj + (z + 1)k
とする.このとき
∫
A · ndS
S
を求めよ.
問 2.5 球面 S:x2 +y 2 +z 2 = 1 を考え,S の単位法線ベクトルは外向き(n(x, y, z) = xi+yj +zk)
で与えられているとする.また A(x, y, z) = x3 i + y 3 j + z 3 k とおく.このとき
∫
A · ndS
S
2
を求めよ(ヒント:上半球面(z > 0)と下半球面(z < 0)に分けて計算する).また S で囲まれ
る球の内部を B とするとき,
∫∫∫
div Adxdydz
B
を求めよ.またこれよりガウスの発散定理が成立していることを確かめよ.
問 2.6 平面上で,半径 a の円周 x2 + y 2 = a2 に半時計周りの向きを付けた曲線を C とおき,C で
囲まれた領域を D とする.
C
a
D
このとき,
∫
(−yx2 dx + xy 2 dy)
C
を求めよ(ヒント:グリーンの定理を用いる)
.
問 2.7 S を上半球面 x2 + y 2 + z 2 = 1 (z ≥ 0) とし,S の単位法線ベクトルは外向き(n =
xi + yj + zk)とする.また A(x, y, z) = −yi + xj とするとき,
∫
rot A · ndS
S
を求めよ.
問 2.8 S を閉曲面(境界なしの曲面)とし,S の単位法線ベクトル n は S の内側から外側へ向か
う方向に定められているとする.このとき,ベクトル場 A に対して,
∫
(rot A) · ndS = 0
S
を示せ(ヒント:S を適当な閉曲線で2つの境界付き曲面に分け,ストークスの定理を使う).
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