平成 26 年 11 月現地情報 ~ 産地市場関係者のための品質 ... - 新潟県

平成 26 年 11 月現地情報
糸魚川駐在
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産地市場関係者のための品質・衛生管理講習会開催
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1 日(土)に能生漁港の中瀬館にて国産水産物流通促進センターと上越漁業協同組合の
共催により産地市場関係者のための品質・衛生管理講習会が開催されました。この講習会
は、消費者の品質・衛生管理に対するニーズの高まりに対して、産地における品質・衛生
管理の向上に持続的に取り組むことを目的として開催され、産地関係者(生産者、荷受業
者、仲買業者等)45名が参加しました。
講師には、岩沼技術士事務所の岩沼幸一郎代表と海洋水産システム協会の岡野利之主任
技師の2名を迎え、危害要因に対する衛生管理の取組や全国の衛生管理型市場の動向や事
例、衛生管理の取組効果について講義が行われました。
今回は、優良事例と品質・衛生管理体制の強化が必要な事例を比較しながら、課題と対
策、そのポイントを重点に指導が行われました。参加者は皆さん、紹介のあった事例とそ
れぞれの現場を比較しながら、少しでも対策を講じることができるようにアドバイスを求
めたり、普段から抱いていた疑問点を質問したりと、真剣な表情が伺えました。
このような講習会の開催により、まず関係者の意識付けを行うことが重要です。そして
身近なところから改善を行うことができれば、より良い産地市場として発展していくこと
ができるものと思います。
講義の様子
真剣に聞き入る参加者
平成 26 年 11 月現地情報
新潟駐在
~第 59 回新潟県青壮年・女性漁業者交流大会~
11日(火)に新潟市万代市民会館において、第59回新潟県青壮年・女性漁業者交流
大会が開催され、漁業関係者や関係団体など176名が参加しました。
大会では、2名がそれぞれ青年漁業士及び指導漁業士として認定され、9名が後継者
表彰を受けたほか、海洋高校生の発表では、海洋科学科海洋生産コースの加藤千洋さ
んと岩崎海斗さんが「海洋生産コースにおける漁業実習について」と題して、小型底
曳き網での体験実習の様子などを紹介しました。
大会の中で実施された「担い手シンポジウム~地域で育てる漁業の担い手~」では、
まず、県水産課丸山参事から、本シンポジウムの趣旨説明として、漁業就業者の減少
の状況やこれまでの取組等について紹介したのち、担い手対策の先進県である、山口
県水産振興課の鑪主幹及び内田技師より「山口県における新規就業者対策について」
と題して、独立型の研修生を多く受け入れて、経営体として育成している事例が紹介
されました。
シンポジウム後半では、参加者全員が6つの分科会(漁業種類毎、女性)に分かれ
て、担い手確保に関する現状や問題点を話し合いました。その後のパネルディスカッ
ションでは、山口県水産振興課の鑪主幹、上越地域担い手検討委員会委員長の塚田漁
業士、佐渡漁協赤泊支所所属の寺尾理事、新潟県漁業士会の森川会長、新潟県女性部
連絡協議会の丸山会長、そして県水産課村上駐在の野瀬主査をパネラーに迎え、県水
産課の丸山参事をコーディネーターとして、「地域で育てる担い手」をテーマに議論
が行われました。パネリストからは、それぞれが参加した分科会での意見等を報告し
ていただいたほか、漁業の厳しさが担い手確保を妨げていること、しかしながら、そ
れを超える魅力を自らが発信することで、多くの人に職業としての漁業に興味を持っ
てもらうことが必要といった意見が出されました。
今回のシンポジウムをきっかけとして、各地区での担い手確保対策を具体的に考え
るきっかけとなることを期待します。
漁業士認定
後継者表彰
パネルディスカッション
平成 26 年 11 月現地情報
新潟駐在
~新潟県漁師自慢の魚「プライドフッシュ」発表会~
11月18日(火)に、新潟県水産会館において、新潟県漁師自慢の魚「プライドフィ
ッシュ」発表会が開催され、新潟県漁業協同組合連合会より、本県の漁師自慢の4魚
種(春:佐渡のナガモ、夏:新潟のノドグロ、秋:越後ヤナギガレイ、冬:南蛮エビ)
が公表されました。
プライドフィッシュ事業とは、全国漁業協同組合連合会が企画し、全国展開してい
る魚食普及事業の一つで、各県の県漁連が、選りすぐりの水産物を春夏秋冬それぞれ
1魚種ずつ選定して、その魚に関するエピソード、美味しい食べ方、食べられるお店
等の情報等をHPで公表する等のPR活動を行っています。
発表会では、生産者代表の漁業者による各魚種の紹介や、水産庁加工流通課の上田
勝彦 課長補佐による「ニッポンの魚食復興とプライドフィッシュ」と題した講演、4
魚種を用いた料理の試食会等が行われ、当日の夕方のニュース番組でも取り上げられ
ました。
魚を食べたいと思う人が多くいるにもかかわらず、消費量が減少しているという現
状を受けて、本当に美味しい魚の情報を広く提供し、多くの人においしい魚を食べた
ときの感動を共有してもらいたい。これが、本事業の趣旨ですが、一時的なイベント
で終わることなく、継続した取組を行うことで、新潟県の本当においしい魚を、より
多くの方々に食べていただけるようになることを期待します。
紹介した魚を持ってポーズを取る漁業者
試食会のメニュー
プライドフィッシュHPトップ(http://www.pride-fish.jp/)
新潟県プライドフィッシュ
(http://www.pride-fish.jp/JPF/pref/index.php?pk=1416269191)
平成 26 年 11 月現地情報
村上駐在
~東京で新潟県産の寒ブリ、南蛮エビの魅力を伝える~
29 日(土)、新潟魚食普及の会が東京都内で新潟の魚の魅力を伝えるイベントを開催しま
した。
新潟魚食普及の会は、新潟県漁村女性アドバイザーを中心とした構成員 7 名により、漁
村文化の伝統や食文化の伝承機会を提供するために今年度設立された組織です。前回は 8
月 9 日に東京都中央区日本橋兜町でイワガキのイベントを開催しましたが、東京都で 2 回
目となる今回は、地下鉄東銀座駅からすぐのキッチンを有する催事場を会場として寒ブリ、
南蛮エビをPRするイベントを開催しました。
インターネットでの募集に応募のあった 23 名の参加者に対して、会長でもある岩船港
地区の丸山チカ子アドバイザーや新潟地区の井村みつえアドバイザーらが、佐渡産の寒ブ
リ、糸魚川産の南蛮エビ(ひすい娘)の特徴や産地の紹介、刺身・ブリしゃぶ・ブリ大根・
寿司など様々な調理法の講習と試食、来場者との意見交換を行いました。
参加者からは、「こんな大きいブリを初めて見た」、「脂がのっていてとてもおいしかっ
た」、「さばき方が参考になったので、一本ものも買ってみたい」、「回転寿司の甘えびとは
別のエビのようだ」などの感想が聞かれました。
このようなイベントは、食文化の伝承ということにとどまらず、魚を食べに新潟へ行こ
うという観光客の誘致や消費拡大などの効果も考えられます。継続した活動に期待したい
です。
(このイベントは水産庁の水産多面的機能発揮対策の予算を活用して実施されました。)
寒ブリの展示と、産地情報等の説明
ブリしゃぶ試食
さばき方講習
南蛮エビ(ひすい娘)を使った寿司
平成26年11月現地情報
佐渡駐在
~浜の母ちゃん沖汁まつりが開催されました~
15日(土)、姫津漁港において、姫津漁協主催の“浜の母ちゃん沖汁まつり”が行われ、
約500名の来場者で賑わいました。このイベントは、7月19日に開催された姫津イカの市に
続き、浜の活性化に繋げることを目的に、今年度初めて開催されたものです。
タラ、ズワイガニ、ナンバンエビ、バイ貝、すり身(サケなど)の沖汁が、1杯200円
で販売されたこともあって、多くの来場者が列を作っていました。また、イカの塩辛、イ
カやタラの味噌漬け、酢イカなどの加工品も販売され、中でも、3つ入り300円で販売され
たイカコロッケやカニクリームコロッケは、開始から3時間程度で560個が完売してしまう
盛況ぶりでした。
今後も取組が継続され、浜の活性化に繋がることを期待します。
沖汁の販売
活ガニの販売
人気のコロッケ
まつりの様子
平成26年11月現地情報
佐渡駐在
~佐渡さかなまつりが開催されました~
9日(日)に第22回佐渡さかなまつりが、佐渡市春日の佐渡水産物地方卸売市場で
開催されました。当日は好天に恵まれ、約8,000人の来場者がありました。また、前日
に和木の大型定置網で獲れたダイオウイカが会場に展示され、来場者を驚かせていま
した。
悪天候だった昨年に比べ、今年は多くの来場者があり、各ブースとも終始賑わって
いました。活魚コーナーでは、水槽を泳いでいる10kgを超えるブリやワラサが、販売
開始と同時にあっという間に売り切れました。また、佐渡地区漁業士会が販売したカ
ニ飯や、東浜漁業研究会のタラ汁等、加工品やその場で食べられる商品は売れ行きが
良かったようです。反面、鮮魚コーナーでは、丸物の魚がなかなか売れなかったよう
です。
今後も関係機関と協力しながら料理教室や各種のイベントを通して、魚食普及や佐
渡産水産物のPRに努めていきたいと思います。
会場全体
上:活魚コーナー
下:ダイオウイカ