国家行政学院との共同ワークショップを開催しました

国家行政学院と地方行財政に関するワークショップを開催!
5 月 25 日、国家行政学院 1)において、地方行財政に関する共同ワークショップ「経済発展
と政府のガバナンスに関する比較セミナー」を開催しました。これは中国の国家行政学院
と当事務所のこれまでの協力の成果の一つとして企画したもので、当事務所が中国に関し
てこれまで以上に高度な情報を自治体に提供できるようになるための、新たな試みです。
当日は、国家行政学院と当事務所双方から約 20 名が出席しました。
ワークショップは、まず双方から 3 名ずつ報告を行い、その後ディスカッションを行いま
した。
国家行政学院側からは、中国の地方自治制度に関する各発表者の研究成果が報告されまし
た。まず、張占斌経済学部主任 2)が「中国の省直管県改革」と題して、中国の地方自治制
度の一部を簡素化し、各自治体を強化すべきと報告しました。次に張孝徳教授から「中央
政府改革における好機と課題」と題して、中国の中央政府による地方政府管理の改革など
について、最後に樊副教授から「中国の国と地方の関係:歩みと展望」と題して、中国の
中央と地方の利益協調システムの設立の必要性などについて報告しました。
一方、当事務所からは、日本の地方行財政制度を紹介しました。まず、田中所長が地方自
治制度全般に関し紹介し、現在抱えている幾つかの課題を報告しました。次に常金所長補
佐が日本の地方財政制度を紹介し、最後に広瀬所長補佐が市町村合併に関する松江市のケ
ーススタディを報告しました。
その後のディスカッションでは、国家行政学院側から日本の地方債や社会保障制度などつ
いて質問があり、それに関して活発な議論がなされ、盛況のうちにワークショップは終了
しました。 ※詳細は近日配信予定の事務所だよりに掲載します。
なお、今回のワークショップは国家行政学院のホームページでも紹介されています。
1) 中国国務院直属の幹部職員研修機関。日本の政策研究大学院大学的な機関。
2) 日本の大学における学部長。
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