【目的】 緑内障は、 脳へ視覚情報を伝達する網膜神経節細胞が減少する

30amD221
NMDA誘発緑 内障モデルマ ウス におけ る網膜神経節細胞死 に対 す る内因性 a
pe
l
i
n
の保護作用
○住野 彰英 1,石丸 佑希 1,森岡 千尋 1,
梶岡 大 嘩 1,山室 晶子 1,吉岡 靖啓 1,
前 田 定秋 1(l
摂南大薬 )
【目的】緑 内障は、脳-視覚情報 を伝達す る網膜神経節細胞 が減少す る進行性 の
眼疾患である。網膜神経節細胞死の原 因の一つ として、グル タ ミン酸神経毒が報
告 されている。最近、a
pe
l
i
nがグル タ ミン酸神経毒 に対 して保護作用 を示す ことが
報告 された。本研究では、Nme
t
hyトDa
s
pa
r
t
i
ca
c
i
d(
NMDA) をマ ウスに硝子体 内
投与す る こ とに よ り緑 内障モデル を作製 し、網膜神経節 細胞 死 に対す る内因性
a
pe
l
i
nの影響 について検討 した。
【
方法】C57
BL/
6系を遺伝子背景 にもつ野生型 (
wT)マ ウスお よび a
pe
l
i
n遺伝子
欠損 (
KO) マ ウスに NMDA (
40n
mol
) を硝子体内投与 し、緑 内障モデル を作製
した。網膜神経節細胞死の評価 は、HE染色お よび網膜神経節細胞マーカーである
Bm3
aの免疫染色 による組織学的解析 によ り行 った。 アポ トー シス細胞 の判定 に
は TUNEL法 を用いた。Ape
l
i
n受容体 APJの発現細胞 の同定には免疫組織学的手法
を用いた。網膜の リン酸化 Akt
お よび ERK量の解析 にはWe
s
t
e
m bl
o
t
t
i
ngを用いた。
【
結果 お よび考察 】緑 内障モデル マ ウスの眼切 片 を用 いた組織 学的解析 か ら、
NMDA によ り誘発 され る網膜神経節細胞死は a
pe
l
i
n遺伝子 を欠損 させ ることによ
り有意 に増加 した。 また、NMDA 投与による網膜神経節細胞層 にお けるアポ トー
シス細胞 も a
pe
l
i
n遺伝子欠損 によ り有意 に増加 した。wT マ ウスの網膜 において
APJは Bm3
a陽性細胞 に発現 していた。Ape
l
i
n-KOマ ウスの網膜では、WTマ ウス
の網膜 と比較 して、細胞生存 に関与す るシグナルである Aktお よび ERK の リン酸
化体量の低下がみ られた。以上の結果 よ り、内因性 a
pe
l
i
nは網膜神経節細胞 の APJ
を介 して生存 シグナル を活性 し神経保護作用 を示す可能性 が示唆 され、a
pe
l
i
nが緑
内障でみ られ る網膜神経節細胞死 に対 して保護作用 を示す可能性 が示唆 された。