５－① 事業仕分け／説明内容要約（説明レジュメ）対象事業：道路街路樹管理事業部署名：都市緑政部公園管理課説明者：奥山勤也【事業の目的，その理由，背景】・街路樹は幹線道路に沿って植えられた樹木のこと・市内には７４路線，合計９，２８６本の街路樹により並木道が形づくられている・街路樹は「良好な景観形成，季節感の演出」「環境保全効果」「日陰の提供や防風，防災機能」などの効果があるいっぽう，「民有地への枝張り出しや通行の支障」「倒木の危険性」「落ち葉の弊害」「見通しや電波の障害」「病害虫と薬剤散布」などのリスクやデメリットも・このため，求められる機能維持と住環境保全のため「樹形を整える枝のせん定や植え込みの除草，病害虫が発生した際の駆除など，年間を通した点検並びに維持管理」が必要・樹木の管理が主であり，平成１７年度から公園管理課が公園緑地とあわせて街路樹の維持管理を実施（財産の所管は土木部）【事業の公共性】・街路樹は住環境維持向上に寄与する公共財産で，主として公共が維持管理すべき・地域の財産として地域住民が積極的に維持管理に携わることはより望ましいこと【手段の最適性】・樹木の成長に伴う枝の民有地への張り出し，信号機や道路標識の視認性確保，樹形を保つためなどから，定期的(経費面から概ね３年に１回程度)にせん定が必要・道路上の高所作業で行う樹木せん定，薬剤による害虫駆除などは専門業者への委託により実施【成果】・巡回の徹底や過去の実績を参考にするなどにより，街路樹に関する苦情や要望は，平成２０年度の 215 件から平成２１年度は 161 件に減少・事業は平成２１年度に 2,636 本の高木剪定，219,873 ㎡の除草を実施，前年度より経費は減少【課題】・沿道居住者の一部からは「害虫や落ち葉が自宅に入ってきて困る」と要望され，枝をせん定すると周辺の方から「せっかく伸びた枝を切るな」と苦情を言われるなど，樹木に対するとらえかたが異なる・病害虫が発生した段階での薬剤散布による駆除を行なっているが，化学物質過敏症の方が付近にお住まいであったり，生きもの多様性の観点からも，薬剤散布を少なくしていく方向が望まれる・これらのことから，積極的な情報公開などで，地域で景観や環境，弊害も含めた街路樹のあり方や維持管理について考えていただく機会を持っていきたい・効率化の観点から道路・公園など社会資本の一体的な管理についての検討も必要事　務　事　業　シ　ー　ト２１年度５－② 平成23年1月4日記載日基本情報予算事業コード道路街路樹管理事業事業名担当部署会計款項目大事細事歳出 01 08 04 04 01 01 部課・室　等所属長名電話番号都市緑政部公園管理課奥山勤也 493 開始年度終了予定年度事業年度歳出入平成17年度事業の特性事務区分任意的事務継続事業新規/継続根拠法令・条例等柏市道路緑化管理マニュアル基本計画部章 3 施策体系別計画 6 定住促進（快適に住み続けられるまち）基本計画プロジェクト１１新市建設計画市長マニフェスト直接関係していない直接関係していない節 2 快適でゆとりある住環境を整備する項 1 住宅・住環境の向上実施計画１．事業の目的・内容街路樹は幹線道路に沿って植えられた樹木で，都市における効用は大きい。しかし日常管理を怠ると，樹木の生育によって伸びた枝が民有地に入る，信号や電線に支障を及ぼ事業の背景及び目的す，病害虫により被害を及ぼすなどの事態が生じることとなる。このため，これら街路樹の枝のせん定や除草，害虫駆除などの適正な維持管理を行うことにより，住環境の維持向上を図る。道路沿道居住者，道路利用者など市民事業の対象（誰、何を）街路樹の適度な生育等を行いながら，緑豊かな道路空間の形成とまち並みを整え，適正な樹木の管理を行う。 2～3年先の目標指標の動き目標の達成度事業の内容・方式指標の街路樹についての市民からの苦情・要望名称年度計画値算定式 20 21 22 300 200 150 単位 23 件 24 実績値 215 161 近年，益鳥，益虫の減少による影響などもあり，害虫の発生が顕著になりつつある中，沿道住民から害虫駆除を求める声も依然として多い。平成２１年度毎年，苦情・要望の箇所や内容が固定化している傾向もみられるため，苦情等の事象がの課題発生する前の対応が望まれること。・樹木のせん定・植樹帯等の除草平成２１年度・毛虫等の病害虫駆除の事業内容指標の動き事業活動指標減少が望ましいどちらとも言えない指標の高木せん定の実施名称算定式年度計画値 20 21 22 3,095 3,095 3,095 実績値 3,568 2,636 3,119 9,286本/3年毎 (単年度実施本数）単位本 23 24 3,095 3,095 行政評価関係書式－1 ２．事業コスト，職員数平成20年度決算行一 1.5 行二職員数（人）再一 0.0 再二平成21年度決算行一 1.5 行二再一 0.0 再二平成22年度予算行一 1.5 行二再一 0.0 再二Ａ.事業費（円） 61,012,800 59,000,855 63,822,000 B人件費（円） 12,750,000 12,450,000 12,450,000 73,762,800 71,450,855 76,272,000 合　計（円）平成23年度予算行一 1.5 行二再一再二平成24年度予算行一行二再一再二 0 0 0 地方交付税上の措置３．事業実施主体の検討主体 ■ 市が直接実施 □ 町会・自治会・区 □ ＮＰＯ □ 営利企業 □ その他（）形態 ■ 業務委託 □ 労働者派遣 □ 協働 □ その他）協働・委託等の方街路樹の維持管理は，作業内容が道路上において高所作業で行う樹木の剪定や薬剤利用針等による害虫駆除などの点から，専門業者による実施が望ましい。（所属長記載欄）植え込み等については，一部市民団体により花壇づくりなども実施しており，今後も沿道や地域との協働による環境整備について拡大を図っていきたい。４．平成２１年度の目標の達成状況目標達成率うまくいった点 1.24 ・薬剤散布についての住民への事前周知を実施している。・過年度実施状況等も踏まえながら効率的に管理業務を実施している。・街路樹の一部については，市民団体により花壇に花などを植え管理をしている。５．平成２２年度以降の改善について現状は人間に無害である病害虫についても依頼があれば薬剤駆除を行なっているが，化学物質過敏症の住民もいることや生きもの多様性の観点から，薬剤を極力用いない方向にしていかなければならない。平成２２年度以降街路樹は，交通安全上，また，景観上重要な施設であることから，良好な管理を行うたに改善する課題めには関係部署の連携が必要である。薬剤や病害虫についての理解を深めていただくよう，啓発に努めていく。街路樹の所管をしている土木部道路維持管理課との管理区分を明確にし，連携を図る。課題の解決方法・手段６．今後の方向性 □ 拡大 ■ 現状維持 □ 縮小 □ 統合 □ 休止 □ 廃止 □ その他( ) 街路樹の中には，生育環境の悪化により，近年弱体化が目立ち，暴風雨には倒木の恐れのあるものも見られ，生育しすぎのため間伐しなければならないものもある。これらを健全化する必要がある。道路や公園施設などの社会資本は，地域単位での維持管理（エリアマネジメント）や，効率面今後（中期的）のから管理の一元化について検討し，内部や地域のコンセンサスを得ていくべきと考える。方向性（所属長記載欄）行政評価関係書式－2 ５－③ 街路樹管理事業補足資料１２街路樹の現況市内には，７４路線・１４種の道路街路樹が植栽されています。 ○植栽されている主な樹種の一覧樹種所在(代表的な箇所) 本数ユリノキ柏市柏の葉５丁目他７路線１,１４８ケヤキ柏市松葉町２丁目他６路線９０４イチョウ柏市大津ヶ丘３丁目他８路線８３９トウカイデ柏市花野井１８５７他６路線８２３サクラ柏市新柏４丁目他１４路線７１７ ※ その他９種他２８路線４,８５５計９,２８６本 ※ プラタナス・ハナミズキ・コブシ・フウ・ヤマモモ他街路樹管理の概要管理の基本（柏市道路緑化管理マニュアルより）：植物素材の特性を活かしつつ，できるだけ自然樹形を尊重し町並みに合った樹形に育てていくよう，成長の段階に応じた管理基本に従って行なう。 ○街路樹管理業務公園緑地の管理と同様に市内を１０ブロックに分け，造園業者等に年間委託高木剪定（３年に１回の剪定を基本），低木剪定（刈込み回数は年 1 回を基本）除草業務（年３回を基本） ○害虫駆除（近隣住民からの要望や，現地で発生が確認された段階で実施）・薬剤散布による害虫駆除は，定期的(予防的)には行わない・周辺への事前周知を図り散布，化学物質過敏症等の方の周辺は使用しない ※市内で多く見られる害虫アメリカシロヒトリ・・・・・サクラ・プラタナスモンクロシャチホコ・・・・・サクライラガ・・・・・サクラ・ケヤキ・プラタナス他チャドクガ・・・・・ツバキ・サザンカ３市内での緑に関する要望・苦情件数(平成 21 年度) 月全体街路樹４月 85 6 ５月 116 14 ６月 170 30 ７月 115 15 ８月 138 35 ９月 196 34 10 月 11 月 113 18 62 3 12 月 50 2 １月 60 3 ２月 21 1 ※街路樹に関する要望・苦情の主な内容「害虫駆除してほしい」「落ち葉を清掃してほしい」「剪定してほしい」「伐採してほしい」「切らないでほしい」「木の根で押し上がった歩道を直してほしい」３月 12 0 合計 1138 161