イ ン ス タ ン ト カ メ ラ と 新 し い 筆 記 具

生活科学研究室
インスタントカメラと新しい筆記具
世 界で人 気の商 品
生活科学研究室 堀 洋一郎
色 が 非 常 に 鮮 や か に な り ま し た 。こ
ェキ ﹂は そ こ そ こ の 解 像 度 が あ り 、発
世界的なヒット商品﹁チェキ﹂の魅力と適した筆記具の性能を調べる
イ ンス タ ント カ メ ラ﹁ チェキ ﹂の 特 徴 か
の 2つの 特 徴 も 大 き な 魅 力 で す が 、
る ので しょ う か 。
﹁ チェキ ﹂の 特 徴 か ら
前 の 時 代 に な ぜ﹁ チェキ ﹂が う け て い
カ メ ラと 言 え ば デ ジタル が 当 た り
中 心 に 売 り 上 げ を 伸 ば し てい ま す。
売 り 上 げ を 伸 ば し 、世 界 で 1 6 0 万
た 。し か し 、ここ 数 年 ア ジ ア を 中 心 に
に押 され売 り 上 げは下 火になりまし
た が 、そ の 後 カ メ ラの デ ジ タ ル 化 の 波
2年 には 1 0 0 万 台 を 売 り 上 げ ま し
ム 株(
代を
慣 が 定 着 し てい ま す 。
﹁ チェキ ﹂の プ リ
プ リ ン ト に メッ セ ー ジ を 書 き 込 む 習
ま た 、若 い 世 代 で は﹁ プ リ ク ラ ﹂の
魅 力 で しょう 。
に な り ま す 。こ れ が﹁ チェキ ﹂の 最 大 の
を 楽 し む こ と が で き 、一つの イ ベン ト
程 度 な の で 、写 った 人 が 全 員 で 写 真
を 押 して プリ ント がで き る まで 1 分
ま せ ん 。そ の 点﹁ チェキ ﹂は シャッタ ー
写 った 人 が み ん な で 見 る こ と は で き
ト は 後 か ら の 印 刷 と な り 、そ の 時 に
確 認 す る こ と は で き ま す が 、プ リ ン
デ ジ カ メで は 撮 影 後 にモ ニ タ ー で
イ ベン ト 性 に あ り ま す。
キ ﹂の プ リ ン ト 面 は ツ ル ツ ル で 、ど ん
た だ 、字 を 書 く と いって も 、
﹁ チェ
てい ま す。 法 にマッ チ し た の も 魅 力 の一つ と なっ
お り 、今 の 時 代 の 新 し い 写 真 の 活 用
合 の よ い ス ペー ス と し て 活 用 さ れ て
が 、逆 に メッセ ー ジ を 書 き 込 む のに 都
プリ ント と しては 無 駄 な 部 分でし た
を た める た めに 縁の部 分 が 広 く 写 真
撮った ら 、す ぐ に み ん な で 見 る と い う
﹁ チェキ ﹂の 最 大 の 魅 力 は 、写 真 を
ら 世 界 的 に ヒット し た 理 由 を 洗 い 出
月に富 士
売 れ た 理 由 は 他 に あ り ま す。
﹁ チェキ ﹂は 1 9 9 8 年
し 、そ の 理 由 と 関 係 が 深 い 筆 記 具 の 相
性 を 探った 。
そ の 魅 力 を 探って み ま し た 。
ン ト も﹁ プ リ ク ラ ﹂と 同 じ よ う な 感 覚
な 筆 記 具 で も 書 き 込 める わ けでは あ
現
) ( 在 の 富 士 フイ ル
﹁ チェキ ﹂のフィル ム は 2 種 類 あ り 、
で 、メッセ ー ジ を 書 き 込 ん で 自 分 の ア
り ま せ ん 。そ こ で 、さ ま ざ ま な 種 類 の
写 真 フ イ ル ム 株(
ンパク ト で 、誕 生 日 や イ ベン ト な ど で
ル バム に 保 存 し た り 、メ モ リ ア ル アイ
筆 記 具 で 、実 際 に﹁ チェキ ﹂の プ リ ン
よ
) ) り 発 売 さ れ ま し た 。2 0 0
家 族 や 仲 間 同 士 で 見 る のに ちょ う ど
テ ム と し て 友 達 に 送 る 人 が 増 え てい
ト 面 に 字 を 書 いて 書 き や す さ を 比 較
× ㎜ ︶で 、ア ル バム に 収 納 し て も コ
主 流 は ク レ ジッ ト カ ー ド サ イ ズ︵
∼
良 い 大 き さ で す 。ま た 、そ れ ま で の イ
ま す。
してみ ま し た 。
台 が 販 売 さ れ 、日 本 で も
ンス タ ン ト 写 真 は 普 通 の 写 真 に 比 べ、
ま た﹁ チェキ ﹂の フィル ム は 現 像 液
け ませ んでし た 。
画 質 は 見 劣 り す る も ので し た が 、
﹁チ
ト に は 向 いてい ない よ う で す。
﹁ チェキ ﹂に 適 し て い た 3 種 の サ イ
鉛筆
一方 、サ イ ン ペン は 滑 り や す い 画 面
擦るとにじむ
フェアライン
ン ペン は 、カ ラ ー バ リエ ー ション も 豊
×
○
セーラー
で も イ ン ク の 乗 り が よ く 、文 字 を 楽
弾く
×
水性
筆 記 具 との相 性
×
滑って書けない
シグナル(蛍光)
富 で 、写 真 への 書 き 込 み を 意 識 し た
弾く
ペンテル
に 書 く こ と が で き ま し た 。特 に 三 菱
擦ると落ちる
少し弾く
商 品 と 言 え ま す 。特 に﹁ ド ゥ ポ ス カ ﹂
○
フリクションライン
鉛 筆﹁ ド ゥ ポ ス カ ﹂、サ ク ラ﹁ フォ ト ペ
○
擦ると落ちる
パイロット
水性
ボ ー ル ペン は 油 性 、水 性 、水 性 ゲ ル
○
キラリーナ・ウインク
﹁ フォ ト ペン ﹂は 色 が 濃 く 、写 真 を﹁ 飾
○
バニーコルアート
サインペン
ン ﹂、バニ ー コ ル ア ー ト﹁ キ ラ リ ー ナ・
○
○
フォトペン
イ ン キ のい ず れ も 、画 像 が 表 示 さ れ る
○
サクラ
る ﹂に は 最 適 で す 。最 近 で は 、写 真 用
○
少し弾く
ウ イ ン ク ﹂は 、乾 い た 後 に 擦 って も 落
○
○
ドゥポスカ
画 面 は 滑って イ ン ク が 乗 り に く く 、な
少し弾く
三菱鉛筆
の 筆 記 具 は 文 房 具 の 中 で 人 気 と なっ
擦ると落ちる
○
○
ち ま せ ん で し た 。こ の 3 種 類 は 、
﹁ガ
擦ると落ちる
○
滑ってうまく書けない
か な か 字 が 書 け ま せ ん で し た 。縁 に は
○
×
ゲルインクボールペン
ていて 、専 用 のコ ー ナ ー を 設 け ている
擦ると落ちる
アスクル
ラス な ど に も 書 くこ と が で き る ﹂の 表
擦ると落ちる
ユニボール シグノ
文 字 を 書 くこ と は 可 能 で し た が 、乾 燥
○
三菱鉛筆
文 具 店 も 多 く 見 ら れ ま す 。ま た 、
﹁チ
×
ボールサイン
記 があり、
﹁ チェキ ﹂に 適 し た 筆 記 具
○
滑ってうまく書けない
サクラ
分 放 置 してか ら 書いた 文 字 を 擦
ェキ ﹂売 り 場 の 横 に 写 真 用 筆 記 具 を
○
シャーペン
と 言 え るで しょう 。
○
フリクションボール
マーカー
って み る と 、水 性 イ ン ク は 落 ち て し ま
○
滑るがなんとか書ける
パイロット
水性ゲル
置いた 店 も あ り、
﹁ チェキ ﹂の 人 気 は
○
○
水性ゲル
そ の 他 、マー カ ー は イ ン ク が 弾 か れ
○
×
水性ゲル
い ま し た 。擦って も 落 ち な かった のは 、
×
SA-R
ボールペン
写 真 用 筆 記 具 の ヒッ ト に も 大 き く 影
シャープペンシル
フェアライン
滑ってうまく書けない
オレンジ EG
三菱鉛筆
油性
て し ま い 、シャ ー プ ペン は 縁 に 書 く こ
水性マーカー
シグナル
白い緑の部分
直後
乾燥後
85
20
パイロット﹁ フ リ ク ション ボ ー ル ﹂だ け
水性ゲルマーカー
フリクションライン
響 し ている よ う で す。
水性ゲルサインペン
キラリーナ・ウインク
滑ってうまく書けない
BIC ジャパン
後
フィルムは袋状になっていて現像液が
封入されている
さまざまな筆記具で使用テストを行った
11
10
と がで き ま し た が 、画 面 に は 滑って 書
水性ゲルサインペン
フォトペン
乾燥後
54
で 、ボ ー ル ペン 類 は﹁ チェキ ﹂の プ リ ン
水性ゲルサインペン
ドゥポスカ
画像が出る画面
直後
タイプ
30
10
2013.9.20
2013.9.20
11
水性ボールペン
ゲルインクボールペン
水性ゲルボールペン
ユニボールシグノ
水性ゲルボールペン
ボールサイン
水性ゲルボールペン
フリクションボール
油性ボールペン
SA-R
油性ボールペン
オレンジ EG
インク
製品名
メーカー
専用フィルムをカメラに装着し
撮影後、フィルムがそのままプ
リントになるという商品。