128 第 21 講 2 次関数(ⅺ) 数学Ⅰ 【問題1】 次の 2 次不等式が実数解を

第 21 講
2 次関数(ⅺ)
【問題1】
次の 2 次不等式が実数解をもつように定数 m の値の範囲を定めよ.
x 2  4mx  4m  3 < 0
128
数学Ⅰ
【問題2】
2 次不等式 x 2  4 x  k ≧ 0 が,次の定義域で成り立つように定数 k の値の範囲を求めよ.
(1)すべての実数
(2) 3 ≦ x ≦ 0
(3) 3 ≦ x
129
【問題3】
次の 2 次不等式が任意の実数 x に対して成り立つような実数 a の値の範囲を求めよ.
(1) ax 2  x  a > 0
(2) ( a  2)x 2  ( a  2)x  a  1 < 0
130
第 21 講
2 次関数(ⅺ) 解答
【問題1】
次の 2 次不等式が実数解をもつように定数 m の値の範囲を定めよ.
x 2  4mx  4m  3 < 0
f ( x )  x 2  4mx  4m  3
 ( x  2m)2  4m2  4m  3 とおく.
f ( x ) < 0 をみたす実数 x が存在するとき
4m2  4m  3 < 0
 (2m  1)(2m  3) > 0
 m <  1 , 3 <m
2
2
131
数学Ⅰ
【問題2】
2 次不等式 x 2  4 x  k ≧ 0 が,次の定義域で成り立つように定数 k の値の範囲を求めよ.
(1)すべての実数
(2) 3 ≦ x ≦ 0
(3) 3 ≦ x
f ( x )  x 2  4 x  k  ( x  2)2  4  k とおく.
(1)すべての実数について, f ( x ) ≧ 0 が成り立つとき
4  k ≧ 0
 k≧4
(2)軸: x  2 は定義域 3 ≦ x ≦ 0 の右側にあるから
f (0)  k ≧ 0
(3)軸: x  2 は定義域 3 ≦ x の左側にあるから
f (3)  32  4  3  k ≧ 0
 k ≧3
132
【問題3】
次の 2 次不等式が任意の実数 x に対して成り立つような実数 a の値の範囲を求めよ.
(1) ax 2  x  a > 0
(2) ( a  2)x 2  ( a  2)x  a  1 < 0
(1) f ( x )  ax 2  x  a とおくと題意より a  0


2
f ( x )  ax 2  x  a  a x  1  1  a
2a
4a
任意の x について f ( x ) > 0 となるとき
 1  a>0
4a
 a > 0 かつ 「 a <  1 または 1 < a 」
2
2
1
したがって, a >
2
(2) f ( x )  ( a  2)x 2  ( a  2)x  a  1 とおくと題意より a  2
a>0
かつ
 
2
f ( x )  ( a  2) x  1  3 a  3
2
4
2
任意の x について f ( x ) < 0 となるとき
3 a  3 <0
4
2
 a < 2 かつ a <  2
したがって, a <  2
a  2<0
133
かつ