資料4 - 神戸市

資料4
女性の就業支援への取り組みについて
少子高齢化の進展により、就業人口の減少が懸念される一方、働く女性は年々
増加しており、少子化対策の観点からも、働きたいと考える女性の就業支援は重
要な課題となってきている。国においても「再チャレンジ支援」として国や地方
自治体が中心となって女性の再就業支援を推進していくことを呼びかけている。
<国の取り組み>
1.再就職支援施策として、国では、「ハローワークプラザ三宮」内に、平成 18
年 4 月 3 日から「マザーズハローワーク三宮」を開設した。子ども連れでも相談
できるようにキッズルームを設置し、職業相談ブースにベビーチェアを用意する
など環境を整備し、職業相談・職業紹介のほか、子育て支援サービスに関する情
報提供及び就職セミナーの実施等、総合的に就職支援を行っている。
2.平成 17 年 6 月関係閣僚による女性の再チャレンジ支援策検討会議が設置され、
同年 12 月に「女性の再チャレンジ支援プラン」(別紙参照
P3)が公表された。
プランの中では、再就業支援として、再就職希望者の登録、情報提供や再就職
に向けた具体的取組計画の策定支援等を内容とする再就職希望者支援事業の実
施や、マザーズハローワークでの支援サービスの実施などがあげられている。
<県の取り組み>
1.「Hyogo しごと情報広場」において、キャリアマネージャーによるカウンセリ
ングやアドバイスを行うなど、女性のための職業相談や職業能力の開発など取組
みを行っている。
2.県では、出産や育児等を機に退職した女性が就職、起業、地域活動等に再チ
ャレンジすることを総合的に支援するため、官民の関係機関によるネットワーク
を構築し、それぞれの支援策の理解促進と情報共有を図るとともに、関係機関の
連携による効果的な支援事業を展開する趣旨で、「ひょうご女性チャレンジねっ
と」推進会議を設置し、①紹介システムの構築・運用
②ケーススタディの検討
③ポータルサイトの構築・運用を実施していく予定である。窓口として、平成1
8年 6 月 20 日に県立男女共同参画センターに「ひょうご女性チャレンジひろば」
が開設された。
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<市の取り組み>
1.男女共同参画センター(あすてっぷKOBE)において、17 年度に、21世紀
職業財団との共催で再就職準備セミナーを開催し、結婚・子育てで一旦仕事を離
れた方の再就職の支援を行った。さらに、育児休業から復帰する社員を対象に、
スムーズに職場復帰できるように支援するための「育児休業からの職場復帰準備
セミナー」を開催した。(18 年度も実施予定)
2.18 年度は、内閣府のチャレンジ支援推進事業(女性若年層就業促進ジョブカフ
ェ連携事業)として、結婚、出産などを機に一旦離職した女性や、一度就職した
ものの離職し再就職を考えている若年層の女性を対象に、働くことや自分自身に
ついて改めて考える機会を提供するとともに、現在の雇用状況や働く上で知って
おきたい知識などについて学び、再就職に向けた意識づけや再就職の実現を支援
するため、「再就職支援セミナー」を開催する。
3.母子家庭等就業・自立支援センターでは、シングルマザーのための就業支援セ
ミナーを開催するとともに、就業支援相談を実施している。
4.国・県・民間団体と相互の連携・協力のもとで就業支援を進めていくために、
平成 18 年2月に「神戸ワーク・ネットワーク(神戸就業促進協議会)」を設立し
た。
また、住民に最も身近な行政として就業・雇用にかかる課題へ対応するため、
18 年度に庁内の就業促進プロジェクトチーム(別紙参照
P4)を設置し、若年層
や女性、高齢者など、就業にかかる課題を抱える層への自立・就業支援策の拡大
を図っている。
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就業促進プロジェクトチーム
1 目的
住民に最も身近な行政として就業・雇用にかかる課題へ対応するため、就業促進プロジェクトチー
ムを設置し、若年者や女性、高齢者など、就業にかかる課題を抱える層への自立・就業支援策の拡大
を図る。
2
組織
産業振興局長
坂 本 幸 夫
|
産業振興局次長
吉 武 準 一
産業振興局主幹(産業企画担当)
田 中 恵 子
庶務課主査
中 戸 欣 尚
市民参画推進局市民生活部動労市民課長
動労市民課勤労福祉係長
山 本
田
猛
市民参画推進局市民生活部男女共同参画課長
岸 田 正 則
中 保 男
男女面同参画課主査
丸 本 和 枝
鹿 野 靖 雄
青少年課調整係長
久 下 俊 介
保健福祉局総務部計面調整課長
小 原 一 徳
計面調整課主査
筑 田 正 浩
教育委員会事務局総務部調査課長
丸 ― 功 光
調査課主査
西 岡 亜抄子
市民参画推進局市民生活部青少年課長
「就業促進プロジェクトチーム」において検討,・実施する具体的施策
テーマ・担当局
産業人材の確保・育成
支援対策
○産業振興局
具
体
的
施
策
○ファッションクリエーターの創出・育成
○ものづくり人材の育成・技術支援
○中小企業と若者のマッチング(就職相談会ほか広報支援など)
○団塊の世代(2007 年問題)の人材活用等
若年者雇用対策(青少
年、フリーター・ニート等)
○市民参画推進局
(青少年課)
○教育委員会
○産業振興局
(1)就職支援施策(県事業との連携)
○青少年会館におけるユースサポート機能の充実(就職関連情報の
提供、カウンセリングの実施、セミナーの実施)
○各区におけるカウンセリングの実施(若者しごと倶楽部、ヤング
ジョブスポット神戸等との連携)
○若年者キャリア形成支援事業の実施
(2)予防的施策
○キャリア教育の推進による勤労観・職業観の育成(既存施策の拡
充)
○高校でのニート対策に対する支援の検討
○昼間定時制高校に関する調査研究
○神戸っ子手伝い隊プロジェクトの実施
○ニートを導くプラチナ・メンター制度【職員提案項目】
○職場における両立支援.(経営者・人事担当者を対象とした企業セ
女性が働きやすいま
ミナー、こうべ男女いきいき事業所表彰、育児休業からの職場復
ちづくり(仕事と家庭
帰セミナー)
の両立支援対策)
○再就職支援(子育てが一段落した女性への再就職支援講座)
○市民参画推進局
(男女共同参画課) ○大学生(特に女子学生)への就職支援【職員提案項目】
○保育所の待機児童の解消など子育て支援策の充実
○保健福祉局
○神戸市母子家庭等就業・自立支援センター事業(既存施策の拡充)
高齢者就労支援対策
○市民参画推進局
(勤労市民課・
シルバー人材センター)
障害者就労支援対策
○保健福祉局
要保護者就労支援対
策
○保健福祉局
全体調整
○産業振興局
(庶務課)
○シルバー人材センターの機能強化
・就業機会の開拓(公共公益団体・民間企業・家庭個人からの受
注拡大、産業振興局との連携による開拓)
・会員が自主的に地域社会の発展に取り組める事業展開(福祉・
家事援助等の生活支援サービスの受注拡大、地域団体等からの
受注拡大)
・会員情報(資格等)の把握による発注者とのマッチング強化
○障害者就労支援システムの構築と授産施設等への支援策の検討等
・障害者就労推進センターの機能強化
・知的障害者トライアル実習の実施
○障害者層等へのICT化促進による社会参加の推進
○要保護者就労支援事業(就労支援員とハローワークの連携による
就労支援)
○「2万人の雇用創出」の総合調整
○「神戸ワーク・ネットワーク(就業促進協議会)」の運営
○国・県・関係団体との調整