安全で安心な 生活を求めて ~職員のアンケート調査より~ 作業療法課 ●仲里 明恵 新垣 真希 ADL班 新里 多美子 金城 愛 嘉数 進 はじめに 当院では外泊時や退院後に患者や家族が安全 で安心な生活を送る為に家族指導を行っている。 しかし在宅で転倒事故を起こすケースもあり、私た ちは従来の家族指導に不安を抱いた。そこで他 の職員はどう感じているのか疑問に思い、職員を 対象に意識調査を実施。その結果より、問題点を 探り、改善点を検討し新しい取り組み(院内外泊) を実施したので報告する。 院内外泊とは 家族指導スケジュール 時間 項目 6:00~ 起居・トイレの介助 7:30~ 整容・トイレ・更衣の介助 12:00~ 調理・栄養指導 13:00~ 整容・トイレの介助 16:00~ 屋外歩行・車への移乗介助 17:00~ 服薬指導 20:00~ 入浴・更衣の介助 23:00~ トイレの介助 ★ タ イ ム リ 担当 ー CW に 家 OT 族 栄養士 指 導 Ns を 実 PT 施 薬剤師 ・ 確 認 CW Ns ★ 家 族 に 合 わ せ た 家 族 指 導 の 内 容 を 作 成 ★ 家 族 が 病 院 で 一 日 生 活 対象と方法 アンケート 1 対象 : 3B・4A職員20名(Ns6名・CW4名・PT6名・OT4名) 方法 : 外泊・退院する際の意識をアンケート調査 アンケート内容 ①過去、患者・家族に対して外泊時・退院後の 生活へ不安を感じた事があるか ②患者・家族への不安に対する具体的な 取り組み内容 対象と方法 アンケート 2 対象 : 患者担当スタッフ8名(Ns2名・CW2名・PT2名・OT2名) 方法 : 院内外泊後の意識をアンケート調査 アンケート内容 ①患者・家族に対して外泊・退院後の不安は 軽減したか ②患者・家族がどのように在宅で生活するか イメージできたか アンケート1結果 ①過去、患者・家族に対して外泊時・ 退院後の生活へ不安を感じた事があるか なし (3名) 外泊時 なし 退院後 (2名) 10% 15% 85% 90% ある (17名) ある (18名) アンケート1結果 ②外泊・退院後の患者・家族に対する 心配事・不安の分類 人数 15 16 14 12 10 8 6 4 2 0 11 12 全20名 10 11 9 9 外泊 退院 7 7 6 5 3 02 4 3 介家 病 の 認 ト 夜 移 屋 不住 ト 日 栄 護族 識 対知 イ 間 動 内 備環 イ 中 養 力の 理 応症 レ の 境 レ の 管 の 解 理 0 服 薬 管 理 アンケート1結果 ③患者・家族への不安に対する 具体的な取り組み内容 18 16 14 12 人 10 数 8 6 4 2 0 16 17 全20名 家族指導の内容 外泊 退院 10 11 6 7 6 3 家族への 家族への 疾患への 服薬 介助指導 病状説明 対応・指導 指導 2 2 栄養 指導 現在の家族指導の問題点 現在の家族指導では ★職員が患者・家族に対し心配や不安 を抱いたまま外泊・退院をしている ●家族の介護力への不安 ●患者、家族の病識理解への不安 ●家族の認知症に対する対応への不安 ●家族の夜間トイレ介助への不安 考察 現在の家族指導では約9割の職員が不安を 解消出来ないまま外泊・退院させていること がわかった。患者・家族の実際の介助方法を 確認していない事も不安が残る要因だと考え る。実際の生活場面でタイムリーに家族指導 を実施し介助方法を確認する家族指導であ れば不安は軽減するのではないかと考えた。 院内外泊(24時間) アンケート2結果 患者担当スタッフへ院内外泊後 の意識調査 ①患者・家族に対して外泊・ 退院後の不安は軽減したか いいえ (2名) ②患者・家族がどのように 在宅で生活するかイメージで きたか 24% 76% 100% はい (6名) はい (8名) まとめ 現在 外 泊 時 ・ 退 院 後 の 不 安 、 心 配 介 助 指 導 安全で安心な生活 退院 退院 ( 院 24 内 時 間外 ) 泊 検 討 会 外泊
© Copyright 2024 ExpyDoc