西日本シティ銀行-2014-0908

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前 月3月期では、地方銀行
平均を4・3%㌽も下回って
いた。経営統合をバネに「筋
肉質の銀行」に変身したと評
価できる。
年7月には経営課題であ
った公的資金を完済、 年1
月には先に述べた新システム
への移行を終えた。合併後も
業容の拡大は続いており、銀
行単体総資産はこの間 %増
加し、7兆8000億円(
年3月末)に達した。
本年4月からは新中期経営
~汗
計 画『 New Stage 2014
をかこう』をスタート、文字
どおり新たな成長ステージの
実現を志向している。経営戦
略の柱の一つに『地域との共
栄』を掲げ、地域振興への能
動的関与が明示された。
新中計(3カ年)では、平
残ベースで、事業性貸出金4
800億円( 年3月期比
% 増 )、 個 人 ロ ー ン 3 0 0 0
億 円( 同 % 増 )、 預 金・ N
C D 7 8 0 0 億 円( 同 %
増)のそれぞれ増加を目指し
ている。預り資産ビジネスに
ついては、証券子会社等を含
〔図表〕 西日本シティ銀行のコア業務粗利益ベースOHR
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700
60
600
55
500
50
05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 年/月
(注)
地方銀行の平均値は、全行の計数合算ベース。
(出所)
西日本シティ銀行の決算短信説明資料および全国地方銀行協会
「地方銀行の決算の状況」をもとにトリグラフ・リサーチ作成。
めたグループ販売体制を重視
し、中計期間累計で8650
億円の販売額(銀行単体の1
・ 倍)が目標だ。460名
の新規採用(前中計期間比5
割 増 ) も 計 画 し て お り、「 攻
めの経営へのギアチェンジ」
が読み取れる。
「地域興業銀行路線を歩むう
えで合併は有力な選択肢であ
る 」。 同 行 の 経 営 パ フ ォ ー マ
ンスから筆者はそう確信する。
800
29
13
10
48
2014. 9. 8 金融財政事情
%
70
西日本シティ
OHR(右目盛)
営業経費(左目盛)
地方銀行平均
OHR(右目盛)
億円
900
大久保清和
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大幅な削減を実現、営業経費
は 億円( %減)減少した。
経 費 削 減 効 果 を 背 景 に、
「コア業務粗利益ベースOH
R」は相対的に良好に推移し
て い る( 図 表 )。 年 3 月 期
時点では地方銀行平均よりも
1・6%㌽高い水準にあった
が、 年3月期は逆に1・3
%㌽下回っている。なお、
年3月期は、地銀共同センタ
ーへのシステム移行により機
械化関連費用の負担増が 億
円発生するという特殊要因が
あったうえでの結果であり、
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トリグラフ・リサーチ
代表取締役
38
13
20
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合併の成果をバネに
新たな成長ステージへ
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西日本シティ銀行
株式会社である銀行は、経
営効率の改善を軸とした収益
力強化について不断の取組み
が必要である。そして、その
源泉を経営統合(合併)にお
く戦略は合理的であると筆者
は考えている。本年 月に合
併後 周年を迎える「西日本
シティ銀行」はその典型的な
成功事例であろう。
合併後初の決算となった
年3月期と 年3月期を比較
すると、国内本支店数は 店
( %減)、役員・従業員数は
645名( %減)とともに
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