己の言葉で語る人材へ 若者を教え導きたい

東海学園大学 松原武久学長インタビュー
とても嬉しく、意気に感じていま
能力のある人材が必要とされてく
ルな教養があり、イノベーション
重視され、研究者を育てるのが大
分の頭で考え、その考えたことを
松原
このごろの学生に欠けて
いると思うのは、問いを発し、自
︱︱現代の若者、特に学生につ
いてどう思いますか。
ですね。
生活の節々で気づいてもらいたい
立場にいるのだということを大学
縁が結ばれてようやく自分がその
らないかもしれませんが、色々な
いうことです。学生にはまだわか
人はこの世に生かされ、生きると
問い続け、己で考え、己の言葉で語る人材へ
若者を教え導きたい
す。
を引き継いでいます。また、人間
創 立 一 二 六 年 の 歴 史 を 持 つ 東 海 学 園 に 連 な り、﹁ 共 生︵と
健康学部はスポーツ健康科学部と
も い き ︶﹂ の 思 想 を 原 点 に、 社 会 で 活 躍 で き る﹁ 人 間 力 ﹂ を
育ててきた東海学園大学が開学二〇周年を迎える。その節目
健康栄養学部に発展的改組を行い
の 年 に 学 長 に 就 任 し た の が、 前 名 古 屋 市 長 の 松 原 武 久 氏 だ。 ました。
教師という原点に立ち返った松原氏に、その教育理念と抱負
十八歳人口の頭打ちを目前にし
について伺った。
た今、内部充実の時代に入らねば
︵聞き手/中部財界フォーラム社代表取締役塚本隆︶ なりません。これからはグローバ
︱︱就任にあたり率直なご感想
をお願いします。
学の役割でしたが、今はそれにと
伝える力です。ものごとを見、聞
るでしょう。かつては学術研究が
どまらず、社会で役立つグローバ
きして理解する力、情報を集めて
︱︱東海学園大学は五月に開学
二〇周年を迎えます。その歩みを
ルな人材の育成が期待されていま
分析する力、思ったことを表現で
松原
重責ですが、東海学園に
育てられた者として、最後のご奉
松原
この二〇年間は新しい学
部を創る拡張の時代だったと思い
す。
就任前に五年間客員教授をやっ
りがたいことだと思います。そう
教えてください。
て、自分は教師なのだと改めて思
ます。経営学部の単科大学から始
公の気持ちで努めたいと思います。
いました。教師でスタートした人
れません。
教育学部には養護教諭の養成課程
れがなければ社会に出ても認めら
きる力はどれもすごく大事で、こ
生が、教師で終わるのはとてもあ
まり、短大時代の財産を活かして ︱︱理念である﹁共生﹂とは。
人 文 学 部 と 人 間 健 康 学 部 を 創 設。
松原
本学のルーツである浄土
宗 の 文 献 を 読 ん で 理 解 し た の は、
い っ た 要 請 を い た だ い た こ と を、