スーパーカート速報 2012 年 3 月 23 日発行 春 分の日直前の3月 18 日に開幕戦を迎 また、3月下旬とはいえ気温も低めで肌寒 ら、耐久独自の勝負を組み立てていく。 えたジャパンカートカップ。3シーズ かったのだが、一時強くなった雨足は徐々に 今回、筑波での耐久レースは初というドラ ン目に突入した 2012 シリーズは凄いぞ。大 霧雨になっていき、どうやらそれほど濡れず イバーも多く、チェッカー間際のレース終 幅なバージョンアップが行われた、走れる にレースを楽しむことが出来そうだ。 盤には、首から悲鳴があがりつつあるドライ カートの種類がグーンとアップしているのだ ちなみに、もともと自由度が非常に高いレ バーもいたようだ。普段のレースが 10 分前 JAPAN KART CUP スポーツカート耐久シリーズ Rd.1 開催コース/筑波サーキット(茨城県) 主催/日本スーパーカート協会 開催日/ 3 月 18 日 天候/雨のち曇り 路面状況/ウェット から! ギュレーションが特徴でもある JK カップだ 後なだけに、やはり 60 分という長さは際立 さて、開幕サーキットとして白羽の矢が が、雨の日はさらに指定タイヤも解除される。 つ。 立ったのは筑波サーキットだ。今年で 42 周 つまり、ハイグリップタイヤの使用が可能と トップ争いは、普段はスーパーカートの 年を迎えるこの老舗サーキットは、開催され なるわけで、じつはドライ時とほぼ遜色ない SK3 クラスに参戦している MAX エンジン使 る四輪サーキットのなかで、最もコンパクト タイムを刻むことが可能になるという。 い、" さくらクリニック MAX" の田中克幸と サイズとなり、攻めがいのあるレイアウトと ペースカーに先導され、一周のローリング 懐かしの YZ80 エンジンを搭載した " 高根沢 してドライバーからの人気も高い。 を終えて、オンタイムでレースはスタート。 オートクラブ★ OB チーム "(中野武・中村 開幕戦にエントリーしてきたのは GT300、 長いようで短い1時間のなかで、各チームは 賢一郎・佐藤利正・大沢悠佑)の異種格闘技 GT500、そして JKGT の3カテゴリー合計 ドライバー交代のタイミングを見計らいなが 戦となった。 14 台のマシンたち。搭載エンジンを見ると KT100SEC、MAX、YZ80、GX270 の 4 機 種となっていた。 スタートは 15 時 55 分からと今回はやや 遅めの発進。曇天だった空からは朝方の雨が ぶり返してしまい、時折強めになったことで、 各車は迷うことなくウェットタイヤを装着し てダミーグリッドへ並び、その時を待つ。奇 しくも昨年の富士で行われた開幕戦同様、雨 のレースとなってしまった。 しかし、高根沢は終了まで 5 分を残すと ころで、まさかのマシントラブルによるリタ イア。これでトップのさくらクリニックが独 走となり総合トップでチェッカーを受けた。 そ の 他 の ク ラ ス で は HDX が "Team Ogawa&JMP" 小川淳・生方潤一ペアが勝利 し、JKGT チャレンジクラスでは初年度から 参加している " チーム SYOTA" の常盤秀樹 &翔太親子、JKGT エンジョイは JKB の織 田千穂&恋七(れな)ペア、F100 クラスが "PRD Racing" の前島一洋がそれぞれクラス トップでチェッカーを受けた。 次回第2戦は5月 19 日の土曜日開催。コー スはスピード番長歓喜の富士スピードウェイ だ。富士を1時間走れるチャンスは滅多にな いだけに、話の種にも挑戦してほしい! に ート ンドカ してハ した そ 、 ート ルが展開 ト ーツカ らスポ な車種でバ か ト 々 ー 様 カ で ま ント スプリ ョンカート ミッシ Winner's VOICE さくらクリニック MAX もっと、たくさん MAX が走ってほしいです ね。今回はたくさん走れて楽しかったです。 でもちょっと首が痛いです(笑) T.Ogawa&JMP いやぁ首が疲れたけど楽しかった。今まで表 彰台がなくて、最高でも4位だったので今回 は優勝できて嬉しいです ( 小川選手談) T.SYOTA 序盤はエンジンが冷えていたので 100km/h しか出なくて、途中まで手で風を遮っていた ら僕が寒くなっちゃった(常盤翔太選手談) 高根沢オートクラブ★ OB.T 雨でだいぶ滑ったの、だましだましでリアを 抑えて、そのバランスをとるのが大変でした。 最後はエンジン止まっちゃいました……。 PRD Racing4 凄く楽しかった です。JK を読んで面白そ う だなって思って。いい遊び場を提供してもら いました。ただ、もう少し腕を磨かないと… JKB@WAKO'S 筑波は JK のなかでも楽 しいコースな ので、 今回は雨で残念。雨だと思い切り攻められな いから次は晴れて欲しいですね(恋七選手談) 文部科学大臣杯 ハンドドライブクロス ジャパンカートカップでは、ヤマハの KT100SEC エンジンを使用する GT300 カテゴ リーの中に HDX と F100 の2クラスが用意されている。 F100 は SL 仕様のスプリントカートで参戦できるクラスで、もうひとつの HDX は下肢 の不自由な人が操作できるハンドドライブシステムを搭載した(両手でアクセルとブレー キをコントロールする)カートを用いるクラス。 HDX には今回、5チームが参戦して総合順位でも上位にくい込む活躍をみせ、そのレ ベルの高さを示していた。 こちらのクラスは文部科学大臣杯がつき、エントリーフィには 1 万円の助成金が 出るため、1 万 5,000 円で参戦が可能だ。また、エンジンやシャシーもハンドクロス 協会からレンタルすることが出来るので、興味がある人はぜひスーパーカート協会 (TEL.0550-78-0128)まで問い合わせてほしい。
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