【前額面】

2012/10/21
【名前】
【年齢】
【年数】
【出身】
【職歴】
平成24年6月14日
鈴木麻斗
【一般的情報】
診断:脊柱管狭窄症
OAの診断は無し
性別:女性
年齢:70歳代後半
利手:右
主訴:右膝が痛い
HOPE:右膝の痛みと、足の痺れがなく歩きたい
NEED:右膝疼痛改善、両下肢の痺れ軽減、
下肢・体幹筋力増強
【ADL検査】
・日中は一人になる。
・食器洗いを行うことが多く、料理もわずかだが行う日がある。
→台所に2~3分立つだけで、下腿の痺れが出現するため、休憩を
何度も取りながら行っている。
・屋内歩行:伝い歩き
屋外歩行:車椅子もしくはQ-cane
【環境による変化】
・立位姿勢:2~3分で下腿の痺れ出現
→体幹軽度屈曲位保持約1分で痺れ-
→体幹軽度伸展位保持で痺れ+
・膝痛:荷重時に疼痛が強くなる
→下腿を内旋方向に誘導すると疼痛-
→下腿を外旋方向に誘導すると疼痛+
鈴木麻斗
22歳(今年23歳)
1年目
千葉県浦安市
平成24年度第47回理学療法師国家試験合格
今年6月、門前仲町リハビリデイセンター
に入職
安静時痛:膝内側裂隙 3~4
荷重時痛:膝内側裂隙 7~8
圧痛:膝内側裂隙 4~6
大腿部、下腿外旋で荷重すると疼痛++
大腿部、下腿内旋で荷重すると、疼痛-
↓
膝内側側副靱帯の伸張時痛の可能性あり。
(外反ストレステストで疼痛出現)
痺れ:右膝より遠位部 2~3/10
立位保持5分程度で、下肢の痺れ増強
↓
2~3分、体幹軽度屈曲位、もしくは背もたれに寄り掛かる座位で症
状消失。
【前額面】
・左重心
・左肩甲帯挙上
・右股関節内旋
・右下腿外旋
・右足関節回外
↓
・右膝関節に荷重がかかると
疼痛が出現するため避け
ている。
※下腿を内旋方向に誘導するだ
けで、疼痛消失。
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2012/10/21
【矢状面】
・頸部屈曲
・体幹屈曲
・軽度円背
・前方重心
・骨盤前傾位
↓
・脊柱管の狭窄を軽減させ
るため、体幹屈曲位。
それにより、円背姿勢に
なっている。
 ROM改善(右股関節外旋、足関節回内)
→右股関節外旋ROMを改善することにより、下腿が外旋す
る原因を改善する。
足関節回内ROMを改善することにより、立脚初期~後期
の下腿外旋を改善する。
 立脚初期~中期の大殿筋促通
→股関節を外旋させ、下腿を内旋方向へ誘導する
【歩行からの問題点】
①右立脚時間の短縮
→右膝関節に疼痛が出現するため。
②体幹屈曲位
→脊柱管の狭窄を軽減する姿勢をとっている。
③右側への重心移動+
→重心線が膝関節の内側を通ると、内側裂隙に疼痛が出現す
るから。
④骨盤の回旋が少なく、体幹左右動揺+
→重心を身体中心に留めておくと、荷重時に膝内側裂隙にスト
レスがかかるため、立脚側への重心移動を行っている。
⑤右立脚初期~中期に下腿外旋位
→骨盤が後傾位にあるため、大殿筋がうまく働いてこない。
そのため、大腿骨が内旋し、下腿が外旋してしまう。
結果、右膝関節の疼痛を増強してしまう!
安静時痛:膝内側裂隙 3~4
荷重時痛:膝内側裂隙 7~8
圧
痛:膝内側裂隙 4~6
→0
→2~3
→2~3
痺れ:右膝より遠位部 2~3/10
立位保持5分程度で、下肢の痺れ増強
↓
立位保持10分以上可能となった。
 内側ハムストリングスの促通
→下腿を内旋させる。
歩行:体幹の右側屈軽減
立脚初期~中期の下腿外旋の軽減
 体幹の抗重力伸展活動の促通

介護保険で、適切なリハビリを受けている人がいないの
が現状。

活動量を上げるだけでも治療効果が得られる!

介護保険下で、きちんとしたリハビリを受けられる施設
が、圧倒的に少ない!
本日はご清聴頂き、誠にありがとうございました。
ご意見・ご感想がございましたらどうぞよろしく
お願いします。
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