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中毒事故
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こどもが「はいはい」や「伝い歩き」をするようになると、手に触れたものを何でも口に入れるようになります。
身の回りに有る洗剤、化粧品、乾燥剤、殺虫剤、医薬品、園芸用品などはすべて、中毒事故を引き起こす原因となる物質です。
急性中毒の多くが乳幼児の誤飲事故です。また最近では老人の事故も増えています。
ほとんどの中毒は身の回りにあるものを整理整頓することで予防できます。
中毒事故の対処方法
あせらず、慌てず、冷静に!
1 確認
まず何を飲んだか、何を吸ったか、中毒の原因物質を確認します。
理由
① 防虫剤の時
牛乳には胃壁を保
② 石油製品
水や牛乳を飲ませ 護し、
・ 灯油
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ます
毒物の働きを弱める ・ ガソリン
①②とも、毒物の身体への吸収量を多くするため
作用が有ります。
・ シンナー
・ ベンジン
などの時
飲み込んだとき
下の場合、吐かせてはいけません。理由
①意識が無い時
②強酸や強アルカリを含む製品
①痙攣を起こしている時は、吐いたものが喉に詰
・トイ
レ用洗剤
2 喉の奥を刺激して吐かせます
まるため。
・パイ
プ用洗剤
②食道の粘膜にひどいやけどをおこすため。
・換気扇用洗剤
③気管へ吸い込み、重い肺炎をおこすため。
・漂白剤
などの時
ガスを吸入したとき
きれいな空気の場所へ移動し、安静にします。
流水でよく洗います(できれば5分以上)。
理由
目に入ったとき 顔を横に向けてやかん等から水をゆっくり流すか、
勢いの強い水で洗うと、却って目に障害を起こす
水道の場合には強く水を出さずに、弱い流れの水で洗います。
ことが有ります。
皮膚に付いたと 毒物のついた着衣はスグに脱がせ、石鹸を使って皮膚を充分に水で洗います。
下の場合、牛乳を飲ませてはいけません。
2 応急処置
意識が無いとき
吐いたものが喉に詰まらないように、横向きの姿勢をとらせます。
下あごを前に出し、上側のひじとひざを曲げて体を支えます。
必ず飲んだもの(容器や説明書)を手に持って、問い合わせ、あるいは、受診をしましょう。
既に症状が有る場合は、必ずすぐに受診しましょう。
- 伝えるべきこと -
①患者の年齢・体重
②原因物質の名称(できるだけ正確に!)
医療機関への問い合わせ、
③どれくらいの量か?
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受診
④飲んだのか、吸ったのか?
⑤時間がどれくらい経っているのか?
⑥間違って飲んだのか?自殺しようとしたのか?
⑦いま起こっているすべての症状
⑧吐いたか、吐いていないか?