平成22年10月1日発行 第 4 号 札幌市立山の手養護学校 実りの秋を迎えて 校長 阿部 益太郎 最近まで、連日のように、全国的な猛暑・酷暑のニュースが報道されていましたが、暑かった北海道の 夏も終わりを迎えました。気象庁が公表しているデータなどを調べてみますと、8 月に札幌の最高気温が 30℃を超えた日数が 13 日もありました。2000 年以降では、2006 年=平成 18 年の夏以来の暑さでした。 あの駒大苫小牧が、夏の甲子園 3 連覇をかけて、決勝戦で再試合を戦った年です。 今年の夏休みは、前後の土・日も合わせて、実質 37 日間にもなりました。これは、この夏休みの期間中 に、北海道医療センターとの間の渡り廊下の接続工事、エレベーター及び塔屋の改修工事、児童生徒用ト イレ改修工事など、大規模な工事を集中して行わなければならず、止むを得ない措置として、保護者の皆 様にもご理解いただいたところです。おかげを持ちまして、工事も順調に進み、11 月中の完成予定となっ ている新しいエレベーターの設置を残すのみとなっております。 夏休み中、暑さで体調を崩していないか心配していたのですが、8 月 30 日の 2 学期始業式当日、子ども たちが元気に登校する姿を見てほっとしました。併せてこの日、暑い中ではありましたが、関係各位をお 招きして渡り廊下完成記念式を挙行し、児童生徒の代表に渡り初めをしてもらいました。北海道新聞と NHK に記念式の様子を報道していただけたので、ご覧いただいた方も大勢いらっしゃることと思います。 あらためて皆様のご支援に対し、心より感謝申し上げます。加えて、医療センターの新築に伴い、学校の 南側が駐車場として整備されたこともあってか、太陽の照り返しが強まり、学校の建物が温まりやすくな っております。8 月を、普段の年よりかなり長期に渡る休みにしたのは、とりわけ暑かった今夏をふり返 ると、子どもたちの健康や体力面を考えても、幸いしたのではないかと思っております。 9 月になっても暑い日が続きました。1 日の最高気温が 25℃を超えた日が 17 日間もあり、過去 11 年間 でダントツなのですが、さすがに、下旬ともなると最高気温が 20℃を割り込むようになりました。1 ヶ月 の間に最高気温が 15℃も下がっており、私自身、急激な気温の変化に身体が十分に順応できていない状況 にあります。子どもたちもそうではないかと案じているところです。皆様もどうぞご自愛ください。 さて、10 月を迎えました。収穫の季節です。休日に車で空知、上川の稲作地を通りますと、たわわに実 った稲穂など、豊穣の平野が目に入ります。農家の方々の丹精込めた作業の賜物なのですが、実りの秋を 実感させてくれる風景であり、傍を通り抜ける私たちにも満足感を与えてくれます。昭和 20 年代生まれの 私のように、北海道が昭和 30 年代から 50 年代に、計 10 回くらい冷害=凶作に見舞われた年を経験して いる者にとっては、一つの安心感といってもいいかも知れません。 今月は、小・中学部で 30 日に学校祭があります。1 年間の中で最も大きな行事です。子どもたがよく話 し合い、計画を立て、準備や運営など教職員の応援を得て、中学部生徒がリーダーとなって、皆で力をあ わせてがんばってくれることと思います。保護者の皆様、病院の方々のご支援、よろしくお願い申し上げ ます。また、高等部 2 年生は 25 日からの見学旅行を予定しております。高校生活最大の思い出として、長 く記憶に残る行事です。関西方面での実施を計画しておりますが、生徒が自分自身の目で見て、聞いて、 我が国の歴史の奥深さに触れ、知識の幅を広げることができるとても貴重な体験の場ですので、記憶に残 るよい思い出をたくさんつくってもらえればと願っております。昨年は、この時期、新型インフルエンザ の流行で、本校を含め、多くの学校で行事日程等の変更を余儀なくされたのですが、今年は、今のところ 大流行の兆しはなく、予定通り実施できる見込みです。 最後になりますが、2 学期は全学部・学年とも学習内容が多くなり、1 学期に比べて勉強が難しくなりま す。毎日の学習の積み重ねが大切です。子どもたち一人一人のがんばりに期待しております。2 学期の終 わりには、1 学期よりも成長した自分、一歩前に進むことができた自分を実感してもらえればと願ってお ります。また、中学部、高等部の 3 年生にとって、2 学期は、自分の進路を決めなければならない大切な 時期です。保護者の皆様におかれましても、お子様とよくお話ししていただき、学級担任と十分にご相談 くださるようお願い申し上げます。 学校生活や学習活動、学校行事を通して、ぜひ実り多い 2 学期となるよう期待しております。今後とも、 より一層のご理解と、あたたかいご支援を賜りますようお願い申し上げます。 10月行事予定 10月 1日(金)小学部:朝会 中学部:生徒総会 高等部C組:校内・現場実習~8日 5日(火)学校評議員会 小学部:6年校外学習 高等部:第2回定期試験~8日 6日(水)小学部:給食体験会 11日(月)体育の日 12日(火)札教研全市研究日 小中学部:午前授業 14日(木)病弱教育スキルアップ研修会 午前授業(中 3 を除く)中学部:3年学力テストB 16日(土)特P連大会(岩見沢)~17日 25日(月)高等部:2年見学旅行~28日(29 日:家庭学習) 30日(土)小中学部:第54回学校祭 (11 月 1 日 振替休日) 中学部秋季自立活動 9月17日(金)滝野すずらん丘陵公園において 中学部の秋季自立活動が実施されました。 グループ別に、パークゴルフ、園内散策、滝野の森の 3コースに分かれ、楽しく活動しました。 大自然の中で、清々しい空気といっぱいの太陽を 浴びて、どの顔も笑顔で輝いていますね。 高等部宿泊研修 高等部1年生の宿泊研修が9月15日(水)16日(木)の日程で 実施されました。小樽余市方面で、日頃体験することのできない、 ぶどう狩りや握り寿司の体験をしました。他に小樽運河地域を散策 や、運河工芸館でオルゴールなどの制作体験学習をしました。 天気も良く、おいしい食事と過ごしやすいホテルで有意義な研修を おこなうことができました。 職員の休務のお知らせと時間講師の紹介 中学部の土生仁子先生と高等部の加世田禎子先生が、ご病気のためお休みされることになり、その代替として、 時間講師の坂本紀子先生と高森恵子先生が着任しました。また、小学部の1~5年学級の児童数増に伴い、 吉成厚人先生が期限付き教諭として配置されました。ご挨拶を掲載し、皆様にお知らせいたします。 小学部期限付き教諭 吉成厚人先生 期限付き採用となり、山の手養護学校に参りました。教員の経験は、小学校と中学校で 5 年半となります。 特別支援学校は初めてですが、精一杯頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 中学部時間講師 坂本紀子先生 はじめまして、こんにちは。土生先生がお休みの間、国語でお世話になることになりました、坂本紀子です。 生徒たちと一緒に楽しく学んでいきたいと思っています。短い期間ですが、どうぞよろしくお願い致します。 高等部時間講師 高森恵子先生 9 月2 1 日から高等部の時間講師となりました高森恵子です。主に家庭科や作業の時間で生徒のみなさんと 一緒に学習いたします。短い期間ではありますが、どうぞよろしくお願いします。 特P連大会に参加しませんか? 10月16日から2日間の日程で開催される、特P連岩見沢大会では、本校PTA会長の石郷優香里様が 進路部会(肢体不自由・病弱)でご提言をされます。近隣で開催される大会でもありますので、多くの方の ご参加をお願い致します。 (問合せ先:教頭 鳴海昌江)
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