H27年度 佐渡特別支援学校だより 第263号

新潟県立佐渡特別支援学校
連絡先:(0259)22-2145
第263号
平成27年7月24日
人気の秘密
宇治徹明
今、子どもたちに人気のアニメーションといえば、多くの人が、かわいい妖怪がたくさん登場す
るあのアニメを思い浮かべるのではないでしょうか。当校でも色々な活動場面に登場します。主題
歌を楽しそうに歌ったり、曲に合わせて伸び伸びとダンスをしたりして、とても意欲的に活動して
います。登場するキャラクターのごほうびシールがほしくて、目標に向かってがんばっている姿も
見られ、学習の意欲を高める効果は抜群です。
人気の秘密は様々あると思います。基本的に悪いことの原因になっている妖怪を退治するストー
リーですが、いつも妖怪を退治するだけではないようです。ときには妖怪の立場に立って、悪いこ
とをするには理由があることを知り、許したり、一緒に問題を解決したりします。相手の行動を表
面的なことだけで判断せず、相手の立場を認めて共感する。集団生活で大切なことを教えてくれ、
子どもの学びにつながる要素がたくさんあります。
反面、主題歌の歌詞にあるように、悪いことや失敗を妖怪のせいにしてしまうというよくない影
響もあるようです。できないことを妖怪のせいにして終わってしまうのは困りものですが、節分の
鬼と同じように、自分の中の悪い妖怪は追い出してしまおうと、子どもを励ます材料にして、一緒
に課題を解決するきっかけになる可能性もあります。
更には、70~80年代のアニメや芸能人の話題が盛り込まれたりして、大人も子どもと一緒に
楽しめそうです。夏休みは子どもたちが家庭で過ごす時間が多くなります。子どもたちの世界に共
に浸ってみてはどうでしょうか。きっと新しい発見があると思います。
先般、7月4日(土)に土曜授業参観が行われました。午前中は、小学部は生活単元学習。中
学部は、作業学習。高等部では、職業学習の参観がありました。授業参観の前に「障害者の社会参
加を進める会」をPTA進路部で企画・運営をしました。当日は、12名の保護者の方々から、参
加していただきました。前半は新潟障害者職業センター所長の平田修一様から「保護者向けセミナ
ー」と題して講演をしていただき、後半は、参加保護者の皆様どうしで「進路についての情報交換
会」を開催しました。また、午後は高等部の「卒業生を囲む会」を実施しました。一般・福祉就労
各一名ずつの卒業生から、卒業後の生活について話していただきました。在校生からの質問に答え
る形式で、就労先での苦労や休みの日にしていること、ストレス解消法などを聞くことができまし
た。在校生のみならず、たくさんの保護者の方からも参加していただきました。普段のお子様の姿
や様子をみていただき、就労についても御理解いただけるよい機会になったと思います。
(進路指導主事 大日向 健司)
★☆★小学部「楽しかったね1学期」★☆★
新しい友達や職員とスタートした1学期。始めは緊張した様子の
子どもたちでしたが、徐々に学校生活に慣れ、今では友達と元気い
っぱいに活動しています。1学期は運動会や校外学習、上学年宿泊
学習、音楽朝会など様々な行事がありました。そのような活動の中
で思い切り楽しんだり、集中して取り組んだりする児童の輝く姿を
見ることができました。
7月の土曜参観日には、夏祭りを行いました。子どもたちがお店
屋さんになり、
「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」
など、大きな声で挨拶をしてお客さんをもてなしました。保護者の
方の前で堂々と接客をする姿に、成長を感じました。
(小学部 武田)
★☆★中学部「製品作りに総力を挙げて奮闘中!」★☆★
6 月 22 日~26 日に、中学部の一大イベント「前期校内実習」があ
りました。1 日作業学習づくしの日が一週間続きます。みんな日々疲
れながらも、一生懸命取り組んでいました。
中学部では、毎年「かけはし」というカレンダーを製作・販売して
います。生徒たちが描いた絵をカレンダーにしたものです。このカレ
ンダー製作が前期校内実習の主な作業になります。また、今年度は創
立 30 周年ということで、カレンダー以外にも記念品を製作していま
す。作り方が変わったり、新しい仕事が増えたりする中でも、生徒た
ちは「良い製品を!」と製品作りに燃えています。ぜひ、完成を楽し
みにしていただきたいと思います。
(中学部 本間)
★☆★高等部「1学期を振り返って」★☆★
運動会に校外実習・現場実習と大きな行事が続いた1学期でした。
7月7日、8日には、校外学習で1年生はカラオケ、ボウリング、
2年生はアミューズメント佐渡、コメリ佐和田店、3年生は佐渡自
動車学校、買い物学習に出掛けました。「実習が終ったら校外学習
だ!」
「俺はあの曲を歌います!」
「私、何を買ってこようかな」と
出掛ける前からあちこちで楽しみにする声が聞かれていました。そ
れぞれに学習し、学校に戻ってきた生徒たちの笑顔からは充実感が
感じられました。1学期のいろいろな行事を経て、一人一人が成長
し、学年の絆が深まったからこそ校外学習が楽しく有意義なものに
なったのではないかと思います。大いに学び、大いに楽しみ、めり
はりのある1学期でした。
(高等部 高橋)