知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1252 号 2013.3.30 発行
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貧困ビジネス:規制条例、埼玉県で成立…全国初
毎日新聞 2013 年 03 月 27 日
生活保護受給者の保護費から不当に利益を得る「貧困ビジネス」を規制する条例案が2
7日、埼玉県議会で可決、成立した。生活困窮者が入所する無料低額宿泊所などの運営や
契約内容を透明化し、悪質事業者を排除するのが狙い。貧困ビジネスの事業内容を規制す
る条例制定は全国で初めてで、10月1日から施行する予定。
劣悪な環境の施設に受給者を住まわせたり、生活保護費を「ピンハネ」したりする悪質
事業者の事例が全国で相次いだことから、自民党県議団が11年12月から条例化を検討
してきた。
条例では、2人以上の保護費受給者が入居する施設事業者は施設開設を届け出ることを
求める。そのうえで、契約書を県に提出する▽一つの部屋を二つ以上の世帯に分割しない
−−ことなどを求める。知事は違反した事業者に勧告でき、従わない場合は業者名を公表す
る。
現行の社会福祉法には無届け事業者に対する罰則がない。このため、今回の条例も無届
け事業者への事業停止命令などを盛り込めず、条例独自の規制に反した場合の勧告、公表
にとどまった。
住居による生活困窮者支援に取り組む特定非営利活動法人「自立生活サポートセンタ
ー・もやい」代表理事の稲葉剛さんは「条例は第一歩になるが、入居者をアパートに積極
的に移す取り組みを同時に行わなければ、受給者の権利が守られない」と指摘している。
【西田真季子】
相談、見学 関心高く 障害者雇用率 来月引き上げ
東京新聞 2013 年 3 月 28 日
横浜高島屋の障害者が働く部門。壁には業務内容を整理し
たマグネットがたくさん貼ってある=横浜市西区で
企業の従業員に占める障害者の法定雇用率が4
月から、現状の1.8%から2.0%になり、対
象の企業の従業員数は56人以上から50人以上
と拡大される。先進的な取り組みをしているとこ
ろには外部からの見学が相次ぎ、障害者雇用の仕
組み作りを支援するサービスを展開する企業も出
てきた。(志村彰太)
ハローワーク横浜(横浜市中区)などによると、障害者雇用率の引き上げが決まった昨
年夏以降、企業から問い合わせが相次いでいる。社員が多い企業ほど大勢を雇用する必要
があるため、最近になって一気に五十人の障害者の求人を出してきた大企業もある。
担当者は「今まで週に二件だった相談件数が、十五件に増えた。関心は高い」と明かす。
新たに対策を始める企業からの相談は「どのように雇ったらいいか」
「実際に雇用している
企業を見学したい」といった内容が多いという。
横浜高島屋(横浜市西区)にはグループの中で唯一、ほぼ知的障害者だけで構成する部
門があり、二〇〇七年の発足以降、二千七百人超の見学者を受け入れている。店単体では
障害者の雇用率は2・14%で、全国で百二十人しかいない専門の人材「ジョブコーチ」
も配置している。
この部門では、在庫管理、伝票記入、書類整備など百五十以上の作業をこなす。ジョブ
コーチの大橋恵子さん(53)は「常に仕事が詰まっている。単純作業だが、これを一手
に担うことで各店の作業が大きく効率化される」と話す。知的障害者に作業内容を教える
にはコツがあり、覚えると驚くほど素早く、正確に仕事をするという。
働き始めて四年目の内田雄二さん(23)は「仕事を完璧にできて、感謝されるとうれ
しい。貯金も増えてきた」と笑顔を見せる。
人材派遣業の日総工産(横浜市港北区)は、親会社に雇用率を反映できる特例子会社「日
総ぴゅあ」を運営し、社員八十一人中六十人を障害者が占める。業務内容は菓子やハーブ
ティーの販売、清掃作業などだが、四月に障害者が働きやすい仕組みの構築を支援するコ
ンサルティングサービスを始める。
宇田川利保社長は「障害者雇用率の改定で中小企業の関心が高まる」と予想する。子ど
もを相手にコミュニケーション能力を磨いた母親に研修を受けてもらい、依頼のあった中
小企業に就職をあっせん。就職先で、障害者が担う仕事のつくり方や、仕事の教え方など
のノウハウを定着させる。
また、企業担当者向けの講習会も開く予定。宇田川社長は「母親の再就職と、障害者雇
用の推進の両方を進めていく」と意義を強調している。
<障害者雇用の義務づけ> 一定の規模以上の企業は、障害者を雇用しなければならな
いと「障害者雇用促進法」で義務づけられている。1976年の制度開始当初、法定雇用
率は1.5%だったが徐々に引き上げられ、現在は民間企業が1.8%、国や地方自治体
は2.1%。4月から、いずれも0.2ポイントずつ引き上げられる。重度障害は2人分、
短時間勤務は0.5人分として計算する。違反した企業は国に納付金を支払わなければな
らない。
「ねがい」歌い被災者応援
岡山の障害者らCD届ける
山陽新聞 2013 年 3 月 27 日
「ねがい」を歌う入所者とつくしんぼのメンバー
東日本大震災の被災者を励まそうと、障害者支援施
設・岡星寮(岡山市中区原尾島)の入所者とボランテ
ィアが、共同制作したオリジナルソング「ねがい」を
CD化、宮城県視覚障害者福祉協会を通じて 28 日、被
災地へ届ける。長い避難生活で周囲からの孤立も懸念
されるという障害者たち。歌には「共に歩み、支え合
おう」との思いを託している。
寮は岡山県視覚障害者協会が運営し視覚、知的の重
複障害者 40 人が入所。2002年5月から月1回、岡山県内の有志でつくる対話ボランテ
ィア「つくしんぼ」
(青木利夫代表)が訪れ、歌や読み聞かせなどで交流する。
「ねがい」は、入所者が毎日を前向きに過ごせるようにと、10 年春に制作。入所者が考
案した「一緒にこの山越えよう」
「心支え合い夢をかなえよう」といった3番までの歌詞に、
青木代表がスローテンポな曲を付け、交流会で歌ってきた。
震災のニュースに触れるたび胸を痛めてきたという入所者が「『ねがい』を応援メッセー
ジとして被災地に」と提案。青木代表が送り先を探し、宮城の協会が快諾した。
同協会によると、家族を亡くしたり、仮設住宅で慣れない一人暮らしを続ける障害者も
いるという。事務局の芳賀広美さんは「気にかけてくれることに感謝したい。障害者をは
じめ被災者に勇気を与えてくれるはず」と喜んでおり、協会加盟団体、会員らへ貸し出す
ことにしている。
社説:民法改正/議論深め、消費者保護貫け
河北新聞 2013 年 03 月 28 日
インターネット経由でアプリケーションソフトを携帯電話やパソコンに入れる際、膨大
な約款をろくに読まないまま、
「同意する」を選んではいないだろうか。
携帯電話の解約など約款の効力をめぐって係争に発展したケースもあり、注意が必要だ。
消費者らの加入時に、企業側が契約条件として示す約款。民法に新たに書き込もうとい
う動きが具体化してきた。実は民法には規定がなく、法的効力があいまいだからだ。
法制審議会の部会は、約款のルール化などを柱とする民法改正に向けた中間試案をまと
めた。法務省は4月からパブリックコメント(意見公募)を行い、要綱案づくりを進める。
早ければ2015年の通常国会に改正案を提出する。
1896(明治29)年の民法制定以来、暮らしに直結する債権分野は大幅な手直しを
受けずにきた。改正されれば約120年ぶりとなる。
ウェブ上で契約を結ぶネットビジネスが当たり前になっている。そんな時代に見合った
法体系への見直しは当然だろう。遅きに失した感がある。
一層の消費者保護の観点に立った改正案となるよう、深い議論を重ねることを期待した
い。抜け穴や盲点を突かれ、法改正を繰り返すいたちごっこになっては元も子もない。
試案では、
「約款は契約の内容となる」と明記。消費者側がその中身を知る機会が確保さ
れていることを条件として、法的効力を持たせる。
消費者側にとって大きな不利益となる部分は、無効にできる「不当条項規制」を設けて
配慮するという。
ネットビジネス企業からは「ルールが示されれば安心して取引ができる」と明文化を歓
迎する意見がある。一方、がんじがらめのルール化を危惧し「手かせ足かせとなって自由
な企業活動を阻害する」
「コストが増える恐れがある」との声が出る。
論議を呼びそうな試案の論点もある。中小企業が銀行や貸金業者から融資を受ける場合、
個人保証は原則禁止し、経営者に限ることを盛り込んだ。
不況下で事業に失敗し、保証人まで多額の債務を抱えて破産や自殺に追い込まれるケー
スが後を絶たないからだ。
ただ、焦げ付きを恐れて金融機関が中小企業への融資を渋れば、逆効果になりかねない。
融資制度の見直しを含めた対応が必要となろう。
全て論点を整理して民法を見直せば、条文が現行の倍以上に膨れ上がる可能性がある。
法律の専門家からは「複雑で使いにくい法律になる」と、改正案に反対する意見がある。
東日本大震災後であり、
「拙速な改正は避けるべきだ」との異論もあった。
契約や取引のルール見直しは私たちの生活に深く関わるものだが、必ずしも国民の関心
が高いとは言えない。専門家だけの議論に終始しないよう工夫が求められる。
県、障害者・児童福祉施設と災害時協定災害時協定
下野新聞 2013 年 3 月 28 日
災害発生時に福祉施設利用者の安全を確保するため、県と県内162の障害者福祉、児
童福祉施設が加入する3団体は 27 日、応援・協力に関する基本協定を結んだ。
県内や近県での災害時、県の要請に基づき、被災した施設利用者などの一時受け入れ、
被災した施設への食料品や生活用品の供給、介護職員の派遣などの支援協力を行う。
協定を締結したのは、障害者支援施設やサービス事業者などが加盟する県障害施設・事
業協会(菊地達美会長、138施設・事業所)、県身体障害者療護施設連絡協議会(岩崎好
宏会長、8施設)
、児童養護施設等連絡協議会(牧恒男会長、16 施設)の3団体。
同日、県庁で締結式を行い、福田富一知事と3団体の代表者が協定書に署名した。福田
知事は「施設利用者の安全確保には施設間の協力が欠かせない」と指摘。菊地会長は「福
島県や宮城県に職員を派遣した震災の経験を生かしたい」と述べた。
県は今年1月、県内の高齢者施設団体(3団体、計307施設)とも同様の協定を結ん
でいる。
港区 89事業者と協定 災害時 高齢者らの安否確認
東京新聞 2013 年 3 月 28 日
港区は二十七日、災害時に高齢者や障害者らの安否確認を進める協定を、民間の介護事
業者八十九法人と結んだ。特別養護老人ホームなどを運営する六法人とは、避難した人を
一時的に受け入れる「福祉避難所」の協定を締結。区と業者で情報の共有を進め、高齢者
や障害者が避難先でも介護を受けられる体制を目指す。 (中山岳)
区高齢者支援課によると、区内で介護保険の在宅サービスを利用する高齢者や障害者は
約五千人。うち要介護3~5の高齢者といった手厚い介護が必要な人は、自力で避難が難
しい「災害時要援護者」の中でも、支援の優先度が高い。
東日本大震災直後は電話が不通で公共交通機関も使えず、支援が必要な人の安否確認に
時間がかかった。このため、区と協定を結んだ介護事業者はあらかじめ情報伝達の手順を
決めておく。災害時、地域別に五カ所ある高齢者相談センターが区と事業者の安否情報を
集約。区は事業者に避難先で介護サービスを受けられるように要請する。
二十七日、区役所であった締結式では、四十五法人の代表者が武井雅昭区長から協定書
を受け取った。
高齢者や障害者約百人が在宅介護サービスを利用する「コスモス港ステーション」
(港区
白金台)の木庭(こば)哲社長(46)は「区と情報を共有して、よりスムーズに安否確
認できるようにしたい」と話した。
区は今後、協定を結ぶ事業者数を増やす方針。六月ごろに介護事業者との連携や要援護
者への支援を具体的に想定したマニュアルを作る。
震災障害者に相談窓口 来月県開設
読売新聞 2013 年 3 月 28 日
県は27日、阪神大震災で障害を負った「震災障害者」やその家族向けに、生活や心の
悩み相談を受け付ける専用窓口を4月1日から開設すると発表した。
県と神戸市は2011年、合同実態調査で349人の震災障害者を確認した。しかし、
市が10年に市内の障害者約2900人に行った生活実態調査では、約2%が障害の原因
を「阪神大震災」と回答。市内に障害者手帳の保持者が約10万人いることを踏まえると、
実際は認定者数を大幅に上回るとみられる。
窓口は、県復興支援課に置き、担当職員2人を配置。相談は平日午前9時~午後5時、
来庁(予約制)と専用電話(078・362・9816)で受け付ける。他府県の大規模
災害で兵庫県民が障害を負った場合も支援していく方針。
累犯障害者、更生は刑務所で=放火事件被告に実刑—審査委調査、初裁判員裁判・長崎
時事通信 2013 年 3 月 27 日
現住建造物等放火罪に問われ、民間専門機関「障がい者審査委員会」が知的障害がある
ため刑務所での服役より福祉の支援が必要とした女性被告(51)の裁判員裁判で、長崎
地裁(重富朗裁判長)は27日、懲役3年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。
福祉の専門家や学者らでつくる障がい者審査委は、障害を抱え犯罪を繰り返す「累犯障
害者」らを対象に更生の在り方を個別に調査し、弁護士や検察に提案する機関。2012
年に長崎県で始まり、宮城、滋賀両県でも発足した。審査委が調査した被告の裁判員裁判
での判決は全国初。
被告は1985年、自宅に放火し有罪判決を受けた。今回の事件で審査委は起訴後に「懲
役は犯罪防止になりがたい。福祉による更生支援により、罪を犯さず生活していけるよう
になる可能性は高い」とする報告をまとめた。
公判で検察側は「刑務所で反省を促した後、社会で福祉の支援を受けさせることが再犯
防止に有効」と主張。弁護側は「被告には障害があり、社会で更生の機会を与えるべきだ」
と反論した。
成年後見制度めぐる違憲判決、安倍政権が控訴
朝日新聞 2013 年 3 月 27 日
控訴について話す新藤義孝総務相=27日午後6時16分、東京・霞が関、金川雄策撮影
成年後見制度で後見人が付いた知的障害者らに選挙権を与えない公職選挙
法の規定を違憲だとした東京地裁判決について、政府は27日、東京高裁に
控訴した。後見人が付いた人の選挙権を拡大する制度改正には時間がかかる
ため、違憲判決が確定して地方選挙の事務に支障が出ることを避ける狙い。
公選法を所管する新藤義孝総務相が同日夕に記者会見し、控訴の方針を明らかにした。
新藤氏は「新たな立法措置を含めて検討するには一定の時間がかかる。(違憲判決が確定す
れば)全国各地の選挙で取り扱いに混乱が生じる」と説明。一方、制度改正について「与
党中心に検討を進めており、政府も支援したい」と語った。
安倍政権に控訴しないよう求めていた公明党の北側一雄・政治改革本部長は27日、記
者団に「極めて残念な判断だ。この国会中にも公選法改正ができるよう取り組みたい」と
語った。
成年後見訴訟控訴:法改正、各論で賛否
今国会成立は困難
毎日新聞 2013 年 03 月 27 日
成年被後見人は選挙権を失うと定めた公職選挙法の規定を「違憲」と判断した東京地裁
判決について、政府は27日、控訴に踏み切った。法務、総務両省は早くから控訴の方向
だったが、政府の意思決定が28日の控訴期限ぎりぎりまでかかったのは、公明党が原告
の感情にも配慮し政府に控訴断念を求めたうえ、菅義偉官房長官らが控訴による政権への
影響を懸念したためだ。
新藤義孝総務相は27日の記者会見で「原告の『投票したい』という思いには大いに私
も共感できる」と述べ、控訴が苦渋の決断だったことを強調した。
「政府内で(控訴断念が)
検討されたことも事実だ」とも明かした。政府筋は「菅氏は悩み抜いた。最終的に安倍晋
三首相も控訴を了承した」と語った。
世耕弘成官房副長官は27日、菅氏に控訴断念を直訴した公明党の北側一雄副代表を訪
ね、控訴方針を事前に伝える配慮をみせた。
与党は東京地裁判決を受け、法改正の必要性があることでは一致している。しかし、ど
の範囲まで選挙権を認めるかなどをめぐって意見が分かれる。今国会中の実現は難しい情
勢で、当事者を救済する道筋は見えない。
実際、自民党は27日、選挙制度調査会(逢沢一郎会長)などの合同会議で検討を始め
たが、選挙権付与という「総論」に賛成でも、選挙権を与える被後見人をどう線引きする
かといった「各論」は手探り状態。逢沢氏は終了後、記者団から今国会中の法改正を問わ
れ、
「何とも言えない」と述べるにとどめた。
一方、公明党の石井啓一政調会長は27日の記者会見で「線引きは簡単ではない」と認
めつつ、
「原則として選挙権を付与し、不適切な事例があれば取り締まる方向ではないか」
。
北側氏も「この国会で法改正が実現できるように取り組んでいきたい」と記者団に述べる
など、両党の温度差が目立っている。【横田愛、中島和哉】
◇「時間の無駄だ」原告の父
政府の控訴を受け、原告の名児耶匠(なごや・たくみ)さん(50)の父清吉さん(8
1)は「ある程度は想定していたが、専門家も1審の判決を覆すのは難しいと評価してお
り、時間の浪費としか思えない」と憤った。
同様の訴訟はさいたま、京都、札幌の各地裁でも係争中。新藤総務相が「新たな立法措
置には一定の時間が必要で、全国各地の地方選挙の混乱を回避しなければならない」と控
訴理由を説明したことに対し、清吉さんは「政治家、役人の論理だ。私は高齢で時間がな
く、そういう事情も考えてほしい」と訴えた。【鈴木一生】
県が5000万円回収困難
長崎新聞 2013 年 3 月 28 日
県が原資を貸し出した県社会福祉協議会の貸付事業で、約5千万円が回収困難となる可
能性があることが27日、県の2012年度包括外部監査で分かった。
県福祉保健課によると、回収できない恐れがあるのは高齢者や障害者を対象とした住宅
整備資金貸付事業。県が原資約15億円を県社協に貸し付け、そこから200万円を上限
に住宅の段差解消や手すり設置などの経費を個人に貸し出す。12年3月末の貸付残高は
約2億5千万円。09年10月以降、新規貸し付けはしていない。
外部監査報告書を中村法道知事に提出した小森泰邦公認会計士によると、償還期限の1
0年を超えても返還されていないのは189件約1億4千万円(12年3月末現在)
。報告
書では、償還期限を経過した分の回収率が低く、期限内であっても滞納が多く発生してい
ることから、回収困難となる貸付金が発生することは確実と指摘。回収不能が発生した際
の対応策として県社協が積み立てていた約1億1千万円を充てても、最終的に約5千万円
は県に返還できないとしている。
外部監査では特定のテーマについて監査し、本年度は過去の包括外部監査の措置状況な
どを検証。報告書を受け取った中村知事は「内容を十分に踏まえ、対応を検討したい」と
述べた。
社会福祉施設 84事業所で消防法違反
読売新聞 2013 年 3 月 28 日
新潟市西区の障害者支援施設で起きた1人死亡の火災を受け、同市消防局は市内の社会
福祉施設全518事業所で実施した緊急立ち入り検査の結果を公表した。スプリンクラー
や自動火災報知設備の未設置などの重い違反はなかったものの、16%に当たる84事業
所で、消防訓練の未実施など消防法の違反が見つかった。
立ち入り検査は2月12日~3月11日に行った。カーテンやじゅうたんに燃えにくい
素材を使っていないなどの防炎物品未使用(42か所)
、消防用設備の点検結果が未報告(2
6か所)
、消防訓練が年2回行われていない(16か所)、防火管理者が未選任(8か所)
などの同法違反が見つかった。
異動した防火管理者の後任が決まらず、消防訓練のやり方が分からなくなってしまうよ
うな事例もあったという。同局予防課は「防火設備のほか、運用するソフト面も含めて改
善を求めていきたい」としている。
男児を指し「このごみ要りませんか」…教諭停職
読売新聞 2013 年 3 月 28 日
大阪府教委は27日、18人の児童に頭突きをしたり、男児のことを指し、「このごみ要
りませんか」などと不適切発言を繰り返したりした枚方市立小の男性教諭(26)を停職
3か月の懲戒処分にした。
男性教諭は27日付で依願退職し、男性教諭の体罰を知りながら、市教委に報告しなか
った同小の男性校長(57)は減給3か月にした。
これとは別に、複数の教諭が生徒に体罰をしていた支援学校の男性校長(60)を、
「未
然防止ができなかった」として減給1か月。今年2月、和泉市内で女子児童のスカート内
を盗撮した、支援学校の男性教諭(55)を停職6か月(27日付で依願退職)
。卒業式の
国歌斉唱時に起立しなかった府立高の男性教諭2人(58、60歳)を戒告、昨年度の卒
業式と2年連続で不起立だった支援学校の男性教諭(55)を減給1か月とした。
大阪府教委は生徒に体罰を行ったとして、府立高と支援学校の教員75人(121件)
を処分したと発表した。大阪市立桜宮高の問題を受けた全府立校教員への聞き取り調査で、
72人(115件)の体罰が判明していたが、生徒への聞き取りなどから人数と件数が増
えた。処分は戒告3人(8件)
、訓戒12人(19件)、訓告34人(67件)、厳重注意2
6人(27件)
。
「今後は社会貢献」「宇宙開発も」…仮釈放の堀江元社長が会見 収監前より30キロ減、
株主らに謝罪も
産経新聞 2013 年 3 月 27 日
仮釈放され記者会見する堀江貴文・ライブドア元社長=27日午後、
東京都千代田区(鴨川一也撮影)
「この日を迎えられ、万感の思い。仕事をしながら社会貢献をし
ていきたい」
。仮釈放された旧ライブドアの堀江貴文元社長(40)
は27日夜、東京都内で記者会見し、社会復帰の喜びと今後の抱負
を語った。
堀江元社長はチェックのシャツ、紺のジャケット、緑のパンツ姿。
体重は収監前の90キロ台から約30キロ痩せたといい、ほっそり
した顔を何度もほころばせた。
会見では「株主や多くの方に迷惑を掛けた。反省した」と謝罪す
る一方、今後は収監前から手掛る民間宇宙開発事業を進める考えを
示した。また受刑者に高齢者や障害者が多いことに気づいたといい、
「再犯防止のために社
会福祉の向上が必要。そうした事業にも興味が出た」と話した。
収監中の生活については「生来まじめな性格。工場作業などを熱心にやった。そうした
点が早期の仮釈放に繋がったのだと思う」と振り返った。
堀江元社長は収監中も、食事や出来事、時事批評などを手紙につづり、支援者の手で月
額840円の有料メールマガジンとして配信し続けた。購読者は1万人を超えていたとい
う。
スペシャルオリンピックス熊本 20周年記念水泳大会 5月に
読売新聞 2013 年 3 月 28 日大会をPRする潮谷氏(中央)
スポーツを通じて知的障害者の自立や社会参加を促
すNPO法人「スペシャルオリンピックス(SO)日本・
熊本」(熊本市)は、設立20周年記念として、全国水
泳競技大会を5月3~5日に熊本市南区のアクアドー
ムくまもとで開催すると発表した。
同団体は1993年の設立。91年、米国ミネソタ州
で開かれたSO大会の体操競技で熊本市の少女が銀メダルを獲得し、県内で支援の機運が
高まったことがきっかけだった。
20周年の節目に、最も競技人口が多い水泳で大会を開くことを決定。自由形や平泳ぎ
のほか、水中歩行やビート板使用の自由形など計8種目に、全国から約500人が参加す
るという。
理事長を務める潮谷義子前知事は「大会を通じ、
(健常者と障害者が)ともに生きていく
との思いを共有してくれたらうれしい」と話している。
大会運営では、選手団のサポートや会場設営などに延べ3000人のボランティアが必
要。総事業費約2200万円の半分程度を募金や寄付でまかないたいと考えており、協力
を求めている。問い合わせは事務局(096・288・2781)へ。
4月25日に暴力根絶宣言 日本体協、スポーツ界で
産経新聞 2013 年 3 月 27 日
日本体協は27日の臨時評議員会で、4月25日に東京都内で日本オリンピック委員会
(JOC)などとスポーツ界の暴力指導問題をテーマにしたシンポジウムを開き、暴力根
絶宣言を採択することを報告した。基調講演も行われる。
日本体協はJOC、日本障害者スポーツ協会、全国高等学校体育連盟、日本中学校体育
連盟と連携し、友添秀則・早大教授を委員長とする「宣言文作成委員会」を発足させてい
る。
暴力問題やセクハラ、不適切な経理などには倫理委員会が対応し、相談窓口を設置する
ことも報告された。
ベトナム国籍の小中学生、地域住民と交流 加古川
神戸新聞 2013 年 3 月 28 日
作業所の通所者が焼いたパンを選ぶ参加者ら=加古川市加
古川町本町3
家に閉じこもりがちなベトナム国籍の小中学生
に、地域住民と交流してもらう催しが27日、兵庫
県加古川市加古川町本町3の障害者小規模作業所
「カフェテラスビオラ」であった。子どもたちは焼
きたてのパンをほおばり、
「手作りの味でおいしい」
と喜んでいた。
武道を通じて、障害者の教育支援などを手掛けるNPO法人未来塾(高砂市、岸本美一
理事長)が企画した。
この日は、同塾のメンバー辻井輝行さん(62)が主宰する日本語学校「ワールドファ
ミリージョイクラス」
(姫路市)に通うベトナム国籍の小中学生8人が参加。同塾の道場で
空手を習う発達障害児も加わった。
子どもたちは、JR加古川駅から同作業所までの約2キロを、ゴミ拾いをしながら歩い
た。同作業所では、通所者が焼いたパンを味わい、互いに自己紹介するなどして交流を深
めた。姫路市立花田中2年のレークック・ヒュイ君(14)は「一生懸命働く姿を見て、
すごいと思った。僕も日本語の勉強や部活動を頑張りたい」と話していた。
辻井さんは「親がベトナム語しか話せず、子どもを外に連れ出すのをためらう家庭が多
い。家に閉じこもるケースが多いだけに、こういう機会はとてもありがたい」と話してい
る。
(井上 駿)
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
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