スポットライト-十王町商工会

スポ
スポットライト-
ットライト-十王町商工会
十王町商工会
2002/02/27
ポポーワイン、
ポポーワイン、ポポーアイスで
ポポーアイスで町興し
町興し
-十王町商工会
十王町商工会-
十王町商工会
十王町商工 会
〒319-1304
多賀郡十王町友部1,596-3
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十王町の地域振興のための特産品として、平成8年に造り出したポポーワインが好評である。ポポ
ーワインは、豊かな甘味を持つポポーの果実を発酵させて造り、ポポー特有のふくよかな芳香がワイ
ンのおいしさを一層際立たせている。甘く爽やかな飲み心地が、デザートワインとして、パーティーや
プレゼントに最適だという。ポポーワインの他にポポーアイスも製品化され好評販売中である。
十王町には、特産品と言える土産品等が乏しかったため、平成3年に実施した「むらおこし事業」に
おいて、十王町商工会特産品開発委員会を発足させ特産品の開発を検討した結果、町内の所々に
植栽されている「ポポー」を素材とした特産品づくりに取り組むことになった。
「ポポー」に着目した理由は、果実が独特の香りを有し、かつ、ビタミン類を多く含み、南国系のよう
な姿と味、香りを持っていること、また、これまで国内において製品化された例が皆無であるという「珍
重性の高さ」から、特産品に必要な他地域との差別化として満場一致で選定された。
ポポーは、アメリカ原産のバンレイシ科の果樹で、アメリカでは鑑賞樹として庭園に植えられることが
多く、果樹としてはあまり重視されていない。葉は、まて葉で大きく、ほおばの葉に似ている。花はつり
鐘状で直径5cmくらい、咲き始めは緑黄色でしだいに紫色に変色する。果実はアケビに似ているがひ
とまわり大きく10月頃成熟すると黄緑色になり、独特の香りがでてくる。我が国へは、明治中期に京都
府立農事試験場に導入され試作したのが最初で、今では各地に植えられているが、果樹園としての
栽培はなく今だに珍果扱いをされている。
また、同委員会部会長であった(現十王名産品会会長)藤田正照氏が経営している和菓子店「風月
堂」では、ポポーワインと連動して開発した「ポポーワインゼリー」「ポポーろまん」を製造販売してい
る。当店では、これらの菓子とポポーアイスを鵜の岬にある「鵜来来(うらら)の湯」に納入しているが、
おいしくて、他では手に入らないお土産ということもあり、売れ行き好調とのことである。特に風呂上が
りにポポーアイスが喜ばれているという。
会長は、「今後、女性や子供に好まれる製品、例えばジュースなど種類を増やしながら、ポポー製品
のPRに努め、十王町の特産物としてさらに定着させていきたい。これにより他の特産物の売上増加や
観光客増加などの相乗効果が図られることににより、町興しに繋がれば」と話していた。