第3章 教育の振興と文化の薫り高い,心豊かなまちづくり 第1節 学校教育の充実 1 学校教育の充実 (1) 現状と課題 ア 近年,児童生徒の学力や学ぶ意欲・体力の低下,家庭・地域の教育力の低 下等憂慮すべき傾向にあり,確かな学力の定着や学習意欲の喚起,体力の向 上等を図る必要があります。 イ 高度情報化,人間関係の希薄化等に伴ういじめや不登校等の問題に対する 適切な対応が必要です。 ウ 児童生徒数の減少に伴い,学校規模の適正化が今後の検討する必要があり ます。 エ 変化の激しいこれからの社会を生き抜いていくため, 「たくましく生き抜い ていく力」をはぐくんでいくことが必要です。 (2) 目標 ア 豊かな心と健やかな体をはぐくむ教育を推進します。 イ 社会で自立できる生きる力をはぐくむ教育を推進します。 ウ 開かれた学校・信頼される学校づくりを推進します。 エ 地域全体で子どもを守り育てる環境づくりを推進します。 (3)基本方針 ア 他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性やたくましく生きるため の健康や体力をはぐくむ教育を推進します。 イ 基礎・基本を確実に身につけるとともに,自ら学び,考え,主体的に判断, 行動し,よりよく問題を解決する能力(生きる力)をはぐくむ教育を推進し ます。 ウ 教職員の資質向上や安全・安心な環境づくり,地域に信頼される学校づく りを推進します。 エ 地域全体で子どもを守り育てる取組を推 進します。 (汐干し学習) (4)後期の事業計画 【ふるさとに誇りをもつ教育】 わくわく,ど どきどき,ま まえむき,り りんとした教育 ア やる気に満ちた人材の育成 イ 和泊町らしい教育の推進 ウ 「やればできる」を増やす教育の推進 エ 児童・生徒の体力,競技力の向上 オ 土曜授業の実施 カ 小中一貫教育の推進 2 学校施設及び教育機器の整備の充実 (1) 現状と課題 ア 町内の小・中学校校舎や体育館については,安全・安心の確保のため耐震 補強改修工事等を実施しました。今後は,老朽化した教職員住宅の整備や校 舎,体育館のメンテナンスの必要があります。 イ 教育機器類については,既にパソコン教室やインターネットに接続できる 環境の整備,高度情報化教育に向けたデジタルテレビや校内LAN,公務用 パソコンの整備を終え,今後は,それらのさらなる利活用を図っていく必要 があります。 ウ 省エネを目指した太陽光発電等の導入についても検討課題です。 (2)目標 ア 老朽化した学校施設を整備します。 住み心地の良い教職員住宅の割合(教職員住宅 53 戸) 施策の成果指標 現状値 目標値 (平成 26 年度) (平成 31 年度) 65% 80% 快適性 イ 高度情報化社会に対応した情報機器を整備します。 電子黒板学級整備率(43 学級) 施策の成果指標 電子黒板学級整備率 現状値 目標値 (平成 26 年度) (平成 31 年度) 30% 65% (3)基本方針 ア 老朽化した教職員住宅や学校施設の計画的な整備を行います。 イ 高度情報化社会に対応した情報化教育を推進します。 ウ 地球温暖化防止対策として太陽光発電設備の導入を検討します。 (4)後期の事業計画 ア 教職員住宅施設 イ 学校教育施設 老朽化教職員住宅整備の検討 太陽光発電設備導入の検討 城ケ丘中学校プール整備の検討 第2節 社会教育の充実 1 生涯学習の充実 (1) 現状と課題 ア 生涯学習は,町民一人ひとりが生涯にわたって自ら学び実践することが基 本であり,全ての町民が生き甲斐を持ち,ゆとりと潤いのある豊かな人生を 送ることができるよう,関係施設の整備と学習機会の拡充が図られています。 イ 勤労精神豊かな町民性は美徳でありますが,豊かなふるさとで人間らしく 生きるためには,ゆとりを持ち自ら学び実践し,新しい生き方や地域社会を 創造することが強く求められています。 ウ 中央公民館,町立図書館,研修センター,歴史民俗資料館及び西郷南洲記 念館等生涯学習に関する施設はほぼ整備されていますが,生涯学習を推進し ていく上での指導者及び地域でのリーダー等の人材育成や学習した成果を活 かして社会貢献できる仕組みを整えていく必要があります。 (西郷南洲記念館) (2) 目 標 ア 自己の人格を磨き,豊かな人生を送ることができるようその生涯にわたっ て,あらゆる機会にあらゆる場所で学べる環境づくりに努めます。 イ 学習した成果を活かして社会貢献できる仕組みづくりに努めます。 施策の成果指標 現状値 (平成 25 年度) 目標値 (平成 31 年度) 歴史民俗資料館年間入館者数 2,089 人 3,000 人 研修センター年間利用者数 5,581 人 6,000 人 (3) 基本方針 ア 中央公民館,町立図書館,研修センター,歴史民俗資料館,西郷南洲記念 館,天体観測施設等を活用し, 「いつでも,どこでも,学習できるまちづくり」 体制を推進します。 イ 指導者及び地域でのリーダー等の人材育成を推進します。 (4) 後期の事業計画 ア 生涯学習センター(中央公民館・町立図書館を含む。)の建設検討 イ 歴史文化交流施設として九本柱高倉の復元を含めた越山運動広場の整備 ウ 研修センターの施設整備及び研修活動の充実 2 青少年教育の充実 (1) 現状と課題 ア 地域環境の急激な変化により少子化・核家族化が進行し,親子のふれあう 時間も減少しています。また,地域教育力の低下も進み,子ども達を取り巻 く社会環境は厳しい状況にあります。 イ 少子化・核家族化や価値観の多様化は地域コミュニティの弱体化を進行さ せ,その結果,子ども会や青年団等の少年・青壮年層組織の活動の低下が懸 念されています。そのほか,青少年が自然や文化等に接する機会も減少して います。 (2) 目 標 地域の自然や地域社会に蓄積された様々な知恵を生かし,学校,家庭,地域 が一体となった青少年の健全育成を推進します。 施策の成果指標 現状値 (平成 26 年度) 目標値 (平成 31 年度) 連合青年団員数 25 人 40 人 子ども会リーダー研修会参加者数 58 人 84 人 (3) 基本方針 ア 青少年の健全育成を図るための家庭・学校・地域社会・行政が一体となっ た青少年の自主的な活動や環境づくりを推進します。 イ 子育ての基本はあくまでも家庭であり, 「親の姿を見て子は育つ」という教 えの啓発活動の充実を図ります。 ウ 各集落で行われている子ども会活動の充実を図ります。 エ 連合青年団組織の充実と各字青年団との連携強化,団員の確保に努めます。 (4) 後期の事業計画 ア 各学校・各PTA・子ども会育成連絡協議会・連合青年団等の連携促進 イ 各集落の子ども会や青年団の活性化 ウ 青少年関係団体のリーダー育成 エ 各種体験活動の実施 3 社会体育の充実 (1) 現状と課題 急激な高齢化社会の到来が予測される中で, 健康で明るい生活を送ることへ の関心はますます高まっており,スポーツの果たす役割は重要性を増していま す。 近年,町民のスポーツに対するニーズは競技スポーツだけでなく,生涯スポ ーツ等多様化しているため,適切な指導を行うことのできる質の高い指導者の 育成,また,老朽化した町民体育館に代わる総合体育館建設計画の推進と総合 運動公園の整備計画を検討する必要があります。 (2) 目 標 スポーツをする・観る・支えるといった町民のニーズに適切に応えることが できる環境づくりに努めます。 ア 生涯スポーツの推進 現状値 目標値 (平成 26 年度) (平成 31 年度) 元気!わどまりクラブ会員数 947 人 1,200 人 チャレンジデー参加率 67% 80% 現状値 目標値 (平成 26 年度) (平成 31 年度) 2競技 4競技 施策の成果指標 イ 競技スポーツの推進 施策の成果指標 県民体育大会出場団体競技数 (3)基本方針 ア 「総合型地域スポーツクラブ」を充実させた,健康で明るいまちづくりを 推進します。 (ア) 「元気!わどまりクラブ」の活動の充実を図ります。 (イ)スポーツ推進委員の活動の充実を図ります。 (ウ)各競技連盟の活動の充実を図ります。 イ 地域スポーツの拠点である学校体育施設や社会体育施設等を整備します。 ウ 体育協会所属団体の各種スポーツ大会運営を支援します。 エ 町民のスポーツ意識の高揚と競技力向上を目指した競技会やスポーツ教室 を開催します。 (4) 後期の事業計画 ア スポーツ施設の整備・充実 (ア)総合体育館建設計画の推進 (イ)総合運動公園の整備計画の検討 イ 競技スポーツ及び生涯スポーツの推進 (ア)指導者及び競技者の質の向上に向けたスポーツ教室・講習会等の開催及 び参加 (イ) 「元気!わどまりクラブ」の指導者確保及び育成 (町民体育大会) 4 文化活動と文化財の保存活用 (1)現状と課題 ア 「町民の活力の源は文化活動である」の考えのもと,文化団体の自主活動 の推進や優れた舞台芸術の鑑賞機会の提供に努めていますが,若年層の参加 が少ない状況です。 イ 伝統文化(芸能)の継承については,先人の生活の中から培った地域に伝 わる郷土芸能や伝統行事等の担い手を育成する必要があります。 特に「島唄」 と「方言」については,保存・継承に努める必要があります。 ウ 文化財は郷土を正しく理解し,郷土への愛着をはぐくむために必要不可欠 なものです。その保存・活用が法で定められている反面,対策を講じなけれ ば失われる危険性があります。また,それに対する町民の関心や理解は十分 とは言えません。 (2)目 標 ア 芸術・文化活動を推進します。 施策の成果指標 現状値 目標値 (平成 26 年度) (平成 31 年度) 25 団体 30 団体 文化協会加盟団体数 イ 地域文化の継承・発展に努めます。 施策の成果指標 現状値 目標値 (平成 26 年度) (平成 31 年度) 0人 10 人 現状値 (平成 26 年度) 目標値 (平成 31 年度) 0回 2回 0回 2回 若手唄者数 ウ 文化財の保存・活用に努めます。 施策の成果指標 文化財調査等に伴う住 民説明会(年間) 文化財に関する企画展 などの開催(年間) (3)基本方針 ア 文化協会等を中心にした文化団体と個人の自主的な活動や交流を支援しま す。 イ 郷土芸能や伝統行事,方言,史跡等伝統文化の保存継承に努めます。 ウ 町民が文化財を正しく理解する機会の拡充を図ります。 エ 文化財保護体制の充実を図ります。 オ 芸術文化の振興を図るための文化ホール建設を検討します。 (4)後期の事業計画 ア 伝統文化(芸能)継承者等の人材育成支援 イ 沖永良部島ヤッコ踊り保存会の活動推進 ウ 世之主関連遺産群の調査・整備・保存・活用 エ 収蔵資料等の展示公開・活用 オ 文化ホール建設の検討 (あぶしぐい:根折字) (出花ヤッコ:出花字)
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