野間教育研究所 社会教育研究部会2014.7.18

社会教育研究部門
「青年の自立と教育文化」研究部会(第 19 回)
日時:2014 年 7 月 18 日(金)14:00~16:30
場所:野間教育研究所 閲覧スペース
出席:田嶋一・上野浩道・内藤俊史・青柳路子・齋藤智哉・杉山二季 各兼任研究員
吉久知延所長・金沢千秋
内容:(1)前回研究会のゲストスピーカー・牛窪恵氏レクチャー「現代の若者の生態―草食
系男子やさとり世代はなぜ生まれたのか?」について
◆出席者の感想(アットランダムに)
・牛窪氏の調査・分析は、
「消費行動からみた若者」としての視点であることを強
く感じた。マーケティングに携わる人なので、自然なことではあるが、こういう
方向からの研究をどう捉えるか?
・さとり世代の「賢さ」を「賢さ」と言い切れない思いがした
・牛窪氏の考える「自立」は、経済的な自立に傾いている印象だった
・世代をほぼ 5 年ごとに区切り、その特徴をひとことで表すやり方は、マーケテ
ィング的には新鮮でわかりやすいが、世の中で知られていることの後追いであ
り、オリジナルな視点があるかどうかは疑問
・自立研にとって大切なのは、
「自立」
、
「自律」をどうとらえるかということ。
「自
立」は、独立して生計をたてることになるのだろうが、そこに教育がどう関係し
てくるかが問題
・さとり世代はリスク回避が得意という印象だったが、本当にリスク回避が出来
ていれば、ツイッターなどの問題は出てこないのでは?
・世代区分は社会的現象での区分け
・さとり世代だけが少し異質で、後は経済状況での区分けでは?
・世代別に表象をして、現実を組み替えていくことがマーケティング的には有効
なのだろう。時代に作られた青年像の変遷という印象
・世代間の関係が立体的に見えてきて良かった。失敗してもやり直せるという牛
窪氏のメッセージには共感をもてた。情報を持っている人が強者になるという
ところ、もっと聞きたかった
・単純に強弱だけで分類しようとする見方はいいのだろうか? 「スクールカー
スト」についての研究はまだ少ないが、あれは研究といえるだろうか?
・小さいコミュニティだけの承認で生きていけるのか? 承認欲求と「自立」の
関係は?
(2)次回からの研究会の方向について
◆ゲストスピーカーとして、青年心理学の西平直喜氏に依頼する
◆その後は、各人の研究内容について、もう少し詳しく説明
・次回研究会は 9 月 26 日(金)14:00~