慢性腎臓病(CKD)・透析患者の抗凝固療法

C
K
D
患
者
で
は
薬
物
排
泄
能
が
低
下
す
る
た
め
、
薬
血
小
板
療
法
や
抗
凝
固
療
法
が
行
わ
れ
る
。
し
か
し
、
C
K
D
患
者
で
は
、
C
V
D
発
症
予
防
の
た
め
に
、
抗
C
V
D
に
よ
り
死
亡
す
る
リ
ス
ク
が
高
い
。
そ
の
た
め
、
不
全
の
た
め
に
透
析
導
入
さ
れ
る
よ
り
も
、
経
過
中
に
て
い
る
。
わ
が
国
の
C
K
D
患
者
に
お
い
て
も
末
期
腎
こ 尿
と の
が 増
報 加
告 に
さ 伴
れ い
て 、
お 心
り1)房
、 細
C 動
K の
D 合
は 併
心 率
房 が
細 増
動 加
罹 す
患 る
ら
れ
る
。
糸
球
体
濾
過
量
︵
G
F
R
︶
の
低
下
や
蛋
白
因
と
し
て
、
心
房
細
動
の
合
併
率
が
高
い
こ
と
が
あ
げ
C
K
D
が
脳
卒
中
の
発
症
リ
ス
ク
を
上
昇
さ
せ
る
一
!
C
K
D
と
心
房
細
動
・
脳
血
管
疾
患
保
存
期
C
K
D
患
者
に
お
け
る
抗
凝
固
療
法
物
血
中
濃
度
が
上
昇
し
、
出
血
リ
ス
ク
が
増
加
す
る
可
93
D
の
大
き
な
危
険
因
子
で
あ
る
こ
と
が
明
ら
か
に
さ
れ
症
率
が
高
い
。
軽
度
の
腎
機
能
低
下
や
蛋
白
尿
が
C
V
不
全
、
脳
卒
中
な
ど
の
心
血
管
疾
患
︵
C
V
D
︶
の
発
慢
性
腎
臓
病
︵
C
K
D
︶
患
者
は
、
心
筋
梗
塞
、
心
い
て
概
説
す
る
。
析
導
入
前
︶
と
透
析
患
者
に
お
け
る
抗
凝
固
療
法
に
つ
本
稿
で
は
、
C
K
D
患
者
、
特
に
保
存
期
C
K
D
︵
透
CLINICIAN ’13 NO. 624
は
じ
め
に
透慢
析性
患腎
者臓
の病
抗︵
凝C
固K
療D
・
法︶
能
性
が
あ
る
。
阿
部
雅
紀
(1
1
1
7)
投
与
量
を
調
節
し
た
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
投
与
群
で
は
出
血
eGFR 30~59mL/min/1.73m2
の
患
者
に
お
い
て
、
性
合
併
症
の
増
加
は
認
め
ら
れ
て
い
な
い
。
同
様
に
、
し
、
腎
排
泄
率
は
8
5
%
と
主
と
し
て
腎
臓
を
介
し
て
排
栓 同
症 等
の 、
発 1
症 5
を 0
抑 "
制 で
し 有
た 意
と に
報 脳
告 卒
さ 中
れ お
て よ
い び
る4)全
。 身
た 性
だ 塞
フ
ァ
リ
ン
と
比
較
し
、
ダ
ビ
ガ
ト
ラ
ン
は
1
1
0
"
で
ス を
︵ 腎 R
機 E
︶ 能
で L
層 Y
別 試
化 験
し の
、 対
ク 象
の レ と
患 ア な
者 チ っ
に ニ た
お ン 心
い ク 房
て リ 細
、 ア 動
ワ ラ 患
ル ン 者
eGFR 30~59mL/min/1.73m2
−
(1
1
1
8)
者 告 性 の
群 さ 合 ワ
︵ れ 併 ル
て 症 フ
い の ァ
る2)リ リ
。 ス ン
一 ク 内
方 が 服
、 2 で
中 倍 も
等 以 効
度 上 果
の 高 発
腎 か 現
︶ 機 っ が
で 能 た 早
は 障 こ く
、 害 と 、
出 の が 出
血 患 報 血
!
ダ
ビ
ガ
ト
ラ
ン
K
D
患
者
に
は
使
用
が
可
能
で
あ
る
︵
表
︶
。
︶
で
は
少
量
効
果
に
つ
い
て
検
討
し
た
結
果
、
高
度
に
腎
機
能
が
低
て
い
る
症
例
を
対
象
に
、
腎
機
能
と
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
の
静
脈
血
栓
症
な
ど
の
た
め
、
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
を
内
服
し
れ
て
い
る
。
心
房
細
動
、
脳
卒
中
、
肺
塞
栓
症
、
深
部
ク
が
高
く
、
ベ
ネ
フ
ィ
ッ
ト
が
少
な
い
こ
と
が
指
摘
さ
C
K
D
患
者
で
は
抗
凝
固
・
抗
血
小
板
療
法
の
リ
ス
者
で
の
使
用
は
禁
忌
で
あ
る
が
、
軽
度
∼
中
等
度
の
C
の
薬
物
は
腎
排
泄
性
で
あ
る
た
め
、
高
度
の
C
K
D
患
リ
ン
に
対
す
る
優
位
性
が
報
告
さ
れ
て
い
る
。
こ
れ
ら
の
予
防
と
安
全
性
に
お
い
て
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
や
ア
ス
ピ
れ
、
心
房
細
動
例
を
対
象
に
脳
卒
中
や
全
身
性
塞
栓
症
ロ
キ
サ
バ
ン
、
ア
ピ
キ
サ
バ
ン
な
ど
の
新
薬
が
開
発
さ
直
接
阻
害
薬
の
ダ
ビ
ガ
ト
ラ
ン
や
Xa
阻
害
薬
の
リ
バ
ー
下
し
た
群
︵
eGFR<30mL/min/1.73m2
性
合
併
症
を
増
加
す
る
こ
と
な
く
、
脳
梗
塞
と
全
身
性
Ccr 30~50mL/min
塞
栓
症
の
発
症
が
有
意
に
抑
制
さ
れ
た
こ
と
が
報
告
さ
!
C
K
D
に
お
け
る
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
治
療
近
年
、
新
規
経
口
抗
凝
固
薬
と
し
て
、
ト
ロ
ン
ビ
ン
発
症
リ
ス
ク
を
上
昇
さ
せ
る
と
考
え
ら
れ
て
い
る
。
"
新
規
経
口
抗
凝
固
薬
の
有
用
性
CLINICIAN ’13 NO. 624
率
を
上
昇
さ
せ
る
こ
と
に
よ
り
、
心
原
性
脳
塞
栓
症
の
れ
て
い
る3)
。
94
経口抗凝固薬の GFR に応じた投与量
CKD ステージ
薬剤名
(商品名)
GFR
クマリン系薬
ワルファリン
(ワーファリン)
トロンビン
直接阻害薬
ダビガトラン
(プラザキサ#)
合成"a 阻害薬
89~60
G3b
G4
59~45 44~30 29~15
G5
G5D
<15
透析
重篤な腎機能障
害 に は 禁 忌、使
用せざるを得な
INR<2.0
い場合は腎機能
正常者と同量を
慎重投与
300mg 分2
2
0mg
(経口 P 糖蛋白阻害薬併用、 2
70歳以上、消化管出血の既
分2
往患者は2
2
0mg 分2を考慮)
禁忌
リバーロキサバン
(イグザレルト#)
1
5mg 分1
1
0mg 分1
禁忌
アピキサバン
(エリキュース#)
1
0mg 分2
80歳以上、体重6
0kg
以下、sCr1.5mg/dL
以上のうち2つ以上
該当する場合、5mg
分2
禁忌
min
Ccr 30~49mL/
Ccr 30~49mL/
10
能
障
害
患
者
に
お
い
て
は
減
量
投
与
、
透
析
患
者
を
含
泄
さ
れ
る
た
め
、
Ccr 30~50mL/min
Ccr 15~29mL/min
CLINICIAN ’13 NO. 624
て め
! い た
リ る
バ 。
ー
ロ
キ
サ
バ
未
ン
満
の
患
者
に
は
禁
忌
と
な
っ
Ccr 30mL/min
mg/day
95
≧90
G3a
患
A
バ $ で 有 制 お
F 心
者
ン よ は 意 し よ
の の り 、 に 、 び の 試 房
に
も ︶ 中 腎 少 腎 少 致 全 患 験 細
同 、 等 排 量 機 な 死 身 者 の 動
度
の 能 か 的 性 に サ 患
様
腎 泄 15 障 っ 出 塞 お ブ 者
に
機 率 $ 害 た 血 栓 い 解 を
減
能 は が 例 と は 症 て
量
6投 で 報 リ を リ 析 対
障3
投
に 象
%
害
与 は 告 バ ワ バ
与
で さ 国 さ ー ル ー お に
患
︵
者 あ れ 外 れ ロ フ ロ い 行
の に り た の て キ ァ キ て っ
高 は 、 。 常 い サ リ サ 、 た
R
度 減
リ 用 る5)バ ン バ
O
腎 量
バ 量 。 ン と ン
︶
C
、 機 投
ー で こ の 同 は
K
透 能 与
ロ あ の ほ 等 脳
E
析 障 ︵
キ る 試 う に 卒
T
患 害
サ 20 験 が 抑 中
10mg/day
未
満
の
腎
不
全
患
者
に
G2
適量
(INR で投与量を決定)
min
者
を
含
め
た
Ccr 15mL/min
は
禁
忌
と
な
っ
て
い
る
。
G1
の
中
等
度
腎
機
(1
1
1
9)
考
え
ら
れ
る
病
態
で
も
必
ず
し
も
適
応
と
な
ら
な
い
場
患
者
と
は
異
な
り
、
一
般
的
な
抗
凝
固
療
法
の
適
応
と
お
い
て
は
、
リ
ス
ク
と
ベ
ネ
フ
ィ
ッ
ト
が
腎
機
能
正
常
血
液
透
析
︵
H
D
︶
患
者
に
お
け
る
抗
凝
固
療
法
に
ら
に
血
清
ク
レ
ア
チ
ニ
ン
︵
︶
値
が
1
・
5
"
/
あ
る
︵
表
︶
。
っ を
た 抑
こ 制
と し
が 、
報
告
さ
れ
て
い
る7)
。 の
た 患
だ 者
し で
、 も
同
様
で
あ
キ
サ
バ
ン
が
有
意
に
脳
卒
中
や
全
身
性
塞
栓
症
の
発
症
ピ
リ
ン
を
対
照
薬
と
し
て
行
わ
れ
た
試
験
で
も
、
ア
ピ
も 血
有 性
意 合
に 併
少 症
な の
い 発
こ 症
と に
が つ
報 い
告 て
さ は
れ ワ
た6)ル
。 フ
ま ァ
た リ
、 ン
ア よ
ス り
析
患
者
に
は
禁
忌
で
あ
る
。
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
も
透
析
患
前
述
し
た
新
規
の
経
口
抗
凝
固
薬
は
、
い
ず
れ
も
透
!
透
析
患
者
の
抗
凝
固
療
法
透
析
患
者
に
お
け
る
抗
凝
固
療
法
の
患
者
に
は
慎
重
投
与
と
な
っ
て
い
る
。
さ
治
療
が
有
益
と
判
断
さ
れ
た
場
合
に
限
り
使
用
可
能
で
者
に
お
い
て
は
原
則
禁
忌
で
あ
る
が
、
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
Ccr<50mL/min
dL
以
上
、
年
齢
8
0
歳
以
上
、
体
重
6
0
#
以
下
の
3
項
目
Ccr 15~50
(1
1
2
0)
の
う
ち
2
つ
以
上
該
当
し
た
場
合
は
減
量
投
与
︵
1
回
mL/min
合
が
あ
る
。
H
D
患
者
で
は
、
H
D
中
に
抗
凝
固
薬
を
未
満
の
患
者
に
は
禁
忌
と
2
・
5
"
を
1
日
2
回
︶
と
な
っ
て
お
り
、
透
析
患
者
を
含
め
た
sCr
使
用
し
て
い
る
こ
と
や
血
小
板
機
能
が
低
下
し
て
い
る
な
っ
て
い
る
。
Ccr 15mL/min
以
上
の
よ
う
に
、
新
規
経
口
抗
凝
固
薬
は
、
軽
度
の
ラ
ン
や
リ
バ
ー
ロ
キ
サ
バ
ン
よ
り
も
腎
排
泄
率
が
低
い
。
ア
ピ
キ
サ
バ
ン
は
腎
排
泄
率
が
25
%
で
、
ダ
ビ
ガ
ト
!
ア
ピ
キ
サ
バ
ン
る 性 患
。 ・ 者
安 を
全 含
性 め
は た
不 高
明 度
で 腎
あ 機
り 能
、 障
現 害
時 患
点 者
で に
は お
禁 け
忌 る
で 有
あ 効
機
能
に
応
じ
て
投
与
量
の
減
量
が
必
要
と
な
る
。
透
析
腎
機
能
障
害
例
に
お
い
て
は
使
用
可
能
で
あ
る
が
、
腎
サ
バ
ン
は
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
と
同
等
の
効
果
を
示
し
、
出
中
等
度
∼
高
度
腎
機
能
障
害
患
者
に
お
い
て
、
ア
ピ
キ
CLINICIAN ’13 NO. 624
96
間
観
察
し
た
検
討
に
お
い
て
、
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
使
用
患
心
房
細
動
合
併
H
D
患
者
1
、
6
7
1
例
を
1
・
6
年
ピ
ド
グ
レ
ル
、
ア
ス
ピ
リ
ン
の
抗
血
栓
薬
と
死
亡
率
の
本
循
環
器
学
会
︶
﹂
で
は
、
非
弁
膜
症
性
心
房
細
動
で
環
器
病
の
診
断
と
治
療
に
関
す
る
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
︵
日
細
動
に
お
け
る
抗
凝
固
療
法
の
適
応
を
決
定
す
る
﹁
。
循
は
2
つ
以
上
の
リ
ス
ク
に
該
当
す
る
場
合
は
ワ
ル
フ
ァ
H
D
導
入
症
例
を
対
象
に
、
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
、
ク
ロ
一
般
的
に
は
ス
コ
ア
を
用
い
て
、
心
房
見
が
多
い
。
!
H
D
患
者
の
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
療
法
の
適
応
険
が
増
加
す
る
こ
と
か
ら
使
用
を
控
え
る
べ
き
と
の
意
ン
ス
は
ほ
と
ん
ど
な
く
、
む
し
ろ
出
血
性
合
併
症
の
危
フ
ァ
リ
ン
に
よ
る
脳
梗
塞
抑
制
効
果
に
関
す
る
エ
ビ
デ
る リ
報 ス
告 ク
が が
あ 上
り 昇
、 す
結 る
論 と
が い
出 う
て 報
い 告
な と
い8)影
。 響
ま し
た な
、 い
ワ と
ル す
よ
り
脳
梗
塞
が
発
症
し
に
く
い
と
考
え
ら
れ
て
い
る
。
も
、
H
D
時
の
ヘ
パ
リ
ン
使
用
や
血
小
板
機
能
低
下
に
い
こ
と
か
ら
、
H
D
患
者
で
は
心
房
細
動
を
合
併
し
て
い
心
房
細
動
例
︵
4
・
4
/
1
0
0
人
年
︶
よ
り
も
低
CLINICIAN ’13 NO. 624
発
症
率
︵
2
・
9
/
1
0
0
人
年
︶
は
、
腎
疾
患
の
な
動
の
脳
卒
中
発
症
へ
の
関
与
に
つ
い
て
は
、
脳
梗
塞
の
民
と
比
較
し
て
10
∼
20
倍
と
著
し
く
高
い
が
、
心
房
細
透
析
患
者
で
は
、
心
房
細
動
の
罹
患
率
は
、
一
般
住
子
と
な
る
か
ど
う
か
は
不
明
で
あ
る
。
い
る
可
能
性
が
あ
り
、
心
房
細
動
が
脳
梗
塞
の
危
険
因
こ
と
が
血
栓
性
合
併
症
に
対
し
て
予
防
的
に
作
用
し
て
加 非 行 ス 者
抗 し 使 わ ク で
血 た10)用 ず が は
栓 。 患 に 1 非
薬
者 ワ ・ 使
を
に ル 93 用
服
比 フ 倍 患
用
し ァ 高 者
し
、 リ く に
て
そ ン 、 比
い
の を P し
な
リ 使 T 、
い
ス 用
新
H
ク し I 規
D
が て N 脳
患
2 い R 卒
者
・ た モ 中
の
79 患 ニ の
脳
倍 者 タ 発
卒
に で ー 症
中
増 は を リ
−
97
関
係
に
つ
い
て
検
討
し
、
抗
血
栓
薬
を
服
用
し
て
い
な
CHADS2
法 リ
を ン
考 療
慮 法
す を
る 勧
と め
し 、
て 1
い つ
る11)の
。 場
透 合
析 は
患 ワ
者 ル
の フ
場 ァ
合 リ
、 ン
通 療
は い
有 患
意 者
に に
死 比
亡 し
率 、
が い
高 ず
い れ
こ か
と の
が 薬
報 を
告 服
さ 用
れ し
た9)た
。 患
ま 者
た で
、
(1
1
2
1)
ば
な
ら
ず
、
リ
ス
ク
と
ベ
ネ
フ
ィ
ッ
ト
を
考
慮
し
た
適
け
る
抗
凝
固
療
法
の
適
応
決
定
は
慎
重
に
行
わ
な
け
れ
(1
1
2
2)
薬
物
投
与
量
の
調
整
が
必
要
に
な
る
。
透
析
患
者
に
お
薬
物
血
中
濃
度
の
上
昇
や
作
用
時
間
延
長
を
考
慮
し
、
性
合
併
症
の
リ
ス
ク
が
増
加
す
る
。
C
K
D
患
者
で
は
さ の
れ ワ
る ル
症 フ
例 ァ
が リ
、 ン
ワ に
ル よ
フ る
ァ 抗
リ 凝
ン 固
投 療
与 法
の が
適 有
応 益
と と
な 判
る8)断
。
狭
窄
症
、
一
過
性
脳
虚
血
発
作
/
脳
梗
塞
の
既
往
な
ど
人
工
弁
置
換
術
後
、
左
心
房
内
血
栓
の
存
在
、
僧
房
弁
慎
重
に
適
応
を
決
定
す
る
必
要
が
あ
る
。
現
時
点
で
は
、
る
こ
と
な
く
、
脳
卒
中
や
全
身
性
血
栓
症
の
発
症
を
抑
あ
れ
ば
、
抗
凝
固
療
法
は
出
血
性
合
併
症
を
増
加
さ
せ
保
存
期
C
K
D
に
お
い
て
は
軽
度
の
腎
機
能
障
害
で
お
わ
り
に
制
す
る
。
腎
機
能
障
害
が
高
度
に
な
る
に
つ
れ
、
出
血
か
で
な
い
た
め
、
出
血
性
合
併
症
の
リ
ス
ク
を
考
慮
し
、
に
対
す
る
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
の
脳
卒
中
抑
制
効
果
は
明
ら
し
か
し
な
が
ら
、
心
房
細
動
を
合
併
し
た
H
D
患
者
ん
ど
の
透
析
患
者
で
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
適
応
と
な
る
。
ど
で
あ
り
、
ス
コ
ア
を
用
い
た
場
合
、
ほ
と
P 者 会 め
T で の の
は ガ 2
I P イ ・
N T ド 0
R
ラ 未
の I イ 満
測 N ン に
定 R で 維
が は は 持
必 変 推 す
要 動 奨 る
で す さ こ
あ る れ と
る た て が
。 め12)い 日
、 る8)本
定 。 透
期 透 析
的 析 医
な 患 学
CLINICIAN ’13 NO. 624
常
1
つ
以
上
の
リ
ス
ク
を
有
し
て
い
る
こ
と
が
ほ
と
ん
考
え
ら
れ
て
い
る
。
そ
の
た
め
、
P
T
−
正
使
用
が
重
要
で
あ
る
。
!
ワ
ル
フ
ァ
リ
ン
療
法
の
モ
ニ
タ
リ
ン
グ
CHADS2
︵
日
本
大
学
医
学
腎 部
臓
高 内
血 科
圧 学
内 系
分
泌
内
科
学
分
野
︶
P
T ワ
ル
I フ
N ァ
R リ
を ン
用 治
い 療
、 中
通 の
常 モ
、 ニ
P タ
T リ
ン
I グ
N と
R し
を て
2 は
−
∼
3
に
コ
ン
ト
ロ
ー
ル
す
る
。
し
か
し
、
透
析
患
者
に
−
お
い
て
は
、
出
血
性
合
併
症
や
脳
出
血
の
発
生
が
高
率
−
で
あ
る
。
こ
れ
は
血
中
ビ
タ
ミ
ン
K
濃
度
が
低
く
ワ
ル
−
フ
ァ
リ
ン
投
与
が
過
剰
と
な
り
や
す
く
、
貧
血
や
凝
固
能
の
低
下
も
出
血
性
合
併
症
に
寄
与
し
て
い
る
も
の
と
I
N
R
を
低
98
Go AS, et al ; ATRIA Study Investigators : Impact of
proteinuria and glomerular filtration rate on risk of
thromboembolism
in
atrial
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and Investigators : Apixaban in patients with atrial
fibrillation. N Engl J Med, 364, 806-817 (2011)
:
血
液
透
析
患
者
に
お
け
る
心
Chan KE, et al : Anticoagulant and antiplatelet usage
associates with mortality among hemodialysis patients. J
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fibrillation. J Am Soc Nephrol, 20, 2223-2233 (2009)
:
循
環
器
病
の
診
断
と
治
療
に
関
す
る
ガ
イ
ド
−
2
0
0
7
年
度
合
同
研
究
班
報
告
︶
聡
ら
Circ J
Abe M, et al : International normalized ratio decreases
after hemodialysis treatment in patients treated with
warfarin. J Cardiovasc Pharmacol, 60, 502-507 (2012)
(1
1
2
3)
CLINICIAN ’13 NO. 624
99
7)
8)
社
団
法
人
日
本
透
析
医
学
会
析 血
会 管
誌 合
、 併
4
4症
、 の
3 評
3 価
7 と
∼ 治
4 療
2 に
5 関
︵ す
2 る
0 ガ
1 イ
1 ド
︶ ラ
イ
ン
、
透
9)
1
0)
1
1)
小
川
ラ
イ
ン
︵
2
0
0
6
︱
心
房
細
動
治
療
、 ︵
7
2薬
、 物
S ︶
1 ガ
5 イ
8 ド
1 ラ
∼ イ
S ン
1 ︵
6 2
3 0
8 0
︵ 8
2 年
改
訂
版
︶
、
1
2)
0
0
8
︶
1)文
献
2)
3)
4)
5)
6)