置量 肩鎖関節脱臼に対する非吸収性縫合糸を使用 - 徳島赤十字病院

置量
肩鎖関節脱臼に対する非吸収性縫合糸を使用した Cadenat変法
武田芳嗣
湊 省
成瀬
章
高 橋 昌美
新野浩史
椎野
滋
徳島赤卜字病院
整形外科
要旨
当科では 2
0
0
1年1
0月より 肩鎖関節脱臼に対して l
吸収性縫合糸 (
PDS1
I)を補強材料として用いた C
ad
e
n
a
t変法を行 っ
ている 。本法では、従来のスクリューなどの金属材料を用いた方法に比べ抜去の必要性が無く、 烏口突起の骨折や感染
の危険性がうかないなどの利点がある 。現在まで 4例に本法を行い、 X線では l例に術後亜脱臼を生じていたが、他の 3
例はやI~ 後の整復位が保たれていた 。 臨床症状は全例で巴xce ll e n t であ っ た 。 本論文で、は手術手技の紹介 を 中心に述べ る 。
キーワード :肩鎖関節、 J見│
三│
、再建術
はじめに
少ないため、その術後成績を論じることはできない
が、本論文では、我々の行っている手術術式について
肩鎖関節脱臼の手術方法は、その変法を 含めると 6
0
紹介する 。
通り以仁のや│
す式が報告されているが、大 き く分けると
以下の 5つ に 分 類 さ れ る
。すなわち、(1)肩 鎖 関
手術方法
1)
節の固定 、(2)筋移行 、(3)烏口鎖骨聞の固定、 (4)
靭帯再建 、 (5)鎖骨遠位端の切除である 。当科では
手 術 開 始 前 に 、整 復 位 保 持 の た め に 使 用 す る #0
N
e
v
i
a
s
e
r法 2)
を行 って き た が 、 仮 固 定 用 の キ ル シ ュ
PDS糸 3本をあんで、 l本とし、これを 3本 作 ってお
5
0
c
mで、あるので、 3等 分 し て
く。 #0PDS糸は長さ 1
ナ一鋼線の突出による皮膚障害 や、抜去後の再脱臼を
0
c
mにしておくと丁度よい長さの編み糸が無駄な
長さ 5
今まで、肩鎖関節固定法の代表 的手術方法である
経験することがあ った。 そこで 2
0
01
年1
0月より靭帯再
くでき る。その後、 全 身麻酔下に、仰臥位で背部 にシー
de
n
a
t変 法 3)
に変更した 。 Cad
e
n
a
t変法
建法である Ca
ツをしいて胸をそらすようにし 、上半身を約 3
0度 アッ
は、烏口肩峰靭 ffi: の肩 IIJ制!IJ の付 着 音1) を剥 mlf~ し鎖骨に移
プした状態で手術を開始する 。 まず、脱臼した鎖骨の
行する方法であり、鎖骨の上方移動に対する p
r
i
m
a
ry
遠位端後縁 から烏口突起の外側縁に 至 る約
r
e
s
t
r
a
i
n
tである烏口鎖骨靭帯の機能を回復させる、
皮膚切聞を加える 。三 角筋を鎖骨遠位端及び肩峰前縁
より解剖学的に理にかな った手術法であるが、移行し
f
H
:
を
、 厚
から剥離し、烏口 肩 11年靭帯を露出する 。 同靭 ;
た靭帯が鎖骨に生着するまでの聞に肩に大きな負荷が
mの骨片をつけて 肩 1陛下縁から切離する 。 切1
4
H
:
さ約 5m
かかると移行部の 生着 が阻害 され 、再脱臼 を生じる危
リューや金属製のワイヤーなどの補強材料が用いら
端 に #1 E
th
i
bo
nd糸 (
E
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n, I
cn
., Xome
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, New
J
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sey)を b
a
s
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b
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l
lgl
o
v
e s uture にでかけておく ( I~I
1a)
。肩 鎖関節内では円板はほとんど破壊されている
れ、良好な成績が報告されてきた 。 しかし、これらの
ので、これを切除する 。原則的に鎖骨逮位端の切除は
補強材料では、抜去を 必 要としたり ペ 烏 口突起骨折
行わない 。
険性がある 。 こ の 問 題 を 解 消 す る た め に 従 来 、 ス ク
があ るなどの問題
を生 じて再脱臼したりする可能性 5)
8~ lO cm の
m近位
烏 口肩 峰靭帯を通す孔を鎖骨遠位端から約 2c
点を有している 。 そのため 当科では、補強材料として
に2
1
回
、 1
.8mm キルシュナ-~岡市浪 にて聞け 、 さらに PDS
PDS;
P
o
l
yd
ioxanons
u
l
p
ha
t
e,Eth
ic
o
n,
吸収性縫合糸 (
I
cn
.,Xomervi
le
,New J
e
r
s
e
y)を{吏用して Cade
n
at変
糸を通す孔を 菱 71~iïi}J 帯と 円錐靭帯の付 着 部の丁度 真 ん
法を行っている 。 まだ術後経過期間が短く、症例数も
c
ep
tr
o
突起の中央部の骨jJ莫を剥離する 。その後 、Con
20
屑鎖関節j見
臼 に対する非 l
吸収性縫合糸を使用 した
C
ad
e
n
a
t変法
中付近 に2.
4
m
0
1キルシ ュナー銅線にて開ける 。次に 烏 口
Tok
l
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maR
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alMedi
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alJ
O
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図 1b:
Co
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mの Sut
ur
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iev
er(
L
in
va
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c.L
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r
go.FL)を烏 口突起の下に通
し
、 POSI
Iを誘導した
図 1a:
薄い骨片付で肩峰から 剥離した烏 口肩峰靭帯
t
a
t
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rc
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ep
a
i
r systemの Suturer
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iever(
L
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v
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r
g
o
. FL) を用いて 、これ を烏口突起の下に
外から内に通し(図 1b)
、r
etneverの先から出した
ワイヤーに網糸とした PDS糸をつかませ引き抜くこ
とで PDSを烏口突起の下に 、容易にかつ安全に引き
出すことができる 。 この PDS糸 を鎖骨にあけた干しに
下から上へと通し 、肩鎖 関節を用手的 に整復した状態
で結ぶ(図 1c)
。烏口鎖骨靭帯が修復可能であれば、
峰靭帯を鎖
この時点で修復しておく 。 この後 、烏口肩 l
thibond糸を 後方
骨前方から移行し、骨片につけた E
から下方を通り、上方に 引 き出し 、靭帯ごとし っか り
と縫合する (
図 1d)
。 この際、靭帯がゆるまないよう
図 1c:肩鎖関節を整復し、 9本の POSIにて整復位
を補強した
に適度の緊張がかかっていることを確認しておくこと
後療法としては、 4週間は s
l
i
n
gによる固定を行う
が重要である 。肩を 他動 的 に最大外I/!i,および水平内転
とともに 、術翌日から健側 の手を使って 他動 的に可動
して、肩鎖関節が安定しており 、かつ鎖骨遠位端と肩
怪いダンベルもしくは
域訓練を行う 。術 後 6週よ りi
1
1
年とが衝突しないことを確認し 、創を閉じ、手術を終
The
r
abandなどのチューブをイ吏った筋力訓絹iを開立台
了する 。
する 。 スポーツは術後 1
2週から許可するが、 コンタク
VOL
.8 NO.1 MARCI
I2
0
0
3
扇 ilij'[ 1共I 節 JJ見臼に対する ~ I= I吸収性縫合糸を使用した
Cad
e
n
a
t変法
21
図 1d:烏口肩峰靭帯 を鎖骨に移行し烏口鎖骨靭帯 を
再建した
トスポーツへの復帰はさら に 1~
2ヶ月遅らせる 。
図
2a:手術前の左肩正面像。Rockwood分類で typeV
症 例
2
0
0
1年 1
0月以降に本 法を 施行し、 6ヶ月 以上経過し
た症例は 4例である 。全例男性で、手術時年齢は 2
9歳
5
歳、受傷機転はスポーツ 2例(自転車 l例
、 ス
から 3
キー l例)、交 通 事 故 l例
、 転倒 l例 である 。受傷か
8
E
Iとすべて 急性期で、あ
ら手術ま での期間は 4日から 3
では 、type 皿 l例 、
り、Rockwoodによ る脱臼分類 6)
type N2例
、 type V 1例 であ った。 術後 経過観察期
間は
6ヶ月から 1
3ヶ月である 。
結 果
術後の日整会成績判 定基準は 、 平均 96点 ( 92}主 ~ 100
点)であ った。単 純 X 線では、 1例 に術後 7週 で亜
脱臼を生じていたが、他の 3例は術直後の整復位が保
たれていた 。亜脱 臼を生じた 1例は、手術時の烏口肩
年靭帯の鎖骨へ の固 定時の 靭帯の 緊張がややゆるいま
1
1
ま固定された症例 で、PDS糸が l
吸収され補強材料と
しての固定性が失われた後、烏口 肩 111華靭帯が緊張する
ところまで鎖骨が上方 に転位し たものと思われる 。 こ
22
肩鎖│
羽節 J
見臼に対する手│
二
吸収性縫合糸を使用した
C
a
d
e
n
a
t変法
図 2b:術後1
3ヶ月の左肩正面像。術直後の整復位が保
たれている 。
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Ol
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na
l
倒し 、左肩を直接打撲し '
受傷した 。鎖骨遠位端の上方
PDSを 3本ずつの編み糸にする手間など
を考えると、今後は He
s
smannら8)
が用いている P
DS
bandの使用を考えている ちなみに P
DSbandは
、
高
で
、7
5
0
1
0
1111
i
a、
で3
50N、 1
00
1
0
1111
0
0Nの破断強度を有してい
る。 また P
DS糸を補強材料として用いる場合、初期
od分類で t
ype V と診断した
転位が著しく 、Rockwo
強度だけでなく、経時的な強度変化が問題となる 。小
)0 2年前に右肩の反復性脱臼に対し Ba
nkar
t
(
図 2a
林 1])によると、
修復術を受けていた 。今後もスポーツ活動の継続を希
でも 7
5%の強度を保っているが、 6週になると 1
5%に
の症例も肩鎖関節の異常可動性 や痔痛、可動域制限
、
だし、術前に
筋力低下などは認めていない。感染や烏口突起骨折な
どの合併症は認めなかった 。
O
9歳男性。 自転車競技中に転
代表症例を提示する 。2
PDSは 4週では初期強度の 80%、5週
I
日に手術を行った 。術後 4ヶ
望したため、受傷後 4E
まで低下する 。移行した烏口肩 11年靭帯がと れくらいで
J
月で自転車競技に復帰した 。術 後 1
3ヶ月 の追跡調査
鎖骨に生着するかは正確には不明であるが、P
DSを
H
寺、肩鎖関節の整復位はほぼ良好に保たれ (
図 2b)
補強材料に使っ た手術成績が良好であることを考える
スポーツ活動に支障は無かった 。
と、術後 4 ~ 5 週までの聞に強度が保たれていれば十
分であるものと推察する 。
本術式を行うにあたっては、いくつかの注意が必要
考 察
である 。 まず、Fuらの方法 7
)では 3本ずつを l本の
yr
e
s
tr
alI1tで あ る 烏 口 鎖 骨 靭 帯
位に対する pnamar
3本の PDSをさらに 3本
本の P
DSを編み糸として用いてい
編み糸とし、計 9
の修復は困難であることが多く 、 したがって烏口鎖骨
るが、実 │
緊にやってみると非常にかさばり結繋しにく
靭帯の再建を目的とした Cade
na
t変法は、理に適 っ
い。そ こで我々は 、3本ずつを編み糸にしたところで、
た手術法であるといえる 。 しかし本法の問題点として、
それ以上は編み糸とせず、これを 3本別 々に縫合して
移行した靭帯が鎖骨に生着するまでの聞に負荷がかか
いる 。 このほうがはるかにしっかりと結繋できるが、
ると再脱臼を生じる危険性があることが挙げられる 。
それぞれの糸の緊張をなるだけ均等にしないと、いず
この問題を解消するために、スクリュ ーやワイヤーな
れかの糸に負荷が集中し 、結局 9本の糸を用いた利点
肩鎖関節脱臼においては、急性期においても上方転
編み糸とし、編み糸とした
どの金属材料、人工靭帯や非吸収性テープなどが使わ
が失われる 。 このような点からも
れてきた 。 しかしこれらの材料は 、抜去の必要性や烏
が望ましいと考える 。
PDSbandの使用 8)
。 このよ
口突起骨折の発生などの 問題を有している り5)
次に 、P
DSを烏口突起の下方に通す際に 、烏口突
うな問題を解消するために吸収性縫合糸やテープを用
起の下にある筋皮神経を痛める危険性があるので、注
7
)
いた手術法が報告されるようになった。Fua
nd Mi
l
le
r
意を要する 。我々は、神経損傷の危険性を少しでも少
は、#1 P
DS 3本を
l本の よ り糸とし 、それをさら
に3
本あわせて計 9本からなる P
DSのより糸を作り
補強材*
;
1
として使用している。 He
s
smannら8)
は5
0
1
0
1
もしくはlOO1
ml
/
f
i
i
¥
のP
DSbandを使用した手術方法を
なくし、安全にかつ容易に糸をくぐらせるために 、烏
!
莫を十分剥離した後で健板修復の際
口突起についた骨I
に使用する s
ut
u
rer
e
tr
ieverを 突 起 の 下 に く ぐ ら せ
によると平均 5
00Nであり、 Motamed
iら10)は7
25Nと
PDSを通している 。 これを使用することで 、安全にか
っ容易に P
DSを通すことができるようになった 。
PDSを鎖骨にかける場合 、わざわざ鎖骨に孔をあ
報告している 。両者の差は、用いた c
ada
v
e
rの年齢
けて通さずとも、鎖骨にぐるっと回して固定してもよ
の違いや測定方法の違いによるものと思われる 。一
いのではとの指摘がある 。 しかし Mo
tamed
iら!
o
)によ
PDS9本の破断強度は約 680Nである !
o
)
。当
ると、干しをあけて補強材料を通したほうが、鎖骨に回
報告している O 烏口鎖骨靭;常の破断強度は、 Har
r
i
sら9)
方 、 #1
科では 、Fuらの方法 7
)に 準 じ て 行 っ て い る が、 #1
すよりも破断強度は 2
00
N以上大きく 、また Lemo
sら1)
PDS糸が無いため、 #0 PDS糸を 9本用 いている 。
#0 P
DS糸 9本の破断強度は約 360Nとかなり低くな
DSのみで整復位を保つのではなくあくまで
るが、 P
が指摘するように 、鎖骨に補強材料 を回して固定する
烏口肩 111条靭帯が生着するまでの補強材料として用いる
面倒でも鎖骨に孔をあけて
ので、この程度でも問題は無いものと考えている 。 た
VOL
.8 NO.
1 MARC
H 2
0
0
3
と鎖骨が前方に変位することがあり 、鎖骨に孔をあけ
て通したほうが前方変位は最小限 に抑 えられるので 、
PDSを通すべきである 。
靭帯を鎖骨に縫合するときの緊張は、ほほ PD
Sに
肩 ~j,lI調節)J兄臼に対する非吸収性縫合糸を使用した
C
a
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en
a
t変法
23
かけた緊張と可及的に近づけておく必要がある 。そう
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r end o
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しないと PDSの強度が失われたあと亜脱臼を生じる
9
1
7
C
l
i
n 1:1
45-1
6
9,1
可能性があり、また PDSにばかり緊張がかかり、移
4)BosworthBM:A
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行した烏口肩 111年靭帯に適度の緊張がかからず生着 に不
me
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. Surg Gyne
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olO
b
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t
e
t 73:
利 になることがありうる 。逆に緊張をかけすぎると過
8
6
6-8
7
1, 1
9
4
1
矯正となりインピンジメン トを生じることもありうる
5)MoneimMS,B
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iFC:C
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ので注意を要する 。
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9
8
2
Orthop 168:1
33-135,1
おわりに
6)Rockwood C A Wi
l
l
iams GR
.YoungDC:Disor2
0
0
1年 1
0月から開始した、吸収性縫合糸を補強材料
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tRockwoodCA
I
!靭帯を移行して烏口鎖骨靭帯の再建を
として烏口肩 I
and Matsen FA 皿 e
d
.P483-553,The Shoul
adenat変法により、従来の方法より、より解剖
行う C
h
i
l
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e
l
p
h
i
a,1
9
9
8
de
r,W.B.Saunders,P
学的な再建が、安全かつ確実に行えるようになった 。
7)FuFHandM
i
l
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rMD:Surgi
c
alr
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i
ro
fc
h
r
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ni
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しかし、烏口鎖骨靭帯と烏口肩 111華靭帯の烏口突起で、
の
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付着部での違いから、本法においても完全 な解剖 学的
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g
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y,P231-
再建が行えているわけではなく、また 三角筋を鎖骨お
s
s,NewYork,1
9
9
5
2
4
4,RavenPre
よび肩 111華から一旦剥離するために、早期のスポーツや
8)Hessmann M
. Gotzen L, Gehli
ng H:Acromio-
肉体労働への復帰はなされていないなど、まだまだ改
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善すべき点は多々ある 。今後は関節鏡視下の再建など
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も含め、より低侵襲の手術術式の開発が必要であると
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2-5
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6,1
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考えている 。
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0)MotamediAR
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in Orthop 58:57-68, 1
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8:380-3
8
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2
0
0
0
1
1)小林寛伊 :胸部外科と縫合糸.臨床胸部外科
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