東海大学医学部付属八王子病院 広報誌 医療連携ニュース 2015年6月号 発行 東海大学医学部付属八王子病院 患者支援センター、医療連携室 TEL. 042(639)1114, FAX 042(639)1115 薫風の候、貴施設におかれましては、益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は、当院の運営 にご理解とご助力を賜り、また、多数の患者様をご紹介いただき、厚く御礼申し上げます。 このたび、東海大学医学部付属八王子病院医療連携ニュース2015年6月号を発行いたしました。今 回は、胆膵疾患の精度の高い診断と高水準の治療に取り組む消化器内科 伊藤 裕幸医師、小児先天 異常の診療を専門にしている形成外科の花井 潮医師をご紹介させていただきます。先生方が、ます ます当院との医療連携を深めていただく、一助となれば幸いです。 患者支援センター長 檜垣 惠、 医療連携室長 小路 直 “胆膵疾患の精度の高い診断と高水準の治療を提供します” 伊藤 裕幸 医師 (消化器内科) 助教 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 専門領域:胆膵疾患 外来担当日:毎週水・金曜日 日頃より多くの消化器患者様を当科に御紹介いただき、 誠にありがとうございます。当科では、ご紹介いただきま した患者様の迅速かつ的確な診断と治療を目標とし日々 診療に当たっております。 特に胆膵領域では、地域の先 生方のご期待に応えるべく、スタッフおよび治療機材の 充実を図ってまいりました。現在当院では年間のERCP件 数が内科、外科を合わせて400例を超えるようになり、お 陰さまで地域有数の件数となってきました(2014年度は 427件)。 胆膵領域の診療内容として、胆管結石、胆管炎や膵疾患の診断に加えて、最近で は胆嚢炎に対する内視鏡的ドレナージ(ENGBD、内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージ)も多数 施行しており、胆嚢炎に対する侵襲の少ない治療が可能となっております。治療困難 な胆石例、膵石例に対しては、最近保険治療として認められましたESWL(体外衝撃波 破砕治療)を併用し、採石及び症状の改善を目標としております。腸管内より体腔内 を観察する超音波内視鏡(EUS)では、観察用(ラジアル型)と処置用(コンベックス型) の2タイプを用意しており、膵腫瘍、膵嚢胞、胃壁外腫瘍の診断から穿刺(EUS-FNA)に よる組織診断、膵仮性嚢胞ドレナージまで幅広く対応しております。 診断および治療の精度はもとより、当科のモットーである”医療はサービス”の精神 に則り、患者様が満足・安心していただけるように科として取り組んでおります。胆膵 疾患で診断及び治療にお困りの症例がございましたら、是非当科宛に紹介をいただ けますよう、宜しくお願い申し上げます。 “低侵襲性を考慮しながら、個々の患者様に対応します” 花井 潮 医師(形成外科) 助教 / 日本形成外科学会専門医 専門領域:頭蓋顎顔面外科 (唇顎口蓋裂、小耳症、顎変形症など) 担当外来日:毎週水曜日、第1・3金曜日(p.m.顎顔面外来) 当科では、唇顎口蓋裂をもつお子さんに、正常な言語機能と良好な顎発育の両方を獲得し てもらう事を重視し、生後6ヶ月での早期口蓋裂閉鎖術と、それを可能にする術前の顎矯正を 行っています。装置を乳児の口蓋に装着することで裂幅が狭まり、片側裂の場合には生後6ヶ 月での口唇口蓋同時手術が可能となりました。手術により、軟口蓋の運動機能が早くから再 建された赤ちゃんは、子音の獲得順序が口蓋裂児パターンでなく正常児パターンをとること や、異常構音の出現頻度が低いといった成果が最近の経験からわかり、日本口蓋裂学会、日 本頭蓋顎顔面外科学会等で発表しています。 私は初期臨床研修の後2005年4月、当科に入局以来、宮坂教授と赤松准教授の指導のもと、 唇顎口蓋裂や小耳症などの小児先天異常の診療に携わり、2014年度4月から付属八王子病 院での勤務となりました。先天異常の手術は、患児の社会生活が懸かっているため、最高の ‘仕上がり’が要求されます。最後の一針にまでこだわりをもって、没頭できる分野です。伊勢 原と比較すると症例数は決して多いとは言えませんが、2010年に閉院した都立八王子小児 病院から当科に転院した患者さんもおられ、八王子でも小児先天異常の診察や手術をさせて 頂いております。新しい患者さんにも当院に来院して頂けるよう努力しています。現在、月2回 の顎顔面外来では、形成外科医(赤松正准教授、花井)と矯正歯科医(市川矯正歯科医院 村 松裕之、山本尚)と合同で診療していますので、患者さんと一緒にじっくりと治療方針を検討 する事が可能です。専門医として、最適な診療を提供する事はもちろんですが、私は小学生 の息子を持つ母親でもありますので、医師と患者家族という関係以上に、親御さんの視点に 立ったアドバイスを常に心がけております。 近隣医療機関の先生方におかれましては、顎顔面領域の先天異常をもち、お困りの患者さ んがいらっしゃいましたら、ぜひ一度当科にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。 医療連携室からのお知らせ 医療機関からの紹介状送付は、事前のFAX送付をお勧めしています。 事前のFAXによる紹介状送付により、潤滑な検査および治療計画を事前に計画 できる場合があります。何卒、ご検討を宜しくお願い致します。 医療機関専用ダイヤル 042-639-1114 平日8:30~17:00 第2,4,5土曜日 8:30~15:00 医療機関専用ファックス 042-639-1115 24時間対応 *受付時間以降の受信は、翌日対応となります。 一般ダイヤル 042-639-1111(代表) 平日8:30~17:00 第2,4,5土曜日 8:30~15:00
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