「ツブ貝,バイ貝」による食中毒予防について 「ツブ貝」「バイ貝」などと呼ばれるエゾバイ科の肉食性巻貝の一部には,食 べると数十分程度で食中毒を起こすものがあり,京都市でも平成12年4月,平 成19年11月にこれらの貝による食中毒が発生しています。 これは,貝の唾液腺にテトラミンという有毒成分が存在 するためで, 唾液腺を取り除くことで,テトラミンによる食中毒を防ぐことができます。 テトラミンによる食中毒を予防するために,エゾバイ科 の巻貝を食べるときは,必ず唾液腺を取り除いて,よく水 洗いをしてから調理してください。 なお,唾液腺の除去方法は,下記の図(唾液腺の取り除 き方)を 参照してください。 [有毒成分]テトラミン(加熱しても有毒成分は消えません) [中毒症状]頭痛,めまい,足のふらつきなどの酩酊感(船酔感),視力 減退,唇のしびれ,吐き気,嘔吐など (症状は一過性で,通常数時間で回復し,これまでに死亡 事例はありません。) [局 在 部]唾液腺に存在 ... (普通腹巻き と呼ばれている外套膜をめくった筋肉内にある一対の アズキ粒大の淡黄色部分) [テトラミンを含む巻貝の代表的なもの] エゾボラモゾキ,エゾボラ,ヒメエゾボラ,チヂミエゾボラなど (殻高は,10cmを越えるものが一般的に見うけられます。) エゾボラ エゾボラモドキ 唾液腺の取り除き方(エゾボラモドキ) 内臓 肉 内臓 切る 切る ふた 肉 唾液腺 唾液腺
© Copyright 2024 ExpyDoc