麦の生育・管理について ⑴根張りを良くする。 ⑵耐寒性・耐干性を強化する ⑶有効茎数が増加する。 ⑷過繁茂を抑制する。 ⑸凍霜害を軽減する。 ⑹倒伏を軽減する。 などの効果があり、容積重の確保 等に繋がります。特に早まきや暖 冬で生育の進んでいる場合には高 い効果が期待できます。 ◎麦踏みの回数と実施時期 麦踏みの回数は麦の生育状況、 気象条件で異なります。生育が進 み暖冬の場合は ~ 回程度実施 しましょう。一方、生育が遅れ寒 冬の場合には、 回程度実施しま しょう。 実施の時期は、麦の本葉2葉期 から茎立ち前(平年の茎立ち期、 小麦は 月上旬、暖冬年では早ま るので注意が必要)までにローラ ー等で丁寧に行いましょう。なお、 実施の間隔は ~ 日間位になり ます。 3、雑草防除 5 14 好なところに発生が多く、特に前 年多発したほ場では発生が多くな っています。また、地表面下 ㎝ 前後の種子でも出芽するため、発 生は不斉一で長期にわたります。 種子は大型(長さ2 5~3 3㎜、 . . 0㎜、厚さ2 6 幅2 2 .~3 . . ~3 2 .㎜、千粒重 ・5g)で、 収穫物に混入すると、選別が困難 なことから、種子混入による麦の 品質低下が問題になっています。 ◎カラスノエンドウ発生の特徴 麦の播種直後に使用する土壌処 理除草剤(ゴーゴーサンなど)の 除草効果が期待できる カ月間で、 累積出芽本数の %しか出芽せず、 残りの %は麦播種後 カ月目以 降に緩慢に出芽し続けます。この ため、多発生が予想されるほ場で は、土壌処理除草剤の使用だけで なく、茎葉処理除草剤を併せて利 用することが効果的です。 4、 「さとのそら」試作展示 圃設置 農薬を使用する際には、必ずラベルを確認しましょう! 使用回数 留意事項 使用量 10a当 14 1 1 3 2 10 ここでは、カラスノエンドウに ついて説明します。 50 J A ふ か や で は 、 平 成 年 産 (平成 年秋まき)の全面品種切替 に向け、 「さとのそら」の試作展示 圃を設置し、品種特性や適応性を 確認します。 試作展示圃をご覧になりたい方 は、指導販売課(048︱574 ︱1159)までお問合せくだ さい。 1回 ガ レ ー ス 乳 剤 全面土壌散布 200 ~ 250ml. 1回 雑草茎葉散布 100 ~ 200ml. 雑草の葉が十分濡れるよう散布 2回 アクチノール乳剤 3 ◎カラスノエンドウ発生状況 カラスノエンドウはマメ科の越 年生雑草で年々発生ほ場面積が増 加しています。麦播種前から発生 が見られ、畦畔やほ場内の排水良 ゴーゴーサン乳剤 30 播種後~小麦2葉期まで 全面土壌散布 300 ~ 500ml. 播種後出芽前 10 26 使用方法 使用時期 品 名 50 25 1、排水対策 湿害を受けると収量・品質に大 きく影響します。近年は冬でもま とまった降雨があるので、排水対 策をしっかり行いましょう。ほ場 周囲とほ場内 m程度の間隔で明 きょを作り、排水路と連結し、地 表水の排水を図りましょう。 2、麦踏み ◎麦踏みの効果 麦踏みには 10 カラスノエンドウの防除方法 ①播種直後から使用できる土壌処理除草剤(ゴーゴーサン・ガレース等)を使用しましょう。 ②茎葉処理除草剤(アクチノール乳剤)を2~3葉期(1月上旬ごろ~3月下旬ごろ)までに葉が十分濡れ るように散布しましょう。 ③残ったカラスノエンドウについては、手で抜く等根絶を目指してください。
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