第2章 若者に対して真に必要 な支援は何か 岸本 可奈子 2015/10/1 1 「不安定層」と「不活発層」 正社員 フリーター 非求職型 学生 失業者 主婦 非希望型 働く意欲なし 不安定層 2015/10/1 犯罪 ひきこもり 親和層 不活発層 2 「不活発層」への対応 ・『負の連鎖』に巻き込まれそうな若者 →見つけて、早いうちからサポート ・『負の連鎖』に巻き込まれている若者 →自己回復の手助けをするような取り組み 2015/10/1 3 「不安定層」が拡大した要因 1.「学校経由就職」 →ルートから外れたものが就職困難 2.「教育の職業意義の欠如 →就職時、職業知識・技術が不要 学校における職業知識・技術の教育不足 2015/10/1 4 「学校経由就職」の縮小 ・バブル経済崩壊後の長期不況 ・「団塊ジュニア世代」大量採用 ・女性が仕事を辞めない + ・人件費削減の要請 ・労働力の量的柔軟性 ↓ ・企業の非典型労働者に対する依存 2015/10/1 5 「不安定層」への対応策 企業 ・非典型雇用・無業と正社員との移動障壁を 低くする ・職業能力の重視 ・所得格差の緩和 学校 ・「職業的意義」の高い教育 2015/10/1 6 若者労働市場の新しいモデル 線α 流動性 流動性 典型雇用 企業外 教育訓練 企業外 教育訓練 非典型雇用 支援機関 教育の職業的意義 2015/10/1 学校教育 7 「学校経由就職」をなくすことにこ だわる理由 1.キャリア展開の可能性に対する格差 2.時間に余裕がある中での就職活動 3.就職機会の格差 2015/10/1 8 モデルが機能するための条件 1.学校における「職業的意義」の拡大と強 化 2.労働市場における個々人の仕事の移行 を支援する学校外部の支援機関の存在 3.正社員とそれ以外の流動性と所得格差 の縮小 go back to 7 2015/10/1 9 「教育の職業的意義」 ・誰にとっても必要な「キャリ教育」 ・一定の専門性をもつ職業上の能力や知識 ・専門的職業能力の発展可能性・展開可能 性や間接効力性のある専門職業能力の形 成 2015/10/1 10 企業の採用方針 1 ・機能的柔軟性を備えた人材重視の採用 デメリット A.判定困難 B.鍛えあげる時間とコスト C.長期的な労働需要見通しが困難な状況の もとでの量的硬直性 2015/10/1 11 企業の採用方針 2 ・個人の職業専門性重視の採用 メリット(若者のとって) a.キャリア格差の縮小 b.自らの「能力や適正」の認識 ↓ 学校における「職業的意義」教育の拡大 2015/10/1 12 「不安定層」と安定層の断層 1.処遇や社会保険の格差 →賃金格差の縮小、社会保険への加入 2.不安定層と安定層の移動障壁 →非典型雇用者の正社員採用 個人の専門能力が重要 2015/10/1 13 専門高校の意義 メリット ・学校生活の充実 ・学習内容の意義について認識が高い ・コミュニケーション能力の向上 ・将来に対する展望が明確 高校専門学科の再評価と復権の必要性 2015/10/1 14
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