重不況の経済学-日本の新たな成長に向けてー 第2章1節 2011/5/13 09BC028F 亀井貴生 1.付加価値総額の増減バランスと 経済成長の関連 2,景気循環における景気好転は常 に起こるとは限らない 3,新古典派成長理論では資本と労 働力の過剰を説明できない 論点 1.付加価値総額の増減バランスと経済成長の関連 □生産性の向上で需要不足?□ 付加価値額とは・・・ 「人件費+利益(配当や内部留保)+金融費 用+賃借料」+租税公課 付加価値とはコストのこと!! 生産性の向上により同額の付加価値を削減 している 生産性向上の直接効果 図表1 生産性向上と成長のメカニズム 1.付加価値総額の増減バランスと経済成長の関連 □直接効果と間接効果のバランス□ 販売数量低下が企業の収益に悪影響を与える ・製品製造に必要な設備投資の費用を回収でき ない ・日本の従業員の訓練コスト 企業は回収できない資金のため過剰な生産能 力の圧縮のための調整を行わざるを得なくなる この調整が加速すればするほど消費を控えて 貯蓄に走る。 需要の不足化!! 図表2 生産性向上と付加価値増減の関係 2,景気循環における景気好転は常に起こるとは限らない □企業が資金剰余主体にという異常□ 消費の先送り(=貯蓄) 2000年代の日本では投資 が拡大することはなかった。 図表3 部門別の資金過不足の推移 図表4 金利と景気の関係 貯蓄の増加による利子率の低下 企業は設備投資よりも借入 金の返済を優先 3,新古典派成長理論では資本と労働力の過剰を説明できない リストラによる人員削減が 横行していることからもわかる 労働の過剰感 新古典派成長理論においては本来使い尽くされて 「資本投入」 「労働投入」 「TFP上昇」 いるはずの資本や労働力が実際は有効に使われて いない! 世界的に「資本は過剰」であると されている 論点:地域経済の活性化で内需の拡大を図るための地方企業支援
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