子どもの集団遊びを探る ・プロジェクト構成員 小原 朋紀 上田 悠以 張 婷 ・指導教員 加藤 弘 ・目的 子どもたちが普段遊び慣れている園庭に、見 慣れないモノがあらわれたとき、どのような反 応をし、そこからどのような遊びを創り出すの か、という子どもの自由な発想を観察すること を目的とした。本研究では、私たちから特に 何も働きかけることもせず、ただ、子どもたち の反応を観察することに徹した。 ・研究方法 和歌山市内にある保育園に協力していただき、 ピッコロパークを園庭に設置し、子どもたちの 反応をビデオで撮影する。 ピッコロパークとは… ボールが勢い良く跳ね 返るネットを使ったパネ ルと、2つ折りミニゴー ルの組合せで小スペー スのサッカー場を形成 する装置。 (昌和機械工業所製造 ) ・観察対象 園庭で遊ぶ保育園児 1・2歳⇒赤帽子 3歳⇒黄帽子 4歳⇒ピンク帽子 5歳⇒紫帽子 ・仮説 ・集団に別れる ・同じ子がボールを触る ・ピッコロパークを乗り越える子が出てくる ・子どもたちがピッコロパーク内で四隅に別れる では、実際の園児の行動をVTRで ご覧ください。 ・結論 ~仮説から~ ・集団で遊ぶのは難しい ・子どもたちは各々で好きなように遊んでいた (一輪車、ボール、三輪車、お絵描き) ・ピッコロパークを乗り越えることはあったがそ れを使った遊びの活動の中ではなかった ・その場にとどまることなく常に動き回っていた ・終わりに 今回ピッコロパークを使用したことで「その中で何を して遊ぼうか」と、子どもが何をして遊ぶかを考える キッカケを与えることはできた。 今回の観察では集団で遊ぶことが見られず、一つ の遊びに没頭することが見られた。また、子どもが 遊びのルールを考案する場面を見たが、そういう場 面は年中、年長で見られ、それより下の年代の子ど もたちではルールを作ることが見られなかった。これ らより、ルールを作るなどして集団で遊びだすのは 小学校になってからではないかと考えた。その他、 柵がない状態でも同じことが言えるのか等、今後の 研究の課題にしていきたい。
© Copyright 2024 ExpyDoc