インドネシア派遣生の感想文

インドネシア教育プログラムに参加して
~ICYE ジャパン短期プログラム感想文
▶「現地密着 120 日」
ネシアンさん(大学生/女性)
以前より、将来的に役立つ、世界で働く力を身に着けたいと考えており、できるだけ危険
を抑えつつも、挑戦できる東南アジアでプロジェクトを行いたいと考えておりました。ま
た、マレーシアでの滞在経験があり、言語や文化が似ているインドネシアならリスクを押
さえて思いっきり挑戦できると考え、インドネシアを希望しました。
4 ヶ月間で 3 つの地域に赴き、主に日本語・英語の授業を行うプロジェクトを行いました。
Ⅰ.11.12 月はジェンドラル・スディルマン大学で日本語や英語を学んでいる学生に、日本
の文化についてのプレゼンテーションを行うとともに、学生達とできるだけ多くの時間を
費やすことで、彼らの言語学習に対するモチベーションの向上にも努めました。
Ⅱ.1月はSDマルスディ・ウタミという、スラム街にある小学で、生徒たちに英語を教え
ました。
Ⅲ.2 月はSMA1 スマダンという高校で日本語を教えました。
他の国からのボランティアは、アメリカ人以外は、ポーランド・・スウェーデン・スイス・
オランダ・オーストリア等、ヨーロッパからの参加者が多くいました。
実際に行ってみるとなんと人の多いこと!そして、質問攻めには参りました!どこへ行っ
ても、知らない人たちに囲まれ、プライベートな質問を投げかけられ続け、そして、写真
の依頼も半端ないです。でも、インドネシアの人は本当にやさしいです。いつでも助けて
くれます。
活動をする上で大変だったことは、プロジェクトに参加したと思えば、することがなかっ
たり、かと思えば予告もなしに、授業を押し付けられたり。火事場の馬鹿力を着けるいい
機会だと考え、全て引き受け、体当たりで授業を行ってきました。
現地の ICYE スタッフはみなさん、本当に優しかったです。とってもお世話になりました。
全員、流暢な英語をしゃべられます。また、それだけでなく、代表の方は日本へ、その他
のスタッフはイタリア・フランスの滞在経験があり、コミュニケーションで困ることは全
くありませんでした。
今回のプロジェクトを通し、インドネシアで自分の思い通りに予定を進ませることがほぼ
不可能であると痛感しました。しかし、現地の文化や制度と折り合いをつけながら、自分
なりの対処法で問題解決を行い、何かを達成できたときの喜びはとても大きく、やりがい
を感じました。また、現地の方たちの異文化に対する好奇心、おせっかいは予想をはるか
にこえます。時には、うっとうしくも感じましたが、なければ本当にさみしいです。帰国 1
日目ですでにインドネシアの全てが恋しいです。たった 4 ヶ月でしたが、インドネシアに
はどっぷり浸かりました。ここまで現地の人の生活に入り込み、活動できるとは思ってい
ませんでした。参加して、120%正解です。現地の方と深く関わり、生活をしたい方には、
このプロジェクトはもってこいだと思います!参加する勇気は一瞬です!得られる価値は
一生ものです!
▶「Grew up‼人間力‼」
のむさん(社会人/女性)
派遣先は、Indonesia の Jepara という地域にある私立の学校。生徒数は 145 人で、校内
には幼稚園と小学校があり、児童の中には、発達障害・うつ病などの疾患があっても一般
児童と同じクラスで授業をうけています。担任は二人いて、1 人がその子につきます。週間
予定が組まれ、日々異なるクラスを受け持ち、日本語・英語・文化・お絵描き・ダンスな
どの授業を行いました。
また、現地の人は、歯磨きに対する意識が低く、児童の歯は虫歯だらけでした。私は看護
師なので、自分の特殊性を生かして、現地には保健・衛生の教育がなかったため、歯磨き・
手洗い・傷の応急処置・一次救命処置についての授業を数回行いました。また、継続して
サポートできるようにインターネットを用いて支援していく予定です。
派遣先プロジェクトの名称は、Sekolah Semai
*簡単なスケジュール
月曜日〜金曜日
5 時 45 分 起床
6 時 水シャワー
6 時 30 分 朝食作り・朝食
7 時 派遣先へ出勤し授業
12 時 給食 ※金曜日は給食なし
13 時半 帰宅後は、自由時間
18 時 夕食作り・夕食
21 時 就寝
現地スタッフと武志さん
土曜日
子どもたちとのむさん
6 時 起床
6 時 30 分 水シャワー
6 時 45 分 朝食作り・朝食
7 時 15 分 派遣先へ出勤しクラブ活動
11 時 下校
12 時 昼食作り・昼食
18 時 夕食作り・夕食
21 時 就寝
日曜日は自由時間
実際に行ってみて、想像していたよりも、スーパーマーケットには、日用雑貨・衣料品は
揃っていました。1 番印象的だったことは、衛生管理・意識は低く、不潔な環境や食品も多
くあり、水周りと食事に関してストレスが大きかったです。
英語に関しては中学校レベルしかない私ですが、相手に伝えたい気持ちや、ボディーラン
ゲージ・イラストを駆使してお互いに意思疎通をとることができた時は嬉しかったです。
困ったことは、ホームステイ先が Dejavato・ICYE のシステムの理解が不十分であったた
め、現地で自分の食費を払って下さいと言われました。解決方法は、Dejavato・ICYE に
連絡し、速やかにホームステイ先に詳しい説明を行ってもらい、迅速に対応して頂きまし
た。
インターネット環境は、教師が仕事をするために自分のパソコンにつないでいた以外はあ
りませんでした。レンタル wifi を日本から持参して本当によかったです。主に授業の資料
作りや検索、辞書、イラストや音楽のダウンロードなどに使いました。
休みの日や時間のある時は、周りの皆に部屋で休んでいなさいとばかり言われていて最初
は苦痛でした。どこにいくにしても交通手段が、最低バイクが必要になるため、周りにい
る人と行きたい場所を一緒に考えて案内してもらいました。
社会人として働く中で、昔から抱いていた自分が今までしたかったことを勇気を出して行
動しました。その結果、日本で生きる中では得られないことを、体いっぱい感じとれまし
た。また、単身海外に飛び出すことで、何もないところで、自分には何ができるのか、何
が不足しているのかなど、自分自身と向き合い、自分を知ることができました。周りの人
や日本で待つ人達がいつも応援してくれたので励みになり、人間力がまた大きく成長し、
帰国することができました。辛いことも色々ありましたが、後悔なし❗楽しかったです。
▶「Challenge」
武志さん(大学生/男性)
ジャワ島中部のスマラン(Semarang)の田舎にある高校で日本語の授業や日本の紹介を
して来ました。朝 7 時から授業が始まり、その日ごとに指示を受け授業を行うというもの
でした。教科書を渡され 1 人で授業を任されることがあり、最初は戸惑いましたが、生徒
たちに支えられながら何とか授業を行うことができました。昼食は学校の先生方と近くの
食事をする場所でとりました。学校は日によりますが、2 時くらいに終わり、それからホー
ムステイ先に帰り、ファミリーと談笑したり、生徒の家におじゃましたりしていました。
生活面では
•予想通りだったこと:
トイレにトイレットペーパーがなかったこと。蚊がたくさんいていっぱい刺されたこと。
•意外だったこと:
日中はものすごく暑いく、気温の落差が大きいため朝は少し寒かったこと。
物価がものすごく安かったこと。お腹を壊すだろうと思っていましたが、白いご飯に鶏肉
がのったものや、インスタント麺、肉団子料理があり美味しくいただけたこと。しかし、
飲みものは水以外すべて甘いものばかりで驚きました。
行く前はとても不安で自分に何ができるのだろうか?と考えてばかり。現地に着いてから
も右も左もわからずどうしていいか正直わかりませんでした。はじめは生徒たちに教える
ことばかり考え焦ってしまい思うようにいきませんでした。そこで考え方を変えてわかっ
たことは、教わる立場で考えるということでした。実際教科書通りに進めても生徒たちの
興味をあまり引くことができません。将来の夢の話を生徒たちとしたり、日本の歌を歌っ
たりして行くうちにコミュニケーションが取れ、生徒たちからもたくさんのことを教えて
もらいました。
短い期間ではありましたが、たくさんのことを経験し勉強することができました。人前に
立つことが恥ずかしいという気持ちはなくなり、自分に自信がつきました。
これから行く人へは、とにかく自分から動いてどんなことでも「挑戦」し失敗を恐れず前
に進んでみて下さい。そうすれば、きっと大きな成長に繋がると思います。迷ったらぜひ
参加してみて下さい。
(2015 年 6 月 12-13 日スタディツアー説明会@大阪&京都)