統計的検定 1.母平均の検定:小標本場合 2.母集団平均の差の検定 小標本の母平均検定の手順: ①母平均 に関する仮説の設定 H0 : 0 vs H1 : 0 右片側検定 H 0 : 0 vs H1 : 0 左片側検定 H 0 : 0 vs H1 : 0 両側検定 ② T 検定統計量の作成 H 0 の下で、自由度n-1の t 分布に従う T検定統計量は となる。 x T0 s/ n n ただし、 1 2 s ( xi x ) n 1 i 1 2 ③有意水準 の選択 両側検定の臨界値 P| T0 | t / 2 (m) 1 例えば =0.05、 m=10、 t0.025 (10) 2.228 片側検定の臨界値 PT0 t (m) t0.05 (10) 1.812 ④仮説を検定する 両側検定: | T 0 | t(m) のとき、H 0 を棄却する | T 0 | t(m) のとき、H 0 を棄却しない 両側検定 H1 : 0 H0 : 0 vs 臨界点 臨界点 1 2 -3.0 -2.0 棄却域 2 -1.0 0.0 採択域 1.0 2.0 棄却域 3.0 ④仮説を検定する 右片側検定: T0 t m)のとき、 H 0 を棄却する T0 t m) のとき、 H 0 を棄却しない 左片側検定: T0 t(m)のとき、 H 0 を棄却する T0 t(m)のとき、 H 0 を棄却しない 右片側検定 H0 : 0 vs H1 : 0 臨界値 1 -3.0 -2.0 採択域 -1.0 0.0 1.0 2.0 棄却域 3.0 左片側検定 H0 : 0 vs H1 : 0 臨界値 1 -3.0 -2.0 棄却域 -1.0 0.0 採択域 1.0 2.0 3.0 練習問題:p184,2 解説:標本数n=10、 x 257 .8 s 8.5 ① H0 : 250 vs H1 : 250 母集団平均の差の検定 2つの異なる母集団の間で、平均値が異 なっていないか否かを標本観察によって検 定する。 2つの標本平均の差 x1 x2 という統計量の 分布はn1とn2が大きければ、次の平均と 分散をもって近似的に正規分布となる 1 2 2 2 1 n1 2 2 n2 大標本の場合 H 0 : 1 2 H 0 : 1 2 0 vs H1 : 1 2 H1 : 1 2 0 12 と 22 が既知、あるいは 12と 22 が分からないが、 2 2 s s 大標本の場合に限れば、標本分散 1 と 2 を用い る検定統計量は近似的にN(0,1)に従うものと考え られる。 Z0 X 1 X 2 ( 1 2 ) 2 1 2 2 s s n1 n2 練習問題:p156、表8.1 日米の平均株価収益率の間に差があると結論 してよいであろうか。 仮説 or H 0 : 1 2 VS H1 : 1 2 H 0 : 1 2 0 VS H1 : 1 2 0 小標本の場合 2つの母集団がともに正規分布をし、そして分散が 2 2 等しい( 1 2 )とき、2つの母平均の間に差が あるかを t分布を利用して検定することができる。 検定統計量は、自由度 n1 n2 2のt分布に従う。 T0 X 1 X 2 ( 1 2 ) (n1 1) s (n2 1) s 1 1 * n1 n2 2 n1 n2 2 1 2 2 練習問題:p184.4
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