ケーススタディー11(小児股関節) 7班 井口・小野・駒井・齋藤・佐藤・玉澤・ 野川・松浦・三澤・米野・鈴木 1.エックス線所見 A:Wollenberg線 B:Ombredanne線 C:Calve線 D:Shenton線 ・右の骨頭:Aより上に位置し、 Bより外側に位置する。 ・右股関節のCalve線が不連続。 ・右股関節のShenton線が不連続。 ⇒脱臼骨頭と診断。 C A C D B D B ・診断 ・4ヶ月検診での右股関節開排制限 ・エックス線での右の骨頭の位置 ・両股関節MRI(図2) ⇒発育性股関節形成不全と診断。 2.特徴的臨床所見 A:肢位異常:脱臼側の股関節に開排制限が認められる。 B:大腿皮膚溝(thigh fold)の非対称:脱臼側の皮膚溝は、数が多く、深く、長い。 C:Allis sign:仰臥位で膝を屈曲させ、揃えると膝の位置が低くなる。 他に、寛骨臼の空虚・伸縮徴候・大転子高位、大転子突出など 3.疫学的特徴 ・発生率:0.1~0.3%(1960年代の約1/10) ・男女比: 1:5~9 ・家系内発生、民族性、地域性あり。 4.治療法 ・Pavlik法 Riemenbugel(あぶみバンド)による治療。 児が下肢を伸展しようとすると、開排位が得られることで 自然整復を期待できる。 ・その他の治療法 頭上方向牽引overhead traction Pavilk法で整復不能例に対して行われる。 頭上方向索引は、水平・垂直・オーバーヘッド・ 外旋(開排)牽引、外転よりなる。 徒手整復、観血的整復 牽引によっても整復が不能な例では、関節造影下に 徒手整復を行うと同時に股関節の安定性を確かめる。 御清聴ありがとうございました。
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