業種レベルでのCAGEの枠組み

業種レベルでのCAGEの枠組み
○国ごとの差異のインパクトは業種ごとに違う
⇒企業は自分の業種を考慮すべき
①文化的な隔たり・・言語、宗教性、民族性
②制度的な隔たり・・関税、国内調達規制
③地理的な隔たり・・物理的な隔たり
④経済的な隔たり・・所得水準
①文化的な隔たり
文化的な差異は経済的な差異から生まれる
=国際的な経済活動の抑制
しかし
垂直的な差別化で緩和できる(原産地効果)
例:シャンペン、ディズニー、デニム
○垂直的な差別化と水平的な差別化の区別
○より細かい水準で分析を行う
②制度的な隔たり
政府が外部と隔離するために障壁を作る
障壁を作る基準:必需品の製造
・権利を生み出すモノ、サービス
・大規模な雇用主・政府に対する納入業者
・国の代表的な産業・天然資源の支配
・多額の埋没費用が投下されている
この障壁を無視した産業・・・電力業界
(背景)投資バブル
③地理的な隔たり
例:価格対重量比、容量比が大きいもの(セメント)
輸送が危険なもの、
輸送中に傷みやすいもの(ファーストフード)
○貿易にも海外直接投資にもマイナスの影響
を及ぼす
④経済的な隔たり
供給サイド
*国によってコストの絶対額のばらつき
がある要素がコストの大半を占める場合
影響を受ける
*資本が場所固有である場合製品に影響
需要サイド 所得格差→経済活動を妨げる
よって多くの商品数を取りそろえたり、
トレンドに影響される業種は海外活動の水準が低い
○国の差異だけでなく、業種の差異を分析するべき