労働災害の書類送検事例 2014年9月~10月 労働安全衛生法違反 送検日 2014/9/3 送検先 福島地検 対象 状況 非鉄金属メーカー(本社:東京)若松製作所(会津若松市)の製造 部長(52歳)と課長(44歳) 2014年5月31日、銅板をロール状に巻き取る機械に安全対策として囲い などを設けずに、男性作業員(当時34歳)に作業をさせた疑い。 作業員は機械に巻き込まれて死亡した。 2 労働安全衛生法違反 送検日 2014/9/17 送検先 福島地検 対象 状況 コンクリート会社(いわき市)と社長(65歳)、取締役統括部長(47 歳) 2014年2月12日、同社の製品置き場で、クレーンでつっていた重さ約540 キロのコンクリート製品からつり具を外した際、製品が滑り落ち、男性社員 (48歳)が左足の親指骨折の重傷を負った。 同社は「製品の在庫確認をするため不安定な状態で置かれていた製品の 横に立っていた時、底面の凍結で滑り落ちて被災した」と偽の報告書を同 監督署長に提出した疑い。 3 労働安全衛生法違反 送検日 2014/9/18 送検先 福島地検 対象 金属プレス加工会社(栃木県佐野市)と社長(59歳) 状況 2014年7月11日、同社会津工場で、プレス機械でエンジンのキャブレター 部品を製造していた男性社員(50歳)が作業中、プレス機械に張り付い た部品を取ろうとした際、誤ってペダルを踏んでしまいプレス機械のスライドが 作動し、右手の人さし指と中指を切断し、親指と薬指を骨折する重傷を 負った。 同社らは、プレス機械のスライドの作動範囲に体が入る危険を防ぐための 安全囲いを設けるなどの措置をしていなかった上、技能講習を修了した プレス機械作業主任者を選任していなかった疑い。 4 労働安全衛生法違反 送検日 2014/9/19 送検先 高松地検 対象 設備工事業者(土佐市)と当時の営業所長(39歳) 状況 2014年4月30日、高松市内の資材倉庫で、営業所長の男性らが屋根 (高さ約7メートル)の上で太陽光発電パネルの取り付け作業中、男性が 屋根を踏み抜いて転落し、死亡した。 同社らは、防護網を張るなど落下防止の措置をしていなかった疑い。 5 労働安全衛生法違反 送検日 2014/9/19 送検先 高松地検 対象 とび工事業者(高松市)と社長(45歳) 状況 2014年7月16日、さぬき市内の工場でスレート屋根の上で作業中、男性 従業員(当時67歳)が落下して死亡した。 同社らは、防護網を張るなど落下防止の措置をしていなかった疑い。 6 労働安全衛生法違反 送検日 2014/10/8 送検先 山形地検 対象 クリーニング業者(山形市)と黒沢工場の取締役工場長(55歳) 状況 2014年2月28日、シーツなどの洗濯物が崩れてリフトが停止した際、男性 従業員(当時20歳)がシーツを再びリフトに乗せようとして上半身を挟ま れ、死亡した。 同社らは、機械を止めるなどの危険防止措置を取らなかった疑い。 7 労働安全衛生法違反 送検日 2014/10/8 送検先 山形地検 対象 食料品製造業者(鶴岡市)60代の同社代表取締役専務 状況 2014年5月23日、工場内の食品加工機械を洗っていたパート職員の女 性が、誤って機械に右腕を巻き込まれてけがをした。 同社らは、覆いをするなどの危険防止措置を取らなかった疑い。 8 労働安全衛生法違反 送検日 2014/10/14 送検先 宇都宮地検 対象 鉄鋼会社(栃木県上三川町)と社長(56歳) 状況 2014年5月30日、会社工場内で、ベトナム国籍の実習生(当時32歳) が鉄骨を地面に下ろしてクレーンから外す際に、倒れてきた鉄骨に挟まれ死 亡した。 同社らは、クレーンにより鉄骨を運搬する作業は資格が必要にもかかわらず、 無資格の実習生に作業させた疑い。 9
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