地方分権社会へ

地方分権社会へ
経済学部4回生
高松 真広
目次
 第一章
日本の危機
 第二章 地方財政の現状
 第三章 三位一体の改革
 第四章 さらなる地方分権のために
国及び地方の債務残高(対GDP
比)
686兆円
(平成14年度12月)
公債依存度
44.6%
(平成15年度)
債務は増えていく
一方…
<http://www.mof.go.jp/seifuan15/yosan005.pdf>
日本の将来の展望

財政不足
増税による負担増大

高齢化社会の到来
社会保障の充実が叫ばれる

景気抑制の可能性
財政不足に拍車をかける
社会資本整備要望の多様化
大型社会資本の充実
地域実情を考慮した
公共投資の必要性
目標
社会保障レベルを下げずに、地域性を考慮し、
しかも負担をできるだけ抑え、景気回復をはかる
その方法の一つとして…
・政治や行政の無駄を徹底的に排除
・思い切った歳出削減
・限られた財源を効率的に使えるシステム
国と地方の
新たな役割分担!!
政治と行政の生産性を高める!
第二章 地方税制の現状
社会を支える地方財政制度
そのほとんどが…
学校教育
福祉
道路
地方自治体が
実施
国と地方自治体の歳出割合
国の歳出
37・4%
62・6%
(平成13年度)
地方の歳出
地方財政の果たす役割
地方財政のウェートの国際比較
(対GDP比)
12.9%
11.2% 8.2%
7.5%
11.3%
アメリカ
フランス
ドイツ
仕事量の多さにも
比例
日本
イギリス
受益と負担の関係
国の租税総額(86兆円)
国税
50兆円
(平成13年度)
地方税
35.5兆円
約
3:2
地方交付税
国庫支出金など…
国・地方の歳出総額
国の歳出
地方の歳出
57.4兆円
95.9兆円
約
2:3
地方交付税の役割
税収格差を和らげるため
国税の一定部分を地方に
まわす制度
地方交付税とは…
所得税・酒税の32%、法人税の35・8%、
消費税29・5%、国のたばこ税の25%
一般財源として自由に
使える
地方交付税の機能
財源調整機能
企業や人が集まる大都市
の税収の一部を、他の地
域にまわす
財源補填機能
地方の歳入不足分を補う
「地方交付税」 ~何が問題か?~
受益と負担の不一致
地域規模に合わない無
駄な施設を作ってしまう
可能性
交付額との乖離
交付額の決定方法
基準財政需要額-基準財政収入額=普通交付税額
(不足額)
国の予算と合致するのが難しい
景気が良いとき
地方
国
国税収入
UP
交付税にまわせ
る額が多くなる
税収入
UP
不足額が少な
くなる
景気が悪いとき
交付税が足りなくなる
国
地方
国税収入 DOWN
税収入 DOWN
国が借金で穴埋め
交付税にまわせ
る額が少なくなる
不足額が多く
なる
財政を圧迫する原因
の一つに!
国庫支出金の役割
国庫支出金とは…
(国庫補助負担金)
国庫負担金
(約70%)
国庫補助金
(約30%)
国庫委託金
(約1%)
国庫支出金には目的により
3種類ある
国が自治体の活動の一部を負担する為
に義務的に自治体に交付するもの
(例)小中学校の先生の給料
特定の事業や事務の奨励や財政維持の
ために自治体に交付するもの
(例)廃棄物処理施設の整備
国の機関が行なうにはコスト的にも事務的に不合理と
いうことで自治体に行なってもらっているもの
(例)国会議員の選挙
「国庫補助金」 ~何が問題か?~
使用用途が決められる
省庁ごとの割り振り
例えば…
私達の地域は
福祉施設が重要だ
厚生労働省が所管す
る福祉施設
不合理で無駄遣いの
温床に!!
国土交通省の
ダム予算
共通の問題点
地方の歳入内訳
国依存の体質
になっている
自主財源
歳出効率化に
つながらない
35・4%
依存財源
36・
平成14年度地方財政白書より
受益と負担の関係
の不一致
地域事情に合
わない物をつく
る危険性
財源移譲の必要性
国庫支出金
使用目的が決
められる
国庫支出金廃止
(国庫補助負担金)
依存財源の比率が
大きい
国依存の 体質
が問題
地方の自治性高める
第三章 三位一体の改革
三位一体の改革とは…
地方分権と国・地方の行財政改革を同時に
進めるのがねらい
国の自治体への補助金の削減
 地方交付税の縮減
 国から地方への税源の移譲

の3つを同時に進める
決まった事は?
地方への補助金を06年度までに約4兆円削
減し、その削減分のうち義務的事業は全額、
その他の事業は8割に見合う額を目安に国
から地方に税源を移譲する。
 財源移譲については、所得税、法人税、消
費税など国の歳入になる国税を減らして、住
民税、法人事業税、地方消費税などの地方
税に振り替える

第四章 さらなる地方分権のために
自主的地域経営のために
 課税自主権
 税率決定権
 政策立案の自主決定権
を与え
地域間に競争を導入する
自治体に求められる努力
議会機能の能力
議会スタッフ
の充実など
役所の政策立案能力
政策のプロ
を育成など
役所の事業経営能力
政策・事業
評価の導
入など
地域の独自性を生かす
政策
構造改革特区
ただし
自主財源で「ナショナル・ミ
ニマム」を確保するだけの
税収
マーケットが大きくないと
効果的でないものの存在
(ダイオキシン処理施設等)
職員の数
広域行政の必要性