超常現象をなぜ信じるのか 講談社 菊池 聡 30816017 縄巻 小春 目次 第一章 「信じる心」はどこから生まれるのか? 第二章 「自分で見たもの」は信じてよいのか? 第三章 か? 体験していないことをなぜ「体験」できるの 第四章 その考えは正しいのだろうか? 第五章 それは本当に「めったにないこと」なのか? 第六章 「信じる心」を生む「体験」のあやうさ 第一章「信じる心」はどこから生まれるのか? 信じるということは、 ①事実を想定すること ②そしてその対象は不確定であること という特徴をもつことである。 昔より、現代のほうが遥かに非合理的な不思議現象を信じている 我々は、 他者からの情報をそのまま受け入れる、 自分自身で体験する、 という二つのパターンから情報を得ている。 そして、この後者の自分自身で体験するということが不思議現象 を信じる ということに大きく影響するのである。 第二章「自分の目で見たもの」 は信じてよいのか? 自分で見た物はすべて正しいのだろうか。 自分の目で見、 耳で聴き、肌で感じ、 鼻で嗅ぎ、といった知覚体験は 信じてしまうことが多い。 しかしながら、 我々の物を解釈するという認知力 (体験してきたこと)が個人で違う。 なので、自分が見た物というのは、 すべて正しいとは言い切れないのである。 第三章 体験していないことをなぜ「体験」できる のか? 人は、自分が体験したことは、「絶対的なもの」と信じてしまう。 体験とは、物を見て、記憶して、解釈するという順序であるが、 時間がたつにつれて、記憶・解釈があやふやになってしまうこ とが多い。自分が思っている以上に、人の知覚や記憶というも のは、不確定である。また他からの情報や、先入観により、さら に誤った誤解を招くのである。 第四章 その考えは正しいのだろうか? 我々は目立ったことが、二つ立て続けにおきると、単にそのこ とが目立つということだけで、二つに関連性があると判断して しまう。 虫の知らせ・ジンクス・迷信etc・・・ 第五章 それは本当に「めったにないこと」なの か? 自分が体験した こと 予知したので はないか?? 実際に起こった こと 後知恵バイアス 第六章 信じる心を生む「体験」のあやうさ ◆体験から間違った信念を導かないために・・・◆ ◆自分が何を体験し、記憶し、認知したのかを改めて考える。 メタ認知力の育成 ◆自分が体験していないこと、感性の及ばないところに 目を向ける。 ◆自分が別の立場だったら… まったく反対の立場に立ったらどう考えるかという 思考実験をしてみる。 感想 ・いかに、人が自分自身を信じてしまうのか、周りの状況・ 環境に影響を受けているのかがわかった。 ・別の角度から物事を考えたり、広い視野で事実を把握し たりすることの大切さがわかった。 ・認知心理学が、大きく関わっていたので、 詳しく調べてみたいと思った。
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