TPP解明 浅井大志 目次 • • • • • • 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 世界の現状 政府の試算 TPP参加の功罪 ライバル国「韓国」の政策 日本農業の軌跡 TPPは何をもたらすか はじめに • JETROでの体験 • 時事的問題 • 生活への直接的関与 • 日本だけでなく世界的な現状を把握しつつ、 「TPP」について理解を深め、過去の功罪を みながら、参加不参加の影響をまとめていく。 第一章 世界の現状 • TPPとは • 「例外品なし」原則だが聖域扱いが少なくない • 世界の関税 ~なぜ自由貿易協定が話題に なっているか~ • TPPの交渉24分野 第二章 政府の試算 • 内閣府の試算・・・経済成長率1,62%(約8兆 円)の成長効果。TPPに不参加、EU、中国とEP Aを結ばない一方、韓国が米国、EU、中国と関 税完全撤廃のFTAを締結した場合、0,13~0,1 4%のマイナス。 • 経済産業省の試算・・・日本が米国・中国・EUと EPAを締結せず、逆に韓国がそのすべてとEP Aを締結した場合の輸出減少額を試算。結果は 輸出減少額では米国・EU・中国の総計で8,6兆 円。 第二章 政府の試算 • 農林水産省の試算・・・すべての国に対し関税を 完全撤廃し、かつ追加対策を何ら講じない場合 の試算を算出。結果は、農林水産物の生産減少 額だけで年4,5兆円(農産物だけで4,1兆円)。さ らに農薬や肥料、輸送など関連産業を含めたG DPの減少額は8,4兆円に達する。 • 「バラバラとの指摘があるが、試算したことが重 要」 野村証券金融経済研究所経済調査部主席 研究員 川崎研一氏 第三章 TPP参加の功罪 • なぜWTOでは駄目なのか 大前提をめぐり議論 は平行 慎重派の主張・・・「世界規模の自由貿易を唱え るのであれば、WTO(世界貿易機構)のドーハ ラウンドの枠組みで各国の合意形成を進めるの が筋であり、TPPは排他的な経済圏形成にほか ならない」 推進派の主張・・・「先進国と新興国の利害対立 などで停滞しているドーハラウンドの早期妥結は 難しく、二カ国・地域間のFTAやEPAを重視する のが現実的な対応である」 第四章 ライバル国「韓国」の政策 • FTA反対派を抑えた補完政策・・・FTAで損した 人には、その被害を補償すると同時に、競争 力を高められるように支援した。 • 農業構造の変化はいまだ進行中・・・政府の 十分な支援と生産者マインド。 • 指導者の決断 第五章 日本農業の軌跡 • TPPは今後の日本の農業にどんな影響を与え るのか。それを考えるためにも、過去の自由化 交渉での軌跡をたどる。 • 輸入数量制限が外され関税だけの世界に • 輸入自由化によって苛烈な生存競争が勃発 • 日本の農産物は数量制限から関税へと、輸入 障壁が徐々に取り払われ、今や国内の約1800 品目のうち、無関税の品目は398品目に上る。 輸入総額に占める割合も4割超を占めている。 第六章 TPPは何をもたらすか • 市場開放の可能性と懸念「農業経営者の本 音」 • 自動車業界は自由貿易協定をどう生かして いくのか・・・トヨタ自動車、部品産業の例 • 「逆転の発想」で浮上する農業関連銘柄 まとめ • 国内対策の検討を先行させ、参加理解に説 得する正攻法の手順は時間の浪費だったの かもしれない。 • 日本を不安に陥れた大震災があったにせよ、 当初は6月に決着させると明言していたTPP 交渉。もはや党分裂も覚悟の「TPP解散」で死 中に活を求めるくらいしか生き残り策はない のかもしれない。
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